NO.BIZ01-14 |
虹色ビジネスサプリ <失敗は成功のもと> |
◆時間による世の中の変化を知れ
衝撃的なデータがあります。英オックスフォード大学の研究チームが米国労働省のデータに基づき、702種の職業について、
今後のコンピューター技術によってどうなるかを解析した。その結果、10年後には、47%の仕事がロボットに取って代わ
られるという。「人間は要らない」ということです。これは誰のせいでもない。ただ時間が経過することによって、これだけ
大きな変化が世の中では起きているということだ。老いもそうだろう。自分が意識していなくても時間は刻々と経過し、我々
の肉体は確実に衰えています。こうした時間の非情さに人間は誰も坑うことはできません。
では、時間の非情さとどう向き合ったらいいのか。「一寸の光陰軽んずべからず」で、ひたすら時間を大切にするしかない。
仕事で言えば、残業は当然と思ってダラダラするなどもってのほか。仕事の質と時間は比例しない。3時間かけてもできない
仕事を、10分でこなしてしまう人がいることを肝の銘じる必要があります。単純労働は今でも時間給だが、これからはどん
どんロボットに切り替わっていくでしょう。近い将来、時間給と言う言葉は死語になるだろう。ロボットに取って代わられる
のは、単純労働ばかりではない。サラリーマンの大半が従事している知的労働もそうなるだろう。結果、仕事は成果主義が一
段と進む。このことを、よく頭に入れておく必要があります。
では、時間をどう使ったらいいか。ポイントは2つある。1つは複線思考である。今仕事のできる人のやり方は、ほとんどが
これだ。例えば飛行機で移動している間に睡眠をとる。新幹線で移動しながら企画書を書く。私の知り合いは、新幹線のどん
な列車に乗れば揺れが少なく、原稿がどのくらいはかどるかまで良く知っている。もう1つは、時間の区切りをつけることだ。
1つことに費やす時間を決めておき、3つ、4つの仕事をこなすことも可能である。「そんなの一部のエリート層の話で、自
分には関係ない」と思う人がいるかもしれないが、そういう人は間違いなくロボットに負けるでしょう。
企業が成果主義を取り入れたのは、かなり以前のことだが、日本の風土では、今まであまり効率よく機能してこなかった。
だが、情勢は大きく変わったのです。コンピューターが長足の進歩を遂げたからだ。近年は知的ロボットの発達が著しく、既
にその応用編として無人飛行機まで実用化されています。自動車も行先を入力すれば、障害物をよけ、信号を守りながら自動
的に目的地に連れて行ってくれるようになります。介護も、家庭の掃除もすべてロボットが担う時代が来る。すでに、掃除機
の「ルンバ」は人気商品だ。この変化が恐ろしいのは、いま流通の要としてなくてはならないトラック運転手などが完全にい
らなくなることだ。先の報告書によれば、この変化は20年以内には必ず起きるという。
私が幼いころは「電車の運転手になる」という夢を抱く子供が多かった。だが、近未来にそんな職業は存在しなくなります。
時間の経過が文明を発達させ、その結果として、人間がいらなくなる。働くことを従来の考え方でとらえていると、まったく
違ってきます。時間は少しずつではあるが、我々に確実に非情な現実を突き付けているのです。
|