| NO.BIZ03-10 |
虹色ビジネスサプリ ＜覚悟を決める／自分を磨く＞ |
◆自分の欲しいものが分からない人たち
社会に出るとストレスを抱えることになるが、仕事で得たお金を使うときには、店員におだてられて、つい高い物を買うこ
とになりがちである。そういうものが、ストレス解消になっているのだ。ストレス解消にお金を使っていることを悪いとは
言いませんが、ストレス解消をすることが、あなたがしたかったことですか？ 本当にそれが、欲しかったのですか？
そう聞いてみたいものです。そもそも自分が欲しいものが何かが、わからない人がいるかもしれない。欲しいもの、やりた
いことがないという人もいるようだ。欲しいもの、やりたいことがないという人もいるようだ。そのままでは、なんのため
に働かなければならないのかと憂鬱になる。そういった悩みを抱えた若者は、多くの場合、その本人にもわからないと思わ
れる。
体調を崩して、仕事をやめてしまう人も大勢いる。辛い過酷な条件が、直接の原因であるなら、ひとまず休むことは、解決
策の一つにはなるだろう。考える時間を持つことは、どんな場合でも有意義だと思う。そう考える以外にない。考えすぎて、
もっと憂鬱になりはしないかと心配する人もいるが、一度は考えたほうがいい。ただ、仕事のことは考えないほうがいい。
考えるべきことは、自分は何をしたいのかである。結局は、お金の減らし方が、人生における考えどころとなるだろう。何
にお金を使うのか？ 何を買うのか？ その買ったものを、どう使うのか？ そこから何が生まれるのか？ 自分は、その
ことでどのように変化するのか？ それを考えることが、当面の課題、お金の使い道である。間違えないでもらいたいのは、
「無駄遣いをするな」という意味ではないということ。むしろ、その逆かもしれないのだ。つまり、「無駄遣いをしてみよ
う」という解決策だってありえる。無駄遣いをすることで、楽しさを思い出し、自分を取り戻すことだってあるからだ。
できる限り、一時的な価値ではなく、将来につながる価値を求めることが大事だと思う。お金を使った時に、瞬間的に終わ
るような楽しみではなく、長く楽しみが続き、発展的なリンクが将来に期待できるものが、生きるためのコンディションを
整える観点から効果的だと言える。
つい、目先の楽しさを求めてしまいがちだが、それではむしろ逆効果になることが多い。例えば、仲間を誘って楽しい宴を
催すことが好例で、その場は、盛り上がっても、たちまち冷めて、以前よりも孤独感を味わう結果となりやすい。そもそも、
楽しみというものが生きる価値であり、それは一時的な幻想ではなく、段階的に構築される構造を持っている。まじめに取
り組み、少しづつ発展させていくものなのだ。そういった楽しみがないと、つい人は刹那的なものに陥り、幻想に酔いしれ
たくなるものだ。おそらく、現実から逃避したいという本能的な自己防衛だと思われる。だが、どれだけ多くの人が、この
種の幻想で、多くの時間とエネルギーを失っているかを考えてもらいたい。
◆あなたの未来のためにお金を使う
若い人ほど、持ち時間があり、可能性を持っている。たくさんあると思っているから、つい無駄遣いをしてしまう。お金は
無駄遣いしても、まだ取り戻せるが、時間は取り戻せない。悩みたくない、ぐずぐずと考えたくないという人も多いけれど、
私はは悩んだほうが絶対に良いと思っている。ぐずぐずと考えれば良いとも思う。そういう時間を持つことは、決して無駄
ではない。その時には無駄なように思えても、のちのちいつか、それが効いてくる。若者ほど、社会で認められたいという
欲求を強く持っているが、それは生存に関る本能的なものだと思う。決して悪いことではない。しかし、スタンドプレーを
しないで、地道に自分の能力を高めることに、お金も時間もエネルギーも使ってもらいたい。自分に投資することが、最も
期待値が高い。自分の価値を高めることが、その後のすべての価値を増幅するからだ。あなたのお金で買うものは、あなた
の未来なのである。
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