2000年東北地方夏の旅

仕事が夏休みに入った。長い休みはなるべくうちを空ける。
今回はCBR1000Fがあるし、こいつと旅に出ようと決めていた。
で、旅に出た。


2000/8/15 
11:30自宅出発〜R1〜東名岡崎IC
岡崎ICに向かう途中、国道1号線の岡崎市内で反対車線からCBR1000Fが走ってくる。ピースサインをいただいたので、なんだかうれしくなって思わず手を振って答えてしまう。

〜東名東京IC〜首都高3号線用賀〜
日本坂トンネルを超えたらドシャ降り。手前でカッパを着こんでいたので難を逃れる。裾野ICを過ぎたあたりからお盆のUターンラッシュにはまってしまう。足柄SAで休憩をとって再度渋滞に挑む。他のバイクがすごい勢いでスルスルっと車と車の間を抜けていく。すり抜け初体験なので、無理せずすり抜けに入っていいたら気が張ってしまい、横浜町田ICで渋滞を抜けてから東京ICに着く頃にはすっかりバテバテ。

都心環状線外回り〜6号線駒形〜
東名の渋滞でバテバテなのに加え、首都高都心環状線で雨上がりで「路面がすべるっちゅうねん!うを〜こわいよー」とびくびくしながら走っていたら後ろから車に突っつかれ、怖い思いをしてはいった6号線が事故のため全線渋滞。あまりの渋滞に耐え切れず、駒形で首都高を降りて下道を走る。「ここはどこ?げ、上野!? やばっ、東北道までの道が分からない!ど〜しよ〜」と途方にくれ、バイクを走らせて、とおりすがりのおまわりさんに道を聞く。よくみるととおりすがりではなく、交番の前に立っていたのだった。
バイク好きな若いおまわりさんとバイクのお話に花を咲かせてから、目の前が国道4号線(^_^;)ということを教えていただき、その道を千住・川口方面へ。
入谷交番のバイク好きのおまわりさん、その節は助かりました。ありがとうございました。m(_ _)m

R4〜首都高川口線千住新橋〜川口JCT〜東北道浦和本線料金所
おまわりさんに教えてもらった道をすすみ、何とか千住新橋にたどり着くと、数時間前の渋滞がすっかり解消されていた。あいかわらずのんびりと東北道を目指し、走りつづける。順調に東北道浦和本線料金所にたどり着く。この時点で日付が変わる。

〜02:00東北道黒磯PA(野宿)
東北道に入って24:00を過ぎ、眠気がやってくる頃だろうと思い、各SAで休息をとることにした。あいかわらずのんびりと法定速度走行を続け、埼玉〜群馬、栃木県内へ入り、これ以上すすむと明日がつらいということで野宿を決め込み、明かりが明るくて人通りの多いSAを避け、小さな黒磯PAの屋根のあるところで寝袋を広げる。ZZZ...
昨年の紀伊半島一周自転車旅行のときといい『夏旅行の初日は野宿』が定着してしまった。無計画さがなせる技だろう。
概算距離約550km

2000/8/16 
07:30東北道黒磯PA出発〜郡山JCT〜磐越道会津若松IC〜福島県会津若松市内
那須高原SAで朝食代わりに牛乳を一杯。冷え冷えで甘くて美味しい牛乳でした。

〜喜多方市内散策
今回の旅のお楽しみ第1弾、『喜多方ラーメンを食す』JR喜多方駅前にバイクを停めたら、もうすぐSLがやってくるということで、線路脇で見てました。会津の山あいに響く汽笛の音はなかなか味わい深かったです。で、ラーメンの感想は「美味しかった。やっぱり喜多方ラーメンは喜多方で食べるべし。」というところです。

〜R121〜山形県米沢市内散策〜R13栗子峠〜福島県福島市〜東北道福島飯坂IC
喜多方から米沢に向かう途中、喜多方市内の道の駅に温泉があったので温泉につかって小休止。山道を走って山形県に入ったのはよかったけれども県内でさしたる予定を考えてなかったので、山形県内に入ったのはたんに時間つぶしとなってしまった。あとから考えると「あ、米沢牛たべらんなかった!」ということで、いつか食べに行こう。また福島に戻って、福島市内から東北道に乗って仙台へ。

〜仙台宮城IC〜20:30宮城県仙台市内着(泊)
ホテルにチェックインしてから夕飯を食べに早速市内の居酒屋にでかけ、牛タン、気仙沼であがったばかりの秋刀魚のお刺身、茶豆(枝豆の一種で枝豆より歯ごたえとコクがあって美味。仙台というより山形県の名産だそうです)、青海苔のてんぷらをいただく。
ほろ酔いでホテルに戻ってそのまま寝てしまう。
概算距離約300km

この日は行く先々でいろいろな人に声をかけられ、バイクのことをあれこれはなしてました。バイクの大きさ(1000cc)と重さ(約250kg)とついているスピードメーター(MAX300km/h)に感心されることが多かったのですが、中でも喜多方市内のコンビニで休憩してたときに話をしてた40歳過ぎの妙齢の小柄な女性の方とお話してたら、「あたしも大型二輪の免許を取ってこういうおっきなバイクに乗りたいんだけどとれるかしら」のひとことは予想してなかったので、でもそういうのってかっこいいかもなぁ〜と思いつつびっくりしました。

2000/8/17 
10:00仙台市内出発〜R45〜松島町散策
松島というところはどんなところかしらということで松島海岸へ行ってみた。風景は確かによかったが、そこかしこから流されている放送にうんざりした。なんだか風情もへったくれもあったもんじゃない。観光開発の行きすぎた例を見たような後味の悪い感じだった。

〜三陸道松島海岸IC〜石巻河南IC〜石巻市内〜R45〜気仙沼市内〜R284〜岩手県一関市内
予定はしてなかったが、三陸の海が見たいとふと思ってしまい石巻からひたすら一般道を走って、気仙沼方面にバイクを向けた。山あいの道をのんびり走っていると、気仙沼の手前の道の駅で並走している線路を超えれば海岸があったので、海岸で休憩。三陸沖に台風があるせいか波が高かった。30分くらいボケーっと波を見ていた。
気仙沼に入ったの時点で16:30を過ぎ、この日は盛岡で泊まることに決めていたので、これはいかんなぁと先を急ぐ。

〜東北道一関IC〜東北道盛岡IC〜21:30盛岡市内着(泊)
気仙沼から山を越えて一関に入り、一関ICから東北道に乗り、途中、東北道前沢SAで前沢牛のコロッケに舌鼓を打ち、盛岡へ向かう。道中、空を見上げて「星がたくさん見えるなぁ〜」と感心しながらバイクを走らせていると、北緯39度を越えたあたりから、涼しいのを通り越して「寒!」と感じ出した。気温表示は24度でもバイクに乗っていると体感温度は24℃以下になるようで、盛岡ICで料金所のおじさんと「さむいっすねぇ」「冷えきましたからねぇ、もう秋ですからねぇ」などと話して、インター近くの服屋でトレーナーを購入。
概算距離約300km

閑話休題
その1
今回の旅で感じたことなのだが、東北地方は街から街に動くときには峠を越える感覚がした。確かに街の周りは山に囲まれているし、地図を見ると、平地に街・山を越えて隣街という具合になっている。川を渡れば、道を越えれば隣街といういままで自分が暮らしてきた街とはちょっと感覚が違う私みたいなバイク旅行者が「大変だ」と感じてたのだから、普段そこで生活している人もきっと大変なんだろう、でも当たり前にそこで暮らしているんだな。
東北地方は春夏秋冬季節毎に風景の移り変わりがはっきりしているような感じはこんな地形から感じるのかなとおもった。ではどこかのえらいひとがお金をかけて道を通せば、生活がうるおうって言う人もいるけど、確実に生活がうるおうのかなぁ?生活がうるおう分の代償はなんなのかなぁ?かけたお金はどこに消えるのかなぁ?なんてね。ふとした疑問が沸いてきた旅行でした。
その2
この日は一般道を走りながら北上川を何度か渡った。とても水量が豊富な川だなぁというのがこの川の印象。どの橋から見てもこの川はとうとうと流れている。普段水量が豊富でない川を見ている自分には新鮮だった。本来の川っていうはこんななんだろう。広い河川敷の横を水がちょろっと流れている見なれた川とは違った印象を受けた。

2000/8/18 
10:00盛岡市内出発〜盛岡市内散策
今回の旅のお楽しみ第2弾、『わんこそばを腹いっぱい食す』ということで盛岡市内の『東屋』へ駐車場にバイクを止め、開店と同時にお店に入る。注文をして、前掛けをしながら説明を聞く。すると運ばれてきましたよ、おわんがいっぱい。う〜ん、ドキドキしてきた!
はじまると、なかなかすさまじい。おねえさんの「はいどっこい、さぁどうぞ、はいよいしょ…」にあわせておわんにはいったおそばをたいらげていく。なんせ食べ放題。いいペースで進んでいたが、気がついたらおなかが一杯。おねえさんの掛け声は続く。おわんの乗ったお膳が空になり、次のお膳を取りに行こうとしたおねえさんに「もういいっす、おなかいっぱいです。」といって手持ちのおわんに蓋をして終了。
今回の旅で唯一のまともな写真。
目の前に積まれたおわんを数えたら99杯。「もう一杯食べます?」というおねえさんに「むおぅ おなかがいっぱいですぅ」というのがやっとでした。
当初のもくろみどおり、腹いっぱい食すことはできたが、もう身体がいっぱいいっぱい、動けない。それでもなんとかお店を出て30分ほどうだうだしてから、バイクにまたがり、盛岡ICを目指す。

〜東北道盛岡IC〜北上JCT〜秋田道横手IC〜秋田県横手市内〜
横手で大学時代の友人Nさんと会う約束していた。3年ぶりにあったが元気そうな懐かしい顔だった。昔話と近況話に花を咲かせた。予定では秋田市内から田沢湖方面まで足を運ぶつもりだったが、「あした田沢湖から一気に愛知に帰るのはしんどいだろう」ということで、ここでUターンすることを決め、Nさんと別れる。

秋田道横手IC〜北上JCT〜東北道本宮IC〜R4〜23:30福島県郡山市内着(泊)
ここからもときた道をひき返すルートを走ることになった。もともと東北に入る初日にこれまた大学時代の友人Uさん(郡山市内在住)宅に泊めてもらう予定だったが、行きで予定が狂って野宿になってしまたため、急遽帰りによることにした。途中Uさんに連絡して泊めてもらうことに快諾していただく。郡山の手前の本宮ICで高速を降りて国道4号を郡山市内に向かい、23:30すぎにUさん宅に無事到着。酒好きなUさんと早速夜の郡山へ。
概算距離約 500km

2000/8/19 
終日郡山市内(泊)
終日Uさん宅でパソコンを直しながらうだうだしてる。夕方前に疲労のピークで(Uさんは仕事の疲れで)爆睡。
0km

2000/8/20 
11:00郡山市内出発〜R4〜東北道須賀川IC〜東北道浦和本線料金所
デニーズで食事(朝&昼)を済ませ、Uさんと別れる。あとはひたすら愛知を目指すのみ。スピードを出すわけでなく、律儀に80km/h+αで流していく。

〜東京外環自動車道川口JCT〜美女木JCT〜首都高5号池袋線美女木IC〜都心環状線内回り〜3号線用賀〜東名東京IC
普通なら首都高6号線・都心環状線内回りから3号線に入って東名を目指すのがオーソドックスなんでしょうが、東北道蓮田SAで道路情報を見ると、6号線が渋滞しているらしい。走ったことのない道を行ってみるかということで針路変更。一般道だとまた道に迷って、行きの二の舞になってしまうので外環道〜首都高5号線を選ぶ。志村料金所で無賃暴走のヤンキー集団にぶち抜かれ、サンシャイン60を横目に見ながらも大きな渋滞もなく無事に東名東京ICに到着。東京ICを過ぎ、料金所を越えるとすぐに東名川崎ICがある。大学生の頃その近く(向ヶ丘遊園のあたり)に住んでいたため、懐かしいついでに東名降りていってみようかな?と思ったけど、やっぱやめ。ということであっさり通過。

〜東名岡崎IC〜R1〜02:30自宅到着
途中、海老名・富士川・浜名湖のSAで休憩を取りながら、もうあとは西へ西へと走らせていたら、愛知県内に入るとどしゃ降り。聞いてないよと思いつつ近くのPAでカッパを着こんで家路に向かう。疲労困憊で当初の予定より24時間遅れで自宅に到着。
概算距離約600km

5泊6日でだいたい2,200km駆け抜けたという旅行でした。


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