NO.BIZ01-13 |
虹色ビジネスサプリ <失敗は成功のもと> |
◆失敗の原因はいつも自分にある
決算で赤字を出したり、納期に遅れて取引先からペナルティを取られた時、社長が担当役員を呼んで原因をただす。このとき、
担当役員が「部長の○○が…」と答えたとする。こういう会社は、部長に原因をただせば、「課長の○○が…」といい、課長
にただせば、「うちの営業マンたちが…」となり、営業は営業で「うちの商品が…」となりがちです。こういう考え方を「原
因の他人論」といいます。「原因の他人論」の人は、何があっても「自分のせいだ」とは絶対に考えないのです。
例えば、毎月のノルマが達成できなかったときは、自分の担当地区は顧客が少ないと主張する。ならばと上司が温情で担当地
区を替えてあげても成績が上がらない。それでも彼は屈しない。今月は雨の日が多かった。休日が多くて実働時間が少なかっ
た。と、外的要因のせいにして自分を納得させる。そしていよいよ理由が見つからなくなると、オレはきっとツイていない人
間なんだ、よほど悪い星の下に生まれついたのに違いないと、ついには「運命」を引っ張り出してまで責任回避をはかりかね
ないのである。自分の努力が足りないからだとか、能力不足なのかもしれないと、率直に自分の責任を認めることをしません。
逆に、できるビジネスパーソンは、「原因自分論」の人が多い。徹底した「原因自分論」者は、責任の所在が微妙な場合でも、
進んで自らの問題として引き受け、自分にも少なからず責任があると考えます。失敗を恐れず、失敗を乗り越えるたびに、ど
んどん成長します。誰にも責任を押し付けないため、自然と社内の人望も高まる。「原因他人論」の人のように、自分は人間
的に成長しなくてもいい、優秀なビジネスパーソンにもなれなくていい、出世も考えていないから社内の人望も必要ないとい
うのなら、それはそれで確固たる生き方とも言えます。しかし、今やそういう安易な生き方が通用する会社など存在しない。
また、そんな現実から逃げ回るような一生を送って、本当に幸せになれるのでしょうか。今一度考えてみてほしい。
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