NO.BIZ03-11 |
虹色ビジネスサプリ <覚悟を決める/自分を磨く> |
◆「自分の枠」に気づく
あなたは、自分の「小心さ」がいやになることはありませんか? あなたは、あと一歩を踏み出せないでいる自分をなんと
かしたいと思っていませんか? 結構、今の自分を変えたいと願っている人は多いですね。でも、なかなか変われないでい
る! というのが実態ではないでしょうか? そこで、今日は、「大胆さ」を切り口として考えてみることにします。「思
い切ってやってみよう!」と決意するものの、結局は、これまでと同じことしかできなかった、ということがたくさんあり
ますね。「今度こそ!」「今度こそ!」と思いながらも、なかなか変われない。自分では勇気を出したつもりでも、結局は
いつもと同じ町内を走り回っているだけということが多いものです。人はそれぞれ「自分の枠」というものを持っています。
「考え方の枠」「価値観の枠」「行動の枠」等々いろいろあるようですが、たいていその枠内でしか 活動していませ
ん。自分ではあまり意識していなくても、他人から見ると、その人の枠の大きさやその人特有の枠の形はよく見えています。
そして、実は、その「枠」がその人の世界を現しており、その「枠」がその人のセルフイメージを創り、その「枠」がその
人の仕事の仕方も規定しているようです。要は、「自分の殻」に閉じこもっているのです。したがって、この枠を変えない
限り、何をやろうとしても、なかなか変わることができないのです。仕事でも、一所懸命工夫してがんばっている人は多い
のですが、結局は同じ枠内の工夫なので、あまり変化していかないのです。
いくら自己変革を目標にしても、考え方や行動がこれまでと同じ枠内であれば、未来は変わらないですね。仕事のやり方を
変革するためには、この「自分の枠」に気づく必要があります。「気づくこと」が変化のための第一条件なのです。普段は
その「枠」には気づかないでいるのですが、思い切って何かをしようとすると、「自分の枠」に気づかされることがありま
すね。髪型を変えようとするだけでも、「自分のこだわりという枠」が見えるでしょう。
今までに着たことのないような柄や色合いの服を選ぶ時にも、「自分のイメージという枠」に気づくでしょう。お金を違う
ことに使おうとすると、今度は「自分の価値観という枠」があぶり出されますね。「ここまではOKだが、これ以上はちょ
っとねー」という感じで、「自分の超えられないライン」が見えることでしょう。
このように、「大胆に」何かを変えようとするときに、実は、「自分の枠」が見えるのです。たいていは、人の目を気にし
過ぎている自分であったり、人の評価を極端に恐れている自分であったりするのですが、まずは、この「自分のこだわりの
枠」や「自分の枠の小ささ」に気づく必要があるのです。そして、その枠に気づいたら、それを広げる必要があるのですが、
この枠は、その人の「考え方」や「価値観」によってできていますので、そう簡単に変えることができません。この「考え
方」や「価値観」というものが、その人の判断や言葉、それに行動を創り出しています。したがって、この「考え方」や
「価値観」が変わらない限り、大胆にやろうとしても、それほど変わらないのです。
そこで、オススメなのが、「他人に成りきる」という方法です。役者になったつもりで、いろんな人の役を演じてみるので
す。たとえば、坂本龍馬に成りきるとしたら、龍馬の価値観で判断し、龍馬の考え方で考え、龍馬の口調?で話してみるの
です。そして、龍馬がとるような行動をとってみようとするのです。「龍馬ならどうするか?」というのは、自分のこだわ
りから脱出するための一転語になります。自分を部分的に変革しようとしてもなかなかできませんが、この誰かに成りきる
ことで、全く違った自分を表現することができるのです。
この方法は、他の人に気づかれることがありませんので、大人しい人でも可能です。「吉田松陰先生なら、どうおっしゃる
か?」「本田宗一郎さんなら、どう判断されるか?」「イチローなら、どうするか?」など、あなたの好きな人を選んで、
一度トライしてみてください。意外と勇気が出るものです。「大胆さ」というのは、大胆に振る舞うというより、「大胆に
振る舞えない自分を知る」ために必要なのかもしれませんね。仕事の場合は、「これ以上はちょっとねー」という限界が、
成果の限界を創っています。自分の枠に気づいたら、それを超えられる人に成りきって演じてみてください。仕事ができる
人たちは、こっそり、いろんな役を演じているのかもしれません。
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