Intel製CPU情報

               最終更新日 : 1999/02/28.   by m-kamiya


本項は、Webpage,DataSheetから得たCPUの情報を掲示してます。

一応、最近のCPUはリストup現時点では、デスクトップ用だけですが、いずれモバイル用も上げる予定です。
#しかし、流石Intel! リストupしただけで嫌になった・・・
#全部は掲載しないつもり。(笑)

なお、トランジスタ数,ダイサイズ,プロセスは、DataSheetには載っていない。


内容(目次)

  
Pentium(P5,P54C,P55C)

  
PentiumPro(予定)

  
PentiumII


Pentium(P5,P54C,P55C)

dot_5.gif (999 バイト) 簡単な説明
 Intel社が、i486CPUの後継として出したCPU。
 「Pentium」とは、何語かは忘れたが”5代目”の意味らしい。

 時期によって構造,仕様が大きく変化していて、大きく分けて3種類有る。(P5,P54C,P55C)
FSBも50,60,66.6MHzと3種類も有り、倍率を含め多種多様になっている。
CPUの内容では無いが、チップセット,PCIバス等、現在のPCの基礎部分を初めて採用した。
#P5を除く?

 その中で、P55CはP54CにMMX命令を追加し、初めてデュアルボルテージ(CORE,I/Oを別電圧で駆動)となったCPUで有る。

dot_5.gif (999 バイト) 種類と仕様

dot_3.gif (394 バイト)P5

  公式(?)
倍率/FSB
最大消費
電力(W)
動作温度
(℃)
対応Socket CORE電圧,I/O電圧(V) トランジ
スタ数
ダイ
サイズ
(平方mm)
プロセス
(μm)
60MHz 2.0/30 不明 不明 Socket4 5.0 310万 不明 0.8
66MHz 2.0/33.3 不明 不明 Socket4 5.0 310万 不明 0.8

参照DataSheet:入手出来ず


dot_3.gif (394 バイト)P54C

  公式(?)
倍率/FSB
最大消費
電力(W)
動作温度(℃) 対応
Socket
CORE電圧,
I/O電圧(V)
トランジ
スタ数
ダイ
サイズ
(平方mm)
プロセス
(μm)
75MHz 1.5/50 8.0 0-70 Socket5 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.6
90MHz 1.5/60 9.0 0-70 Socket5 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.6
100MHz 1.5/66.6 10.1 0-70 Socket5 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.6
120MHz 2.0/60 12.81 0-70 Socket5 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.35
133MHz 2.0/66.6 11.2 0-70 Socket7 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.35
150MHz 2.5/60 11.6 0-70 Socket7 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.35
166MHz 2.5/66.6 14.5 0-70 Socket7 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.35
200MHz 3.0/66.6 15.5 0-70 Socket7 3.3
(3.135〜3.6)
330万 不明 0.35

参照DataSheet:24199710.pdf

dot_3.gif (394 バイト)P55C

  公式(?)
倍率/FSB
最大消費電力(W) 動作温度(℃) 対応
Socket
CORE電圧
[Vcc2] (V)
I/O電圧[Vcc3](V) トランジ
スタ数
ダイ
サイズ
(平方mm)
プロセス
(μm)
166MHz 2.5/66.6 13.1 0-70 Socket7 2.8
(2.7〜2.9)
3.3
(3.135〜3.6)
450万 不明 0.35
200MHz 3.0/66.6 15.7 0-70 Socket7 2.8
(2.7〜2.9)
3.3
(3.135〜3.6)
450万 不明 0.35
233MHz 3.5/66.6 17.0 0-70 Socket7 2.8
(2.7〜2.9)
3.3
(3.135〜3.6)
450万 不明 0.35

参照DataSheet:24318504.pdf


dot_5.gif (999 バイト) 備考

 すべて最終版のDataSheetだと思われるPDFファイルを参照した。
P54C 120MHzは、一部理屈に合わない箇所が有る。(消費電力とプロセス)
 また、パッケージ情報も、P54C,P55C共にSPGA(セラミック),PPGA(プラスチック)がDataSheetに載っている。(すべて296Pin)

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PentiumII

dot_5.gif (999 バイト) 簡単な説明

 16Bit命令に弱い&2Lキャッシュの歩留まりの悪さが出ていたPentiumProを改良しリリースしたCPU。

 Slot1と呼ばれるファミコンカセットみたいなケースを用い、中に1枚の基板を付け、その基板上にCPUのコアと2Lキャッシュ用の汎用型SRAM(512K)を載せた構造を採用する。
 2Lキャッシュ自身は、FSBの半分のクロックでしか動作しないものの、PentiumProと同じBSB接続(CPUから専用バスにて接続)を採用したことにより、FSBの低クロックに左右されず、またバス占有の低減,他の機器の占有時の待ちに左右されない特性を得た。

 その構造も、当時の製造技術では仕方ない面も有るが、コア自身の改良を最低限にし、汎用SRAMを使用したことが、コアの設計の古さ,汎用SRAMのクロックを上げれない&高価格,Slot1のコストup要因により、AMDのK6,K6-2の活躍を許すことになる。

dot_5.gif (999 バイト) 種類と仕様

  公式倍率/FSB コア最大消費
電力(W)
動作温度
(℃)
CORE電圧
[Vcc2] (V)
I/O電圧
[Vcc3] (V)
トランジ
スタ数
ダイ
サイズ
(平方mm)
プロセス
(μm)
TPLATE
233MHz 3.5/
66.6
34.8 5-75 2.8
(2.5〜3.3)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.35
266MHz 4.0/
66.6
38.2 5-75 2.8
(2.5〜3.3)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.35
19.5 5-65 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.25
16.8 5-65 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.25
300MHz 3.0/
100
43.0 5-72 2.8
(2.5〜3.3)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.35
18.7 5-65 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 118 0.22?
333MHz 4.5/
66.6
23.7 5-65 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 不明 0.25
20.6 5-65 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 118 0.22?
350MHz 3.5/
100
21.5 5-75 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 118 0.22?
400MHz 4.0/
100
24.3 5-75 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 118 0.22?
450MHz 4.5/
100
27.1 5-70 2.0
(1.7〜2.7?)
3.3
(3.135〜3.465)
750万 118 0.22?

参照DataSheet:24333503.pdf,24365703.pdf

dot_5.gif (999 バイト) SL−sSpecデータ(csv形式ファイル[”,”区切り]) ('99.02.21時点)

 Intelでは、現在「SL−***」の形式にてCPUの仕様を公開している。
Processor CPUID ,Installation,Packageの各種情報を得ることが出来る。
この中には、Core Stepping,TagRAMのタイプ等の情報が入っている。

 本当は、情報を表で掲示したかったのだが、とても項目が多いため、表計算ソフトでソートが出来る様にCSV形式で編集したものをUpした。

dot_5.gif (999 バイト) 備考

 色々な部分が改良&変更を繰り返したCPUとの印象が強い。

 タイプは大きく分けてKlamathコア(2.8V)とDeschutesコア(2.0V)が有る。
公式発表では、前が0.35μmプロセス,後が0.25μmプロセスで有るが、上記表の消費電力を見てもDeschutesコア版の方に2種類有るのが解るだろう。噂では0.22μmプロセスと思われる。

 その他以外にCORE SteppingだけでC0,C1,dA0,dA1,dB0,dB1が有り、Klamathコアが”C*”,Deschutesコアが”d**”となっている。
#ちなみにCPU IDは、Klamathコアが”063*”,Deschutesコアが”065*”

 ユーザーのささやかな楽しみ(?)を奪った「倍率固定」は、dA0→dA1への移行時に組み込まれたと思われる。
#悪友の持つPen2 333(2.0V)には付いていない。

 他にもL2用のSRAMが変化(より速いタイプに変更)している。

 その中でも大きな変更は、内部の基板で有る。
Pen2 450MHz版以外は、CPUコアの両側にL2用SRAMが配置されているが、Pen2 450MHz版は片側に集中配置されており、更にThermal Plate(CPUクーラー側のアルミ製のカバー)がL2用SRAMに接触している。CPUコアの内部も変わっており、名称は忘れたがチップそのものからは足が出ていなく、チップの裏側が直接基板にハンダ付けされているそうだ。
 これは、配線長を短く&均等にするためと、L2SRAMの熱対策と思われる。この構造は後述のSECC2カートリッジ版でも同じで、Pen2 450MHz版のみで有る。
#CPUコアの形状は他の350,400にも採用されているかも知れない。

 また、多分にPen3のための実験的性格が強いと思われるが、カートリッジの構造も変化を始めた。SECC2カートリッジの採用で有る。
 SECCカートリッジでは、樹脂製カバー→基板→Thermal Plate→CPUクーラーだったのが、Thermal Plateが無くなり、CPUクーラーが直接CPUコアのカバーに接触する様になった。
 Intelが言うには”コスト対策”だそうだが、この理由+熱対策と思われる。
 効率良い冷却は、複数の部品で構成(この場合Thermal Plate)せず、発熱体(CPUコア)を直接冷却器に付けた方が良いことは解るだろう。
#当然、オーバークロックにも効果が有りそうだ。(笑)

 とにかく、あえてPen2を選択する場合や、将来中古で購入する場合、少しくらいの値段差なら、Pen2 450MHzのSECC2版を選んだ方が良いと思われる。
#定格で使用するなら関係無いけどね。(笑)

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