◆◆ 虹色ビジネスサプリ ◆◆

「資格は役立つ」と思う幻想
NO.BIZ04-03
虹色ビジネスサプリ <常識を疑え>

 ◆「資格は役立つ」と思う幻想

 資格は役に立たない。意外と思われるかもしれないが、これは本当のことなのです。30個の資格を持っている男性を知って  いるが、あまり役に立っているようには見えません。これは無理もありません。資格で採用する企業は意外に少ないのです。  したがって、それくらい日本の資格には意味のないものが多いのです。勧める方は、「これがあれば、就職に有利ですよ」  みたいなことを盛んに言うが、例えば調理師免許ひとつとっても、ほとんど形骸化していると言ってよいでしょう。  以前、非常に有名な料理専門家が「調理師免許を持っていない」と騒がれたことがありました。この事実が今の調理師資格の  実態をよく表しています。資格を持つ、持たないにかかわらず、実力のある人間はいるし、資格があっても素人同然のものも  います。調理師免許の世界はそんなものなのです。どうしてこんなことになるかと言えば、一見もっともらしい資格は、ほと  んど天下りの役人の身過ぎ世過ぎのためにあるようなものだからです。  調理師免許がないと、飲食店関係では不都合も起きてきます。しかし、資格を与える側が本当に調理師のプロとアマの差が出  るように、真剣に教えているかというと、そんな形跡はほとんど見られません。はっきり言って、調理師の資格は利権化して  います。そうでなければ、今後ユッケ中毒のようなことは起こらないはずです。リストラされた人の中には「再就職に少しで  も有利だろうと中小企業診断士などの資格を取っても、現実にはあまり役に立つとも思えません。  企業の採用条件になっていれば仕方がないが、そうでなければ、資格取得はよほど慎重に選択しないと、努力も金も無駄にな  ります。資格に真の価値を知りたければ、進めるパンフレットなどをアテにしては絶対にダメです。「おいしいこと」しか書  いていないからです。そうではなく、実際にその資格を取った人に当たってみること。「その資格でどんな有利なことがあり  ましたか」具体的に聞いてみればいい。そうすれば真実が見えてきます。挑戦するのはそれからでも決して遅くありません。  いわゆる民間資格などはもっとひどい。自分たちで勝手に資格を作り出して、いかにも就職に有利なように見せる詐欺商法ま  であります。資格に頼ろうとする人たちの気持ちに付け込んでいるのです。これからのビジネスマンに真の実力、一般に「ス  キル」と呼ばれるものが必要なことは確かだが、それは直ちに「資格」に結びつくものではありません。むしろ、資格にする  ことができない創意工夫の才とか、人の心をつかむ術のほうが、現実には仕事に役立ちます。  そういうものを身につけるには、本を読んだり、セミナーに出かけるなどした方が良いでしょう。自分の仕事に役立てるため  に資格へ向かうような発想は、何かに頼ろうとする従属的な生き方だと思います。それでも資格を取りたいという人は、勲章  をもらうつもりで取ればいい。資格を20も30も持っている人は、資格の収集家なのです。「あれも持っている」「これも  持っている」と、それを自慢したいのです。それは悪いことではないから、「どうぞご自由に」というしかないが、それ以上  の意味も価値もありません。資格に頼ろうとする発想は、人を弱くするような気がします。
 

/_/_/_/_/_/  虹色ビジネスライフサプリメント  /_/_/_/_/_/