NO.JIN01-04 |
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> --- 2022/08 |
私の座右の銘は、「かもめのジョナサン」の作者リチャード・バックの「大変だったが、素晴らしかったと言える人生を送り
たい」です。まさしくそういう人生を送りたいと考えています。私は心の底から「生きていることは本当に素晴らしいことだ」
と思っています。死んでしまったら、単なる肉の固まりになってしまうだけ。生きている以上、無限の可能性があります。せ
っかく命を授かったのだから、生きている限り、“前のめり”になって生き、前のめりのまま死んでいきたいと思っています。
自分の可能性を自ら閉ざしてしまうような生き方をしている人を見ると、とても残念に思います。実際に、あともう少し頑張
ればなんとかなったのにという人を多く見てきました。そういう人は苦しい場面で、「自分を信じきれない」のではないかと
思います。自分の可能性を信じ切れない、あともう少しのところで諦めてしまう。一方で、そういった原因を自分以外のせい
にしてしまっている人も多くいます。「自分はついていなかった」「世の中が悪い」「親のせいだ」
・・・つまり環境や他人のせいにする人です。決して頭も悪くないし、能力が劣っているわけではない。その気になって頑張
れば壁を突破できたに違いないと思うのに、大事なところでの踏ん張りがきかない。そしてうまくいかなければ、自分の運の
無さや人のせいにしてしまう。「自立」と「自律」の精神に欠けた人です。
こういった人たちを見るととても残念に思います。人生の終わりの日が来るまで、自分の最善を尽くして生きていきたいもの
です。10代、20代、30代は夢を追いかけ、どれだけ頑張れるか、40代、50代になっても、自分の夢をあきらめずに、地道に勉
強を続けられるか。生まれつきの能力の差などというものは、実社会ではほとんど関係ありません。ここぞという場面で歯を
食いしばって頑張れるかどうかで、勝負は決まります。「ここを切所として」という言い方があります。この「切所」に直面
することは、人生、何度かあるはずです。その時に、自分を信じて「ここぞ」と頑張ればいいのです。その代わり普段は軽く
流すところがあってもよいと思います。また、ただ頑張ればいいというわけではありません。人生の方向性が間違っていては
いけません。正しい人生のミッションを持つべきです。ミッションとは自分の存在理由。何のために自分はこの世に生を受け
ているのか。ミッションとは、自分の命を何のために使うかです。ただ私は初めから、世のため人のためという高邁なミッシ
ョンを持たなくてもよいと思っています。まずは自分のため、お金が欲しい、出世がしたいという私欲から始まってもいい。
しかし、必ずミッションを進化・成長させていく必要があります。人は成長していくにつれて、「自分のため」というよりは、
周りの人のため、組織のため、世のため、そのために頑張ろうということに自然となっていくものです。自分の能力、可能性
を最大限発揮した状態になって、ようやく心の底から「素晴らしきかな、我が人生」と呼べるものになると信じています。
「優しさって何からできているの?」「優しさは、悲しみからできてるよ」仏教には、「大慈大悲(だいじだいひ)」という
言葉があります。大きな悲しみが、大きな優しさを生むということです。人が生きる目的があるとするならば、それは優しい
人になることだと思います。そして、人は涙の数だけ優しくなれます。
涙を流した経験は、世界が優しく見えるレンズをあなたに与えてくれるのです。
憂いというのは、悲しいとか、つらいという意味です。悲しい時にそばにいてくれる人が「優しい人」なのです。
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