NO.BIZ04-01 |
虹色ビジネスサプリ <常識を疑え> |
◆常識を疑わない人は、つまり素直ではないからできる
道理や人情や自分の気持ちに素直になれば、必然的に常識というものに懐疑的になるだろうと私は考えています。だから、
常識を鵜呑みにして疑わないというのは、素直でない証拠だと思います。
「え〜? どういうこと? 意味わかんない…」という声が聞こえてきそうですが…。
例えば、子供は常識を知らないし、常識外れのことをします。これは素直だからである。大人になるほど、素直ではなくな
り、道理というものを考えなくなり、人情についても割り切るようになって、自分の気持ちを既に表に現れない状態になり
ます。こういう人が常識に固執するのです。ルールさえ守っていれば、それで生きていける。「自分はきちんとレールの上
を走っているのだ、文句があるか」といったところでしょう。別に、私はそういう人を非難しているのではありません。
ただ、「素直じゃないな」と感じているだけです。常識の路線に乗っていれば、とにかく摩擦が無くて「楽ちん」だし、常
識人の間では、「見識のある人」ともてはやされるから、自分というものが安定します。そういう自信に満ち溢れた人って、
沢山いるじゃないですか。
私はただ、自分の気持ちに素直でいたい。そうすると、いろいろ不安になることもあるし、とても自信といったものは持て
ません。何かあるごとに、正しいか正しくないかという道理を考えなければならず、悩んでばかりです。人との付き合い方
も難しい。歳暮と中元だけ送っておけば良いという常識的な処理は私にはできません。人それぞれ考え方が違うと思ってい
るから、相手がどう感じるかということに敏感になるし、常にそれを推し測っています。常識では解決できないこと、不足
していることばかりが目に行ってしまいます。だから、自分の方法を常に模索することになります。自分に「筋」がなけれ
ば、自分というものを認めてもらえないでしょう。何しろ、非常識なことばかりやっているし、非常識な発言ばかりしてい
る。若い時には、ただ無視されるだけだったけれど、私は自分の筋の方が大事だと信じて、それを通してきました。
この頃になって、多少はその筋が認められ、周りの人から私はそういう人間だったのかということが理解されるようになり
ました。
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