NO.BIZ01-02 |
虹色ビジネスサプリ <失敗は成功のもと> |
早い段階でたくさん失敗を経験するほど、成功する確率は上がっていきます。有望な起業家たちのアイデアや事業計画に投資
をするエンジェルといわれる人たちは、投資の決定をするとき、計画内容だけでなく、その人がどんな失敗をどれだけしてい
るかを念入りに調べるそうです。そして、大した失敗もせず、無難にやってきている人には決して投資しない。最も投資対象
になるのが、早期から果敢なチャレンジを繰り返し、時には手痛い失敗も経験しながら成長し続けている人。チャレンジの上
での失敗を経験しているというのは、ビジネスマンとしての大きな強みであるのです。
イノベーションとは、新たな優れたものを生み出すことです。それは、それまでにはなかったことです。それまでになかった
ことを生み出すのに、何も失敗もなしにできるというのは、奇跡以上のものではないでしょうか? 失敗を経験することの大
切さは、多くの方がすでにご存じのことでしょう。しかし、それを知っていても、チャレンジというものを、なかなか「でき
る」、そして「やっている」という状態にはできないことで、悶々とされている方も多いことと思います。つまり、頭ではわ
かっていても、体が動かない、行動につながらないということです。そして、こんな状態が続くと、「会社が○○だから」
「上司が△△だから」「業界が××だから」などと、だんだん周りのせい、環境のせいにし始める。こうやって、イノベーシ
ョンへの意欲や、自主的な働き方の姿勢がどんどん失われていくことになっていきます。一方、もしあなたが「もっと失敗を
恐れない人間になりたい」というのであれば、あなたの中の失敗というもののイメージを変えてあげることが、大切な第一歩
になります。では、失敗と聞いて、あなたのはどんなイメージがあるでしょうか?
・恥ずかしいもの
・情けないもの
・辛いもの
・避けたいもの
・気持ちが萎縮するもの
などなど、どうしてもネガティブなイメージがつきまとうのではないかと思います。イメージを変えるといっても、これらを
完全にポジティブにする必要はありません。はっきり言って、それは自然ではありません。少し変えてあげたり、新しい良い
イメージを付け加えてあげたりすればいいのです。ここでお勧めするのは、あなたの中の「失敗」というイメージの中にこれ
らを加えてみることです。飛び上がろうとするときは、一旦しゃがむ必要があります。しゃがまなければ高くは飛べないので
す。失敗はしてはいけないものではないのです。飛び上がる時のばねとなってくれる、とても大事なものなのです。そして、
失敗しても、それを笑い飛ばせるくらいのバカ度合いを高める。そんなことで、自分がもっと「大きな自分」になっていくの
です。
私にはベストを尽くしても思うような結果が得られなかったときに言う、口癖があります。それは、「だから良かった」。残
念な気持ちや悔しい気持ちが収まらない最中でも、この「だから良かった」を実際に声に出してみます。「だから良かった」
というのは、「これは一見失敗に見えるかもしれないけど、長い目で見れば、もっと大きな成功に至るためのベストな結果だ」
と信じることです。大きな成功に向けての、一見失敗に見える大切なプロセスだと思えば、ときには感謝すら感じます。
失敗する勇気を高めるためには、小さなチャレンジを繰り返す習慣をつけることがとても効果的です。重要なことは、あなた
にとって「ちょっと勇気を出したらできる」というレベルのことを毎日繰り返すことです。繰り返せば習慣になります。ちょ
っとずつですが、頭と心の中にチャレンジ筋肉が出来上がってきて、チャレンジ体質になっていきます。
「正解を言わなければいけない」「常識をわきまえて考えていかなければならない」こんな観念に一生ずっと支配されるか、
それとも失敗も経験し、小さなチャレンジを繰り返しながら成長していくか、その選択はあなたの自由なのです。もし、小さ
なチャレンジを繰り返すことができれば、失敗に対しての抵抗力、つまりレジリエンス力もどんどん高まっていきます。小さ
なチャレンジの積み重ねによって、ストレスやプレッシャーにも強い、心のしなやかさが鍛えられていくのです。
あなたの才能にスイッチを入れるための勇気は、毎日ほんの少しだけ持ち続ければいいのです。潜在意識は急激な変化を嫌い
ます。安心安全の状態が確保できないと感じるからです。そういった意味でも、少しの勇気をもって、少しずつバカになり、
空っぽになり、そしてチャレンジ体質になっていくことをお勧めします。
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