NO.BIZ02-04 |
虹色ビジネスサプリ <三日坊主> |
◆挫折しやすい人の「言い訳」
「続けようと思っても挫折してしまうもの」には何があるでしょうか。例えば日記、ダイエット、朝の散歩、ランニング、座
禅、ゴルフ、禁煙。お酒をやめられない人は、やめようと思った翌日に、急に飲み会のお誘いがきたりします。ウォーキング
を始めると、だいたい2日目に雨が降ります。「今日はいいか、靴が濡れるし、風邪ひくし」となる。そんな「何かを継続する」
という時に、一番考えてほしいことは、「それを続けられなかったときに、どんな気分になるか」ということです。もしくは、
自分のことを認識するか。「ああ、またダメだったわ」「ああ、何でこんな私なのかしら」おおかた、こんな感じでしょうか。
あまり、“いい気分”ではないと思います。そして、こんな気分に心が覆われた時は、自分のことをどんな人間だと認識する
のかと言えば「やっぱり、私って、意志が弱いな」というところでしょうか。実は、これには”心理的なワナ”が仕組まれて
います。つまり、「ああ、やっぱり、私って、意志が弱い、ダメなやつなんだ」と確認・証明するために、無意識のうちにわ
ざと途中で挫折しているのです。言葉を変えると、自分で穴を掘って、はまっている感じです。
わざと挫折することで、「ダメな自分」を必死で証明しているのです。
◆時間をかけることの大切さ
スモールステップの話をすると、「10年なんてとても待ってられないよ!5年だってとても無理。3年でも時間がかかりす
ぎだよ…」と思ってしまうのです。好きなことを仕事にしたい。やりたいことを仕事にしたい。そのためには勉強をして資格
を取ったり、どこかで下積みをしたり、ある程度、時間をかける。それがどうしても必要です。でも、つい私たち人間は、時
間をかけることから逃げてしまいます。やりたいことがわからない人は多くの場合、「自分の年齢を考えると、下積みなんて
してられない…」「のんびり時間をかけて、もし成果が出なかったら…。考えただけで恐ろしい」。こういう焦る気持ちを抱
いてしまいます。心理学ではそれを「時間的切迫感」と言います。実際にカウンセリングでよく聞くのは、「今から資格を取
って下積みの勉強もすると、少なくとも3年はかかりそう。そうすると、その仕事に就けるようになる時にはもう30代半ば
・・・。周りは結婚もして子供もいるのに、自分は30代半ばでまだ道が決まっていないとなると、ものすごく不安になるん
です」という言葉。そう思ってしまう気持ち痛いほどよくわかります。だからこそ、すぐに食べていけるような、やりたいこ
とを見つけようとしてしまうのです。でも、かなり厳しいことを言いますが、「自分の好きなことで、しかも、時間をかけず
に、すぐに食べていける」。
さすがにそんな都合の良いものは、この世の中にありません。
だって、もしそんなものがあるなら、今まで長い時間悩む必要などなく、もうすでにその仕事に就いているはず。何年も悩ん
できてやりたいことが見つからないということは、時間をかけることから目を背けているからです。そういう生き方の姿勢そ
のものが、やりたいことをわからなくさせている。そういう生き方の姿勢そのものが、やりたいことをわからなくさせている
可能性が大きのです。時間をかけて資格を取って、しかも下積みの期間もある・・。そこまでやって、食べていけなかったら、
どうなってしまうんだろう…。そういう不安な気持ちが、私たちの好きなこと、本当にやりたいことを、わからなくさせてし
まうのです。焦る気持ち、不安になる気持ち、本当によくわかります。だって、時間をかけて下積みをしても、成功する保証
なんてない・・・」。それは確かに、その通りだから。いくら時間をかけて努力しても、誰も保証なんてしてくれません。
それもこの世の真実です。そういう現実の中で、自分のやりたいことに正面から向き合い、一歩踏み出していくというのは、
やはり非常に勇気がいることです。だから、不安になって、時間をかけることからつい目を背けてしまう。人間は誰しも、そ
ういう弱さを持っているものでしょう。このことは、決して偉そうに言えず、私自身も全く同じでした。
でも、それと同じかそれ以上に、「時間をかけて、下積みをすることなく、成功した人はいない」。これもまた、確実な一つ
の真実です。
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