NO.BIZ07-01 |
虹色ビジネスサプリ <読書術> |
◆いいなと思った本は出会った時に必ず買っておく
本は出会いがとても大切だと私は思っています。「あ、これはいいな」と自分が感じるものには、必ず理由があるはずです。
ところが、その時に買わないと、そのタイトルを忘れてしまったり、さらには出会った事さえ忘れてしまったりすることがよ
くあります。結果として、本来なら興味があって、役に立ったかもしれない本を買わないままにしてしまうことがあるのです。
タイトルを思い出すことができなくて、買っておけばよかったと後悔させられたことが、過去に何度かありました。だから、
「あ、いいな」と思った瞬間に、私は必ず買うようにしています。後で読むことにしてもかまわないので、家に積んでおく。
そうすると、何かの拍子に読みたくなる可能性が出てくるのです。
◆マーカーや抜き書きする
私は、4,5冊同時進行で本を読み進めることがほとんどです。気分によって読みたい本も様々に変わるのです。いろんな本
が読みかけになっていれば、気分に合ったものを読み進めることができる。一方で、ちょっと読んでみて、つまらないな、ど
うも今の自分に合わないなと思った本は、あっさり読むのをやめてしまいます。読むときには、マーカーや付箋を貼ったりし
て、フレーズを抜き書きできるようにします。やはりただ読むよりは、線を引いたり、何かの印をつけたりする方が、頭に入
る気がします。
◆身銭を切って本に投資する
本は「図書館で借りてくる」という人がいます。もちろん考え方は人それぞれですが、個人的には雑誌以外は図書館の本を借
りてくることはしません。なぜなら、本に書き込んだり、ページを追ったり、マーカーを引くことができないからです。また、
購入した本でなければ、何年か後にもう一度読んでみようということにはなかなかならないでしょう。もっと言えば、やはり
本にはしっかり投資してほしいと思うのです。自分のお金を出して、仕事に役立てようと思って買う。そうすれば、読む真剣
さも変わってくると思うのです。
◆若い時に読めば、役に立つハウツー本もある
いわゆるマニュアル的に、こんなふうにすればこうなるといったハウツー本を読むことは、今はまずありません。表面的にい
くらテクニックを磨いたとしても、それは所詮、付け焼刃です。本当の力は磨かれないし、自分の言葉で仕事を語ることもで
きなくなる。もし、ハウツー本に出ている、そのままのような言葉を、リーダーが部下の前で語ってしまったら、それは極め
て薄っぺらなものになってしまうでしょう。考え方にしても、仕事のスキルにしても、長い時間をかけて自分のものになって
いくものなのです。焦って、表面的にかっこいいことを言おうとしたり、ハウツー本に出ているような言葉を使ったりしても、
部下は「ついていきたい」とは思わないと思います。むしろ部下が知りたいのは、リーダーが自ら経験して得た、自らの言葉
や考え方だからです。
ただ、今でこそハウツー本は読みませんが、若い時には、読んだ意味があったと思っています。時間の使い方に関する本は、
時間を無駄にしたくない私にとって、いろいろなヒントを与えてくれました。とりわけ若いころから、「時間をうまく使う方
法がある」という意識を持つことができたこと、そのものが大きかったと思っています。ここから、自分なりの時間管理法を
作ることができたのです。習慣作りの本も同様です。習慣がどのように日常に影響を及ぼすのか、ハウツー本で書かれていた
習慣を実践するというよりは、そうした影響があるという事実を20代で理解できたことは、大きな意味があったと思ってい
ます。「はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人を作る」のです。良い習慣を若いうちに身につける必要があると思いま
す。
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