NO.BIZ01-05 |
虹色ビジネスサプリ <失敗は成功のもと> |
「失敗」というのは思っているような良い結果が得られないというのが、一般的な解釈でしょう。例えば、今の何もしていな
い状態を0(ゼロ)とした時、「失敗か成功か」というのは、失敗したらそこで終わりで諦めるしかないように感じてしまいま
す。なぜなら、ベクトルが“失敗”か“成功”かの両極端を向いているからです。失敗には惨めさや屈辱感、恥ずかしさとい
ったマイナスイメージを抱いてしまいます。あまりにも大きな目標を持つと、成功イメージと同様、失敗イメージも大きく付
きまといます。結局「失敗を恐れて」行動に移せないという羽目になるわけです。そんな時は目標を細かく分割(ブレークダウ
ン)することがお勧めです。目標サイズが大きすぎるとなかなか一歩目を踏み出せませんが、これなら行動できそうだと感じら
れる目標サイズに刻んだら、動き出しやすくなります。
ベクトルが両極端を向いた状態では「失敗」か「成功」かのどちらかであると考えてしまいがちですが、本当はそうではあり
ません。「失敗は成功のもと」ということわざがある通り、「失敗」は「0(ゼロ)と成功」の間にあるものなのです。0(ゼ
ロ)と成功の間に失敗があるとわかれば、成功に近づくために、失敗をたくさんしてもかまわないことがわかるでしょう。そう
考えると「失敗」は「失敗」ではなく、成功の「種」なのです。学びの種、話題の種、共感を呼ぶ種なのです。「失敗」のと
らえ方が変われば、チャレンジし続けることに抵抗感も少なくなるはずです。さらに、成功へのチャンスが広がることに気が
つくでしょう。思った通りに行かなかった失敗談は、仲間を増やす種となり、人間力を高める種になります。
失敗 ← 0 → 成功 0 → 失敗 → 成功
何もしない 何もしない
失敗は成功への布石だと共通の理解ができれば、「失敗の使い方」がわかるようになります。例えば新規プロジェクトを部下
に頼むとき、部下の「失敗」の捉え方も変わってくるはずです。その時、「失敗しても何とか尻を拭ける」というサイズにテ
ーマを刻んでおくことも効果的です。そうした環境を整えておけば、部下の失敗もたいしたことないと、相手を肯定して取り
組ませることができます。信じて任された部下は、主体性を持ってプロジェクトに取り組むでしょう。それは相手の自信とな
り、これまでの思考を変えるきっかけになります。環境次第で、失敗を恐れない自信まで身につけさせることができます。
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