転ぶことを前提に考える

NO.BIZ01-01
虹色ビジネスサプリ;　＜失敗は成功のもと＞ 
◆転ぶことを前提に考える
　スキーを覚える時は、誰でも最初は転ぶこと(失敗すること)を経験します。絶対に転ばないようにしようとか、転ばないくら
　いにうまくなってからゲレンデに出ようと思っても、それは無理です。それではいつまで経ってもスキーは覚えられません。
　滑りながら、転びながら少しずつ覚えていくのが、新しいことにチャレンジするときのコツです。ただし、初心者をいきなり
　急斜面に連れて行くと大ケガをすることがあります。ビジネスでも同じです。たった一度の失敗で人生のすべてを失くしてし
　まうようでは、チャレンジというより大博打になってしまいます。

　しかし、今の日本は、何度でも転ぶことのできる環境があるのに、誰もチャレンジしない状況に陥っているように思えます。
　世界でもトップレベルの技術力を持つ日本が、イマイチ停滞し続けているのはなぜでしょうか？　私には、転ぶこと、失敗す
　ることを前提としたチャレンジをしないことがひとつの理由と思われます。とにかく転ばないようにと考えているならば、未
　知のことへのチャレンジは生まれてきません。転ぶことから何かを学ぶことができれば、必ず成果に近づいていきます。

◆人生には、無駄な経験はない
　長く生きてきて私が思うのは、たとえどんな経験であったとしても、その時その時で一生懸命に頑張っていれば、無駄な経験
　など何一つないということです。どこかで必ず役に立つ時がある。そして、挫折や失敗、苦しい経験だったとしても、役に立
　つばかりでなく、大きな意味があります。何よりも人間として自分を一回り大きくしてくれる。人間力を鍛えてくれるのです。
　だから、逃げてはいけない。真正面から、向き合うことです。私も挫折や失敗、苦労を積み重ねてきました。年を経ても、挫
　折はします。私はそういう時には、こう思うようにしています。

　また神様が、試練をくださったのだと。これを糧に、もっと成長しなさいと。