MyPC:Xv20/W30

                       最終更新日 : 1998/07/05.   by m-kamiya


注意! お約束ですが、生じた損害は自己責任にてお願いします。

内容(目次)

   MyPC:Xv20/W30の説明

   簡単な購入時の仕様

   現状把握

   M/Bの検証と弱点


MyPC:Xv20/W30の説明

   品名:PC−9821 Xv20/W30

    1997.07に発表された「PC−9821 X−MATE」シリーズの一台。
   デスクトップ型のXa**/W**と、ミニタワー型のXv**/W**が有り、
   「Oh!PC」,「どるこむ」等では、”W型番”と呼ばれ、PC−98シリーズの中で
   は、抜群の拡張性,発展性を持つ。(他の人からお叱りが来るかな・・・・(笑))

    最終的には、ほぼ1年の間、価格改定のみで販売され、その後、P55Cを採用
   した「V***」のバリュースターが出たが、本PCの拡張性を越えた仕様は無く、
   その後(’98,09)の「PC−98→PC98−NX」の発表となった。

   −− 独り言・・・ −−
    発表当時、車の購入を4月にしたばかりで、完全な金欠状態だったが、我慢出来
   ず(笑)、店を徘徊し、年末ボーナス一括払いで’97,09,20に購入した。
   当時、定価で62万円を
42万円で購入。
   (年末に価格見直しでお金を払う前に、売価の方が安くなった記憶が・・・・(;_;))

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簡単な購入時の仕様

      CPU:「Pentium200MHz」(P54C−200)
      デュアルボルテージ対応Socket7+VRMソケット
      チップセット:ノースブリッジ 430HX[※1](通称:Triton2)
              サウスブリッジ スターアルファ2
      メモリー:EDO−DRAM(ECC付) MAX:256MB
      グラフィックボード:Millennium4MB
      PCI×3(フル),Cバス×4
      5インチベイ×3,3.5インチベイ×2
     
dot_5.gif (999 バイト) Intel 82557イーサネットコントローラーをOnボードで搭載

       ※1:インテル製のチップセット。後に出た430VX,430TXみたいに、64M
          B以上のメモリー搭載時の2ndキャッシュ無効となる容量制限(TAGR
          AMの容量次第)が無い。

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現状把握

    下記に購入構成のHDBench結果を上げておきます。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.292 ★ ★ ★
使用機種
Processor Pentium
解像度 1024×768 65536色
Display PC-9821 Xv13/20 (Matrox)
Memory 96,676Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date 1997/ 8/ 3

SCSI = NCR 815XS PCI SCSI Host Adapter
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

ABC = GENERIC IDE DISK TYPE00
D = GENERIC NEC FLOPPY DISK
E = OLYMPUS MOS331 Rev 1.10
F = SONY CD-ROM CDU311-NE Rev 3.0i

ALL   浮   整   矩  円  Text Scroll DD Read Write Cache Drive
9199 11105 12281 23150 9271 9349  70  14  3303  3741 10525 A:10MB

    数値だけを見れば、かなりの数値が出ています。
   しかし、HDDのRead,Writeの数値が低すぎます。

    よくPowerUpと言うと、CPUに目が行きがちですが、W型番に限らず「PC−9
   8」の場合、HDDの速度改善が重要と私は思います。
   これは、M/Bの問題ですので、次項の中で説明します。

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M/Bの検証と弱点

    一般的にPC(AT機の場合)のPowerUpとしては、下記の項目が有ります。

     1.CPUの交換
     2.M/Bの交換(BIOSの変更)
     3.グラフィックボードの交換
     4.高速HDDへの交換

    この中で一番性能Upは少ないが一番重要なのは、2項「M/Bの交換」および
   「BIOSの変更」です。”何故か?”と言えば、M/BおよびBIOSが対応していな
   ければ1,3,4項の交換は、”出来ない”か”性能が出ない”ことになるからです。

        M/Bの交換およびBIOSの変更が出来ないPC−98の弱点はここになります。
   (独自仕様含む)

    とりあえず、現状のM/Bの検証をします。
   下記は、I−Oデータの「PCI INFO」と言うプログラムで調べた結果です。

測定日:'97,08,31 (PC_BIOS:Ver 0.06)

PCIINFO.EXE Ver1.02
Copyright (C) 1997 I-O DATA DEVICE,INC.

PCIバス リビジョン:2.00     メカニズム:#1
ベンダーID:8086    ベンダー:Intel
デバイスID:1250    チップ :82439HX Triton2
IRQ:なし    分類 :ホストブリッジ

ベンダーID:1033    ベンダー:NEC
デバイスID:002C    チップ :unknown
IRQ:なし    分類 :その他のブリッジデバイス

    注目点の色を換えました。

     dot_5.gif (999 バイト) BIOS:Ver 0.06
       別項でも述べていますが、とりあえずかなりのCPUは動いてくれてます。


     dot_5.gif (999 バイト) PCIバスのリビジョンが「2.0」
       最新のPCIバスのリビジョンは「2.1」です。本当ならノースブリッジに使わ
      れている430HXは「2.1」に対応しているはずなのですが、残念ながらBIO
      Sが対応してないみたいですね。
      (「2.1」から各PCIデバイスの優先度を変更出来る様になり、133MB/秒
       しか無いPCIの転送帯域を有効に使うために設定された。)
      そのため、連続&転送速度がほしい”キャプチャーボード”等などが使えない
      ことになります。また、グラフィックボードにも影響が出ると言われています。
      (グラフィックボードの場合は、転送速度の前にPC−98独自仕様の部分で
       使えないボードが多い。)
       あくまでも想像ですが、PC−98用のUltra2−SCSI(80MB/s)のボー
      ドは、”発売されない”か、”性能が出ない”ことになるでしょう。(;_;)

     dot_5.gif (999 バイト) ベンダー:NECチップ
       これが、
サウスブリッジ スターアルファ2ですね。独自仕様のCバス&内蔵
      HDDのコントロールをしています。
       PC−98のHDDの遅さ&CPU占有率の多さは、このチップが原因で、E−
      IDE仕様なのに、PIO−2(CPU転送方式)の転送方式までしか対応しておら
      ず、このPCの発売時期にAT機が使えたPIO−4(バスマスタ方式)すら対応
      していません。つまり、HDDの性能を引き出すことが出来ないばかりか、CPU
      の占有率が高く、マルチタスク処理が出来るWin95の足を引っ張っています。

    かなり回りくどい説明になりましたが、今後のPowerUpや拡張ボードを選ぶ際に
    必要な項目です。全文覚えろとは言いませんが、頭の片隅にでも残していただけ
    れば幸いです。

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