行動するけれど続かない、「私は継続力がない」と言い訳していないか? |
NO.BIZ02-03 |
虹色ビジネスサプリ <三日坊主> |
◆行動するけれど続かない、「私は継続力がない」と言い訳していないか?
自分が「三日坊主」であることに罪悪感を持って、継続力がないと悩んでいる人がいます。しかし、本当は三日坊主が悪いの
ではありません。中断してしまってもいいのです。完璧な人間はいませんから。4日目にまた、「明日からやるぞ!」と決意
して、その日からまたやればいいだけです。そしてまた三日坊主だったとしても、1週間のうち6日間はやっていることにな
ります。「同じ決意をするなんて、意志が弱い」と思っている人がいるかもしれませんが、それは違います。意志の強い人と
いうのは、何度も同じ決意ができる人なのです。もっと言うと、「同じことを続けよう」とするのではなく、「昨日よりも今
日よりも、よくしていこう!」と改善の精神を忘れてはなりません。一流のアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンは、
同じ練習や同じ作業を続ける時でも飽きないといいます。それは、「昨日よりも良くしよう!」「理想のレベルに近づけよう」
と、常に「改善の精神」を持っているからです。そもそも昨日と同じことをやろうと思っていないのです。
「今日もやるぞ!」と新鮮な気持ちで決意しよう。明日もそう決意しよう!
◆「始め方」を見直す
どんなことを始めるにしても、「うまくなりたい」「結果を出したい」と思うのは当然です。でも勉強もダイエットも運動も
楽器も何をやっても続かない。途中で挫折してしまった苦い経験は、誰にでもあるでしょう。なぜこんなにも練習は難しいも
のなのでしょうか。私はこう思います。車だって、ローギヤ―からセカンドへシフトします。それは「自分を動かすギア」と
「自分を動かし続けるギア」はまったく違うギアなのに、それらをみんなひっくるめて「モチベーション」という表現をする
ものだから、何が足りなくて、何が間違っているのか、見えにくいということです。モチベーションは「自分を動かすギア」
であって、行動を一歩踏み出すときにも必要なものです。ですからモチベーションが不足しているときは、“次にやること”
をもっと簡単に、もっとわかりやすくすればいいのです。「とにかく1回だけやってみる」というのも単純ですが、効果があ
ります。1回だとやめる機会がありませんし、「うまくなるだろう」といった期待も少ないからです。またモチベーションは
<1.得たい結果を数字で表す>
<2.やる理由を言語化する>
<3.必要な知識を集める>
<4.一緒にやる人を誘う?>
<5.”次にやること”を簡単でわかりやすくする>
などの工夫によって高めることができます。その一方で「自分を動かし続けるギア」は、モチベーションではありません。では
何かというと、何にもないのです。ただ「その行動をやめる要因がなくなりさえすればいい」のです。その行動を、中断させ
るもの、その行動から、意識をそらすもの。次の行動を、わからなくしているもの、などをなくしてしまえば、行動はただ続
いていくことでしょう。でもなかなかなくなってくれないのがプライドです。ですから、何かを始めるときに最も大切なのは、
格好つけないことだと思います。普通の人が何回やってもできないことを、自分はたった1回でできてしまった。もしかした
ら自分にはそんなセンスがあるかもしれませんが、たいていはそんなセンスが眠っていることはありません。
始める時は誰でもへたくそです。恥ずかしいし、みっともないです。
でも本当にうまくなりたいものは、へたくそに始めてみる価値があると私は思います。何回もやり方を変えて、何回も道具
を変えて、みんなに「ころころやり方を変えるよね」と笑われたとしても、そこから格好つけたらもったいないと思います。
取りつくろって、へたくそを避けてしまったら、それ以上何も学べないからです。私はそもそも「仕事」がへたくそでした。
会社員経験がないから、仕事というものが一体どんなものか、なかなか知る機会がなかったのです。でも「うまくなりたい」
と思いました。だから本を読んだり、人から教わるたびに、私は何度もやり方を変えてきました。手帳も変えて、時計も変え
て、スーツも変えて、整理法も変えて、会議の仕方も変えました。そして少しずつですが「うまくなっている」実感がありま
した。人生を変えることは難しいですが、やり方を変えることはいくらでもできる。何かを始めようとすれば、理想は当然あ
るものです。
でもその理想は,はずれるために持つものだからです。思いっきりずれていてもいいと、強く思っています。ずれれば外れる
ほど、それだけ学ぶチャンスがあるからです。
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