「失敗」を２度しても「ミス」は２度としない

NO.BIZ01-03
虹色ビジネスサプリ　＜失敗は成功のもと＞


　「失敗」とは「一生懸命やった、頑張った、それでもできなかった」時に起こるものです。一方「ミス」とは、不注意や、知
　識不足に起因するものです。私は子供の頃、通知表の通信欄に「注意が散漫」「そそっかしい」「慎重さが足りない」という
　ようなコメントをいつも書かれていました。会社に入った頃もそれは変わらず、知ったかぶりをして、わからないのに、わか
　ったような気になって勝手にやることが多くありました。そして、上司とのコミュニケーションも取らずにミスをする…。

　当然、上司からは「叱責」を受けます。「ミス」したのだから当然です。ただ、「失敗」をして何か言われても、それは「注
　意」です。「注意」とは、相手が２度と同じ過ちを起こさないために言う「行動変化のためのアドバイス」です。相手に今後
　の期待を込めて言う言葉です。言い方は様々ですが、その言葉の裏には「今回は仕方がなかったな」「よく頑張ったよ」「次、
　頑張ろう」といった慰めやねぎらいの意味があるのです。だから新たな一歩を踏み出すモチベーションになるのです。

 「注意」はあなたに対する上司の期待です。ありふれた言葉ですが、若いうちに失敗はどんどんしたほうが良いでしょう。その
　中でひとつひとつ問題点を把握して、次にやる時には何に注意するのかを考え、次の機会にはその通りにやって成功する…。
　これは人の成長サイクルに必要です。失敗は何度でも良いのですが、ミスは二度と繰り返さないように心がけましょう。

　上司はあなたを見ています。「同じ失敗をしないか」「アドバイスしたことは実行しているか」その日々の積み重ねがあなた
　に対する信頼のバロメーターになります。