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人の主張の大半は「これが正しい」ではなく、「こうあってほしい」である
NO.BIZ04-04
虹色ビジネスサプリ <常識を疑え>

 ◆人の主張の大半は「これが正しい」ではなく、「こうあってほしい」である

 意見もそうだし、また方針についてもそうである。私は「正しい道はこれだ」「こうあるべきだ」という風に考えるのが当た  り前だと思います。ところが大勢の人の意見を聞くと、ほとんどの人が、「今のままが正しい」「こうあってほしい」という  主張しかありません。そう思いたいから、考えることをしないと言っても良いでしょう。ものの見方、つまり観測でも同じで  す。現在の状況はどうなのか、これからどうなっていくのかということを見なければならないのに何故か、現状はこうであっ  てほしい。これからはこうなってほしいという見方をするのである。  要するに志向にも観察にも、願望が含まれ、欲望に影響されています。それに気づいているのか、気づいていないのか、どち  らなのかわからないが、切り離して考え、もっとピュアな目で見られないものかと思います。だから、現状を観察して、こん  な風ですねと私が述べると「どうしてそんな見方をするのだ」と怒り出す人もいます。「そんな悲観的に考えるな」という事  らしいが、それはその人が楽観的にしか見ていない証拠であって、私としては、自分がどうあってほしいのかという意見を述  べているのではなく、ただ、観察した結果を報告しているだけなのです。  もっとすごい例になると、何か質問しただけで、「どうしてそんなことを考えるんだ?」と腹を立てる人もいます。聞いただ  けではないか、質問してはいけないのでしょうか? どうも、なんでも感情論に持ち込もうとするのは、いかがなものかと思  います。もっと客観的に物事を捉え、情報をお互いに交換し、その上で意見を述べ合うことは有意義だと思うのですが、それ  以前に門前払いしようというつもりなのでしょうか? 何しろ、自分と意見が違う人はもう人格も認められないというのが日  本的な考え方です。意見に反論されると、「私が嫌いなの」という風に捉えるのです。これはそもそも自分の意見が感情論だ  から、その感情を否定されたと受け取るわけで、メカニズムは理解できるのだけれど、それでは意見交換も議論も無意味にな  ってしまうではないかと思います。  その通り、議論なんて大嫌いだと主張する人もいるのです。「いや、議論は好きとか嫌いというものではないのです。議論は、  情報交換であり、読書、勉強、学習と同じく、方法の一つですよ」と言いたくなるが、まあ、普通は溜息しか出ません。感情  を毛嫌いしているのではありません。なんでも感情で処理するなと思うだけです。
 

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