NO.BIZ03-24 |
虹色ビジネスサプリ <覚悟を決める/自分を磨く> |
◆ワクワクを見つめる
物事を判断する基準を「ワクワクするかどうか」で考えることは、とても大切なことです。何を当たり前のことをと思うか
もしれませんが、「ワクワクするかどうか」を第一にすることは、なかなか簡単ではありません。子供の頃は、判断の基準
は「ワクワクするかどうか」でした。ワクワクすると思ったら、やりました。そう思わなければ、やりませんでした。実に
シンプルだったはずです。でも、大人になると、いろんなことがゴチャゴチャと入ってくるのです。どっちのプランを選ぶ
のかという時、マーケティングだのコストパフォーマンスだの予算組だの売り上げ予想だの上司の意向だの社内の調整だの、
いろんな要素を考えなければいけなくなります。
自分の問題にとらわれて「ワクワクするかどうか」を見つめられないという場合もあります。ワクワクを考える前に、果た
して自分にはできるのか? 自分にはふさわしいのか? 自分がやっていいのか? そんな自分に関する雑音に振り回され
て、「ワクワクするかどうか」を自分に問いかけられないのです。仕事にやりがいがあるのかどうかは、仕事をしていて
「ワクワクするかどうか」だと思います。どんなに収入があっても、ワクワクしない仕事をしている人は不幸です。どんな
に収入が低くても、ワクワクできるのなら、幸せです。大企業に正社員として就職できても、何にもワクワクする仕事がで
きない-----やり甲斐もないし、自分じゃなくてもいいし、ただ命令されて怒鳴られているだけという場合もあるでしょう。
でも、スーパーのパートで、自分の発案で商品の並べ方を変えて売り上げが伸びる----なんていう経験ができれば、間違い
なくワクワクするでしょう。
ヒルティという「幸福論」で有名な著者は「人生の中で一番長く使う時間は仕事であり、仕事が幸福なことが幸福になる第
一条件です」と語っています。「仕事が楽しみなら、人生は楽園だ。仕事が義務なら、人生は地獄だ」----これは、ソ連の
作家、ゴーリキーの言葉です。つまりは、人生の中で一番長い時間を占める仕事がワクワクするのなら、ものすごく幸福と
いうことです。そういう仕事の人は、本当にラッキーだと思います。でも、まったくワクワクしないなら、「ワクワクさせ
ることは可能なのか」を考えます。そして、可能じゃないのなら、「その仕事をやめるのかどうするのか」ということを考
えないといけないでしょう。そして、「絶対にやめられない」と決めたのなら、仕事以外の時間に「ワクワクすること」を
見つける必要があるのです。
・今、自分がやっていることは「ワクワク」するかどうか素直に感じてみる
・「ワクワク」しないなら、どうしたら「ワクワク」できるか、考えてみる
・どうにも「ワクワク」しないなら、割り切るか逃げる
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