また、お約束ですが、生じた損害は自己責任にてお願いします。
これが重要ですが、PC−9821でも「末尾が”/W**”」(俗に言うW型番)
&「V***」(自分では検証未)以外は特殊なゲタが無いと、K6への換装
は出来ません。ご注意を!
(詳細は、リンク先の「どるこむ」過去ログ中に沢山有ります。(^^;))
AT互換機用のM/Bを見れば、最近のやつはどれも設定が出来る。
同じSocket7、どこかの+1カ所のピンの設定を出来る様にすれば・・・・・・
考えられる手法とメリット,デメリットを上げます。参考にしてください。
私の場合は、自分のPC(W型番)※1と下記の点を考慮した上で、MTC−400
01の改造にしました。
現在色々なゲタが発売されています。ただし、高倍率設定,CORE電圧の
変更設定可能かどうかの確認をしてください。
メリット
・市販品のみの組み合わせで行える。(改造不要)
・CPU電圧配給が別電源から出来る。(M/Bに頼らない)
・CPU電圧変更(CORE電圧)が出来るものも有る。
名前のごとく倍率以外の変更は出来ない単純なゲタです。
私が知っている範囲では、MTC−40001(メルコ製MTCブランド)しか有りま
せんので、ここでは本製品の説明をします。
デメリット
・1.5〜3.0倍の設定しかない。(要は改造が必要)
・CPUの電圧配給は、M/Bから配給。※2
メリット
・一番安価。
・現在使用中&豊富なCPUクーラーが使える。
デメリット
・M/Bを直接改造のため、ダメにした時は・・・。
(CPUを換える時点で保証は受けられませんがね。(笑))
・CPUの電圧配給は、M/Bから配給。※2
※1:W型番のPCは、P54Cが実装されているにも関わらず、デュアルボルテ
ージ対応になっており、VRMソケットにMVR−MX2改を実装することに
より、CPUのCORE電圧が変更出来る。
※2:現在は、K6にも低電力消費型の「モデル7」が有りますが、検討時の「モ
デル6」では、9Aぐらいの電流が必要で有り、他の増設機器との関係で、
最悪別電源の増設を考えていた。
口では説明しにくいので下記に資料の入手先を示します。
この資料の「ピン接続図」のBF0(33Y),BF1(34X),BF2(35W)が設定ピン
です。”めんどくさい”て人は、改造後を見てください。
AMD-K6(R)プロセッサ 新製品速報版
製品名 資料番号 PDF
AMD-K6(R)プロセッサ新製品速報版
MS-0536/6/97 102K
※本資料は、「日本語」で書かれています。(^^v)
本家の何百てページの資料(もちろん英語)より良いと思います。
本資料を読む場合、Acrobat Readerが必要になりますが、技術系の資料は、この
形式(*.PDF)が多いので、一度インストールしておくと有用ですね。
上記HPに落とすためのリンク先が有ります。
倍率設定は、下記の表の様になります。
この場合の”ON”は、各BF*と「Vss」をショート(接続),「OFF」はオープン(接続な
し)となります。
K6は、BF0〜2がプルアップ方式[接続なしで信号on]ですので、普通に言われる倍
率設定表の”0”は、下記表では”ON”,”1”=”OFF”となります。注意!
ちなみに、P54Cはプルダウン方式,P55Cでは、BF0がプルダウン,BF1がプルア
ップみたいです。MTC−40001自体は、BF0,1をVssへ接続,未接続にするかの設
定だけなので、理屈だけでは各CPUを載せることが出来ないはずなのですが、実際には
MyPCでは、P54C,P55C,K6が動きます。
AT機のM/Bでも、CPUによって設定を変えるとは聞かないので、多分、AT機同様、
W型番のM/Bの回路に工夫が有るのではないか?と思っています。
倍率設定
倍率 |
2.0倍 |
2.5倍 |
3.0倍 |
3.5倍 |
4.0倍 |
4.5倍 |
5.0倍 |
5.5倍 |
BF0 |
ON(0) |
ON(0) |
OFF(1) |
OFF(1) |
ON(0) |
ON(0) |
OFF(1) |
OFF(1) |
BF1 |
OFF(1) |
ON(0) |
ON(0) |
OFF(1) |
OFF(1) |
ON(0) |
ON(0) |
OFF(1) |
BF2 |
OFF(1) |
OFF(1) |
OFF(1) |
OFF(1) |
ON(0) |
ON(0) |
ON(0) |
ON(0) |
本当は、改造方法を画像にした方が良かったのですが、当時デジカメを持っていな
くて、改造後の画像と文での説明になってしまいました。(m(_)m)
細いリード線(0.5mm以下)が有れば、直接配線をしてもかまいません。
(ケースの四隅に高さ0.5mmの突起が有りますから)
ただし、他のピンにハンダが付着した場合、接触不良になる可能性が有りますので
自信が無ければ、下記の様に分解してから作業をする方が良いと思います。
私の場合は自信が無い上に、浮き上がりが怖かったため、ケースを加工しました。
1.MTC−40001の四方のツメ(画像1)を広げながら、上下二分割(画像2の真ん
中の線にて)に分けます。
この際、各ピンは上下のケースに固定されていないため、勢いよくやってしまうと
ピンを飛散させてしまいます。(自分はやってしまいました・・・・)
必ず無くさない様にしましょう。
分解が終わったら配線作業になりますが、ケースを加工する際はここで行います
。私の場合は、温度センサーをCPUの裏側に付けたかったため、その線を通す
ためのミゾを掘りました。(画像1の左側)
画像1 画像2
2.BF2のピンのみを下側のケースに入れ、リード線をピンに巻き付ける様に仮配
線します。(からげ配線)
巻き付け後、余分な線は切断し、巻き付けた部分を穴に押し込みます。
3.ピンをハンダごてで暖めながら、ハンダを流します。
ハンダ付け後、ピンを切断します。
4.もう一端のリード線を側面に有るジャンパースイッチの6番の座にハンダ付けをし
ます。(画像3,4)
※画像4の上側からCPUの裏側へ付いているのが、温度計です。
画像3(ピン配列はCPU取り付け面から見た状態です。) 画像4(ピン番号は、手前から6,5〜1の順番です。)
4.ケースを元通り組立ます。
5.ここで、もし貴行が「4.0倍」(又は「5.5倍」)しか使わないのなら作業は終了
です。(2−3,5−6のショートで「4.0倍」、5−6のショートで「5.5倍」)
まあ、あり得ないと思います(^^)ので次の作業に行きます。
6.ジャンパースイッチの座にリード線をハンダ付けし、もう片端をディップスイッチに
配線します。この際、3番ピン,5番ピンが「Vss」になりますので、2−3(or 5),
4−3(or 5),6−3(or 5)がスイッチでON/OFF出来る様に配線します。
これで完了です。念のため、テスターで各ピンが短絡してないか、又は、スイッチが正常
に動作するか確認しましょう。
ここで、倍率設定と各ピンの関係を整理しておきます。
ピン番号 |
2.0倍 |
2.5倍 |
3.0倍 |
3.5倍 |
4.0倍 |
4.5倍 |
5.0倍 |
5.5倍 |
|
BF0 |
2=3 or 5 |
ON |
ON |
OFF |
OFF |
ON |
ON |
OFF |
OFF |
BF1 |
4=3 or 5 |
OFF |
ON |
ON |
OFF |
OFF |
ON |
ON |
OFF |
BF2 |
6=3 or 5 |
OFF |
OFF |
OFF |
OFF |
ON |
ON |
ON |
ON |