NO.BIZ03-29 |
虹色ビジネスサプリ <覚悟を決める/自分を磨く> |
◆前置きの言葉でやわらげてからアドバイスする
アドバイスをすんなり受け入れてもらうためにはどうすればいいか。手軽にできて大変効果的な方法は、前置きの言葉を添
えることです。気配りと共感を伝える方法として活用すると、魔法のような効果を発揮します。前置きの言葉とは、アドバ
イスに対する抵抗を弱める簡潔なセリフのことです。それを添えると、相手は抵抗なくアドバイスを受け入れてくれます。
効果的な前置きの言葉をいくつか紹介します。それぞれの発言の前半部分がそれに該当します。
「ふと思ったのですが、・・・・のほうが良いかもしれません」
「少し考えてみたのですが、・・・・したらどうでしょうか」
「いろいろ考えましたが、・・・・する方が得策ではないでしょうか」
「個人的な意見ですが、・・・・するとうまくいくように思います」
「間違っているかも知れませんが、・・・・ではないでしょうか」
さらに、こんな言い方をすれば、相手はたいてい心を開いてアドバイスを受け入れてくれます。
「これについてはあなたの方が私よりも知っていると思うのですが、私としては・・・・ではないかと考えています」
人を動かす達人の多くが、アドバイスをする時にうまく前置きの言葉を添えています。現実を直視しましょう。苦い薬も甘
い味付けで飲みやすくなります。前置きの言葉を添える大きなメリットは2つあります。
1.相手の心を開かせる
前置きの言葉を添えることで、あなたのアドバイスをより耳ざわりのいいものにすることができます。プライドが邪魔を
してアドバイスを素直に受け入れられないことがあまりにも多いのが実情です。前置きの言葉は衝撃を吸収するクッショ
ンの役割を果たすから相手のプライドを傷つけずに済みます。つまりあなたは自分が正しくて相手が間違っていると言っ
ているのではなく、自分が間違っているかもしれないとまず認めて相手を安心させているのです。前置きの言葉によって、
相手はあなたのアドバイスを疑うどころか、心を開こうとするでしょう。信じられないかもしれないがこれは絶大な効果
があります。
2.自分の心を開く
前置きの言葉のもう一つの効果は、自分が本当に正しいかどうかを自問するきっかけになることです。その結果、私たち
は不正確な発言を避けるようになり、正しい発言をする人という評判を確立することができます。
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