NO.BIZ03-08 |
虹色ビジネスサプリ <覚悟を決める/自分を磨く> |
◆「他人の成功は利用できるか?」
ある人はいう。「人真似では成功できない」 またある人はいう。「成功者に学べ!」
成功者と同じことをしているときには頭の中に「成功者に学べ!」という言葉が響き、成功者と違うことをしているときに
は「人真似では成功できない」という言葉が響く、という人は多いのではないだろうか?
いや、別にそういう人を責めているわけではない。この2つの矛盾しているように思えることを誰しも臨機応変に行ってい
ます。しかしこの2つの教訓が意味する内容は実は同じだということがわかってしまえば、もう混乱する必要はない。ポイ
ントはあなたが「まねをする」のか、それとも「試しにやってみる(実験する)」のかなのです。この二つははた目から見
ればほぼ同じように見えます。しかし、考えていることが全く違います。
「マネをする」というのは以下のような経過をたどる。
A1.うまくいっている人を見つける。
A2.その人の行動をみる。
A3.自分もそれをやってみる。
A4.結果を確かめる。
A5.結果如何によってそれを今後も継続するかどうかを決める。
さて、どこがいけないのだろう?それは以下に示す「試しにやってみる」場合の経過を見れば浮き彫りになります。
B1.うまくいっている人を見つける。
B2.その人の行動をみる。
B3.その行動がなぜうまくいっているのかを考える。
B4.自分もそれをやってみる。
B5.結果を確かめる。
B6.結果の違いはなぜ起こったのかを考える。
B7.自分の場合はどうすればうまくいくのかを考える。
気づいただろうか? 「試しにやってみる」場合と違い、「マネをする」場合にはいっさい「考える」というプロセスがな
い。もちろん頭の中での出来事であるからはた目から見るとまったく一緒です。では、究極的な違いがどこにあるか?真似
るだけの人は「何をして」成功したかを知ろうとしている。試しにやってみる人は「どう考えて」成功したかを知ろうとし
ている。この差が大きいのです。
「どうすれば成功できるか?」というのは自宅からコンビニまでの道順のようなものだ。私の場合は、「家を出て左に曲が
り3番目の角で左に曲がる」とコンビニがある。しかし、あなたが「家を出て左に曲がり3番目の角で左に曲がる」として
もそこにコンビニは無いだろう。(偶然にも同じようにコンビニがある場合もあるかもしれませんが…)それぞれ立ち位置
が違うのだから道順は当然異なります。しかもほとんどの場合は目指す場所も違う。表面的な人真似では目指す場所にたど
り着けないのは言うまでもない。「人真似では成功できない」というのはルールではない。むしろ経験則のようなものです。
人真似をするとうまくいかないことが多いというワケでです。あなたが「コンビニに行きたい」と思ったとき家を出て左に
曲がり3番目の角で左に曲がっても「そこにコンビニがあることはめったに無いよ」というのは当然のことである。
「成功者に学べ」というのは「成功者の考え方を知れ」ということだ。コンビニに行きたければコンビニの位置を覚えてお
けばいい。そうすればどこで曲がってどの角を通り過ぎればいいのかはすぐにわかります。これも当然だ。つまりこの二つ
の教訓は「うまくいっている人を見たらどうすべきか?」ということを端的に語っています。
「猿真似ではいけない。しかし(考え方を)学ぶべきだ。」これが今回のサプリメントの言葉です。これを覚えておけば成
功事例を見たときにもう迷うことは無いと思います。
◆地図なんか捨ててしまえ
人々は地図を求めて、ビジネス書を手に取る。彼らは、確実性を求めて学校の授業をきちんと聞くような人たちだろう。い
い成績、いい仕事、いいキャリアを確実なものにしたいからだ。私たちは学校を知的冒険の場所から、標準値を満たすため
の施設に変えてしまった。つまり、何事にも「正しい答え」や「あるべき答え」が存在し、成功するためにはそれを知って
おくことが必要だということだ。
しかし、本当の意味で自己実現ができている人たちは、それとは正反対のこと、つまり地図を求めてはいけないと言う。
もしあなたが楽な仕事(かつての安全ゾーンで、今は快適ゾーンにすぎないもの)を本能的に求めようとしているのなら、
それは巧妙に洗脳されている証拠だ。人間は基本的に安全を求めるもの。それゆえ、安全な場所(快適ゾーンのこと)とは、
自分たちがすでに知っていることや、教えられたことをするところだと思い込んでしまうのでしょう。「ルールをきちんと
守ること」や「人の言う通りに行動すること」に心引かれる時は、それはあなたがそうするよう訓練されてきたからであり、
それが本当のチャンスに近づく方法ではないことを思い返してほしい。だからこそ、このサプリは「地図を与えること」
「安易な答えを提供すること」が目的ではありません。アートをつくり出すというのは非合理な作業です。最短距離で行け
る、お手軽な、しかも簡単に導き出せる答えなどどこにもありません。「答え」ではなく、自分に問いかけるべき「質問」
を自分で導き出してほしいのです。
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