奇蹟と退屈

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こなかりゆ&SAMPLY RED

 

涼しげな口笛とギターのメロディーで始まるこの曲は「カルピス・ウォーター」TV-CFとしてオンエアーされていたもので実際に耳にした人も多いでしょう。

TV-CFでは残念ながらインストゥルメンタルだった為こなかさんの歌がTVから流れるということはなかったのですが、とりあえずこれがこなかりゆ名義の初CDSになった訳です(SAMPLY RED+こなかりゆ ですが)。

作曲は主にCM曲などを制作しているSAMPLY RED。作詞・編曲はSaxプレイヤーで、市井由理などに歌詞の提供もしている菊地成孔(Spank Happy、Tipographica)。ちなみにギター&口笛はMY LITTLE LOVERの藤井謙二、ドラムはthe collectorsの阿部"Q"耕作という、好きな人にはチョット嬉しい(私だけかもしれませんが)人達がセッションしています。

特に菊地成孔氏の独特の世界観のある歌詞がこなかさんの歌声と相成ってとっても素敵な曲に仕上がってます。CMのメロディー先行の曲って多くの場合、歌詞が付いた段階で違和感を感じるものが多数を占めるなか、この曲は初めから歌詞と歌があったように感じさせる一体感のある曲です。未聴のかたはぜひ!。

2曲目はSAMPLY REDアレンジによるKINGDOM MIX、3曲目はCFでおなじみのインスト・バージョンになっています。

ちなみにジャケットのこなかさんのサインはストアーライブの際いただいたものです

奇蹟と退屈  RADA-1

1.奇蹟と退屈(ORIGINAL VERSION)

2.奇蹟と退屈(KINGDOM MIX)

3.奇蹟と退屈(ORIGINAL KARAOKE)

Cherish

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上原さくら

TVで活躍中のアイドル上原さくらさんの1stアルバムです。ここでは実に半数近くの曲にこなかさんが作詞/作曲/コーラスなどで参加しています。しかもそれらの曲のプロデュースはこなかさんのアルバムでもプロデュースしている尾上文(ボーイ・ミーツ・ガール)氏。特に「しあわせなヒッピー」ではアレンンジに今井忍(ボーイ・ミーツ・ガール)氏を迎え、まさに"上原さくらsingこなかりゆ"といった感じのアルバムになっています。

上原さくらさんの歌い方はこなかさんよりも「女の子」っぽい感じ。特に「SHOPPING」などはこなかさんの書く曲と上原さくらさんの声がベスト・マッチした例だと思います。また「ホワイ」などはかなりこなかさんの色が出ているので、こなかさんのバージョンでも聞いてみたい曲です。

「六月になったら」はプロデューサーの尾上文氏、今井忍氏が「ボーイ・ミーツ・ガール」名義で提供しているだけに、まさに彼等のポエム・リーディングの世界。上原さくらさんのウィスパー・ボイスで歌われるちょっとセンチメンタルな曲です。

Cherish Polydor/POCH1587

1.世界の半分は女の子

2.GIRLS THINK 

3.あなたには、わたしが必要 

4.しあわせなヒッピー

5.二人の瞳

6.SHOPPING

7.六月になったら(SHORT TV MIX)

8.青空のゆくえ

9.THAT GIRL

10.ホワイ

11.六月になったら

 

江戸屋百歌撰〜1997/丑〜

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江戸屋レコード・コンピレーション

 

1991年より続く江戸屋レコードのコンピレーション・アルバム。7年目を迎える1997年は、テーマを「LOVE」に7組14人のカップルがさまざまな愛のかたちを歌っています。

ここではこなかさんはアルバムでもおなじみの尾上文氏とデュエット曲「長生きしよう」を披露しています。ここでは風邪ひきの彼のために"無農薬のヨーグルトとナガネギの待ってる店へ急げ"と白い息をしながらおつかいに走る女の子を、軽いボサノバ調の曲にあわせて歌ってます。

今回初めての参加でしたが、次回の1998年版でもぜひ参加してもらいたいものです。

江戸屋百歌撰〜1997/丑〜 EDOYA/EDCR-30009

1.This is Love/Silhouettes        

2.WATERS OF MARCH/金子マ&BIKKE  

3.犬の日々/小川未潮&山村哲也      

4.長生きしよう/こなかりゆ&尾上文     

5.Think/シーナ&永井"ホトケ"隆    

6.DANCE FOR YOU/ちわきまゆみ&ISSAY 

7.らぶ'90s/内海陽子&石田長生     

8.Sound of Ground/HALKO&GENKI    

9.MANDALA/小嶋さちほ&どんと

フレンチ大作戦

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girls be

John Barryの「BEAT GIRL」のカバーで幕をあけるgirls beのアルバム「フレンチ大作戦」。このアルバムでは「こなかりゆ&尾上文」名義で2曲に詞を提供しています。「Who Are You?」は「近くにいる彼をリアルに感じられない女の子の気持ち」の歌。こなかさんの歌詞に宮田繁男(元オリジナル・ラブ/ファースト・インプレッション)さんがどのような曲をつけるかが興味の的だったのですが、スゥイート・ソウル風の曲調にボーカルの桑島法子さんのちょっと甘めの歌声が加わり素晴しい仕上がりをみせてます。一方「あかるい」は「夏がやってくる」や「しあわせなヒッピー」などに通じるこなかさんお得意のLife物。この詞を西村麻聡(Fence of Defense)さんが担当。ちなみにタイトルの「あかるい」は犬の名前です。

このアルバムはこなかさん以外にも参加メンバーが豪華でサエキけんぞう、高浪敬太郎/鴨宮諒(元Pizzicato five),中シゲヲ(ザ・サーフコースターズ)各氏で、なかには歯科医でもあったサエキさんによる歯医者をモチーフにした曲などもあり全体的にカラフルな内容になっています。そもそも、このgirls beというグループ。元々声優さんによる企画物から始まったそうなのですが、このアルバム自体の完成度は高く単なる「声優さんの副業」的なイメージはありません。(個人的にはPizzicato fiveの女性上位時代を思わせる「あいさつ&尋ねあい」やChris MontezのCall Meをほうふつさせる「真夜中においでよ」なんかも好きです)ただ、良しにせよ悪しきにせよアルバム全体に味付けが「甘め」なので、この辺の甘さ(主にボーカルの声質)がこのアルバムの好き嫌いを分けそうです。

フレンチ大作戦  VICL-60096

1.フレンチ大作戦のオープニング・テーマ      

2.絶対、ダメッ!  

3.あいさつ 1      

4.Who Are You?     

5.素敵なDr.

6.あいさつ 2

7.セシルの約束    

8.真夜中においでよ

9.尋ねあい 1

10.巴里のフン

11.子猫とおじさん

12.尋ねあい 2

13.あかるい

14.フレンチ大作戦のエンディング・テーマ    

 

Present

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内田有紀

 

こなかさんの参加した曲『奇蹟と退屈』を使っていたCMにヴィジュアルで登場していた内田有紀さんのファースト・ベストアルバムには2曲未発表の曲が収録されています。そのうちの1曲「美人もブスも」に「こなか りゆ&尾上 文」名義で詞を提供しています。

Present KICS 630

1.TENCAを取ろう!-内田の野望-       

2.明日は明日の風が吹く  

3.Only you      

4.BABY'S GROWING UP    

5.幸せになりたい   

6.EVER&EVER

7.プレゼント    

8.「アイシテル」

9.Da.i.su.ki

10.Uchida no Rock'n' Roll    

11.美人もブスも 

12.ホントノコト 

why?

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COLOR

弱冠17才のガールズ・ダンスグループ4人組「COLOR」の2ndマキシ・シングル。彼女達を見い出した韓国人プロデューサーKim changhwanによるダンスビートのメロディにこなかさんが「言わないでね」で作詞に参加。
恋してすきになる気持ちをどこか俯瞰でみるような感覚。けれど決して醒めているんじゃなくむしろドキドキしている。思春期的テーマでありながらいくつになっても変わらない恋の感情をこなかさんの世界感で紡ぐガール・ポップ。「今、この国は一夫一婦制だもんね」なんて歌詞、きっとこなかさん以外使えるひとはいないとおもう。

why?  WPCV-10019

1.Why? (FUNKY VERSION)      

2.Why? (DISCO VERSION)   

3.言わないでね (R&B VERSION)     

4.言わないでね (HOUSE VERSION)    

5.Why? (FUNKY VERSION INSTRUMENTAL) 

6.言わないでね (R&B VERSION INSTRUMENTAL)     

 

SWIMMING

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深田恭子

 

ホリコシのスーパーアイドル深田恭子のマキシシングルではすべての作詞を担当。作曲はハルユキ氏。化粧品のCMにも採用されてTVやラジオからオンエアされている『スイミング』は80'sのエッセスがいっぱいの楽曲に夏の水泳をする夏の心象風景に女の子の気持ちをインサートしたギターポップ。アレンジャーの亀田誠治氏は椎名林檎のアレンジで有名。アイドルのポップスでもこれまでその真価 を発揮しています。一方『universe』は自分の立ち位置を見失いがちの不安定な人達へのこなかさんからのエール。だけど決して切迫しているのでなく「あくまでも自分らしく」というところがこなかさん流。『フィギュア』では『universe』よりも一歩グルーバルな視点で自分をとらえてる。この視点の歌詞 を聴くたびこなかさんの個人の世界観を感じることができる。「どこにいても自分は自分よ」と。それは決して驕りでも強気でもなくナキュラルに自分のスタイルを確認している。以上2曲のアレンジは古くはスパンクハッピー、昨今ではモーニング娘。などでアレンジを担当している河野伸氏。

ところでこのマキシの曲って、ドライでこなかさんが吹き込んでいるのかな?。深田さんの歌いまわしが微妙にこなかさんっぽい。

SWIMMING  PCCA-80004

1.スイミング

2.universe

3.フィギュア

4.スイミング inst.


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