NO.BIZ03-05 |
虹色ビジネスサプリ <覚悟を決める/自分を磨く> |
◆キャリアも結婚も誰とするかより、した後が重要
離婚の原因が性格の不一致というのは、一見もっともそうだが、実は全く理屈に合わない。キャリパー・ジャパンが開発し
たアセスメントツールである「キャリパープロファイル」では、20以上の動機が日本人のデータベースのもとで偏差値化さ
れている。そして普通に考えれば、これらの動機の偏差値レベルがすべて一致するなどということは、そもそもあり得ない
のだ。万が一そういうことがあったとしても、それが幸せな結婚生活を保障するかと言ったら、むしろ逆です。例えば、
自己管理動機の強い者同士が夫婦になったら、料理にしても旅行にしても、それぞれ自分のほうが、主導権をもって思い通
りにしたいと思うので、ケンカが絶えないことになるのは火を見るより明らかではないか。結婚生活で大事なのは、性格が
一致することではなく、自分と相手の動機を理解するための努力を、お互いが主体的にすることなのである。だから、よく
運命の人との出会いのような言い方をするが、あれは間違いで、誰と結婚するかは、それほど重要なファクターではないの
です。キャリアも結婚も同じだと言っていいでしょう。
自分にはどんな仕事が向いているかよりも、就いた仕事で自分の動機を活かす働き方ができればいい。それができるかどう
かが大事なのです。言葉を換えれば、職種や業種よりも、やり方のマッチングに注目せよということです。そう考えると、
同じ仕事でもやり方の自由度が大きいほど、自分の動機にあった働き方ができるので気持ちよく働けるから、天職になる可
能性が高いと言えます。
例えば営業なら、達成動機の強い人は目標設定することでモチベーションを上げることができるし、影響動機の強い人は相
手を説得することに喜びを感じるので、クロージング(受注)を意識するとやる気が出ます。社内にライバルがいると俄然
燃えるのは闘争心が強い人だ。理解動機の強い人は交渉相手をよく観察し、攻略方法を考えることに快感を覚えるだろうし、
伝達動機の強い人は、だれもが「なるほど」と思わず膝を打つプレゼンテーションができた時は最高に嬉しく思う。感動動
機の強い人は、顧客の役に立つことを、一生懸命やって、それが認められ感謝されることに生きがいを感じる。このように、
人の動機は様々なので、自分の動機を活かしたやり方ができれば、誰もがやりがいを感じながら成果を上げることができる
と言えます。
だから、営業と聞いて自分はできないとか、向いていないとか決めつける必要はないのです。そう考えれば、営業という職
種が向いていない人は、そう多くはないはずなのです。しかし、上司が自分の経験を重視するあまり、部下にも自分のやっ
てきたやり方を強制し、部下が主体的に試行錯誤しながら自分の営業スタイルを構築するのを認めないような職場では、動
機を仕事に活かせない可能性が高いので、会社にそういう体質があるかどうかは入社を決める前に確認しておいたほうがい
いでしょう。
様々な自己啓発、成功法則などの本を読んでもなかなかピンと来なくて、自分には才能がないとあきらめているのではない
でしょうか? 心配することはありません。自分に合った仕事を見つければ、どんな職種であっても、自分の得意な分野で
活躍することが可能になるのです。
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