◆◆ 虹色人生サプリ ◆◆

誰からも好かれようなんて思うな
NO.JIN01-05
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> --- 2022/08
 誰からも嫌われまい、誰からも好かれようと、言いたい事の半分以上を心の中に抑え込み、表は当り障りのない言動で終始し、  ときに愛想笑いや媚び、へつらいを浮かべて八方美人的に振る舞い、「いい人」であろうと努める。でも、そんな不可能なこ  とは考えないほうが良いと思います。わざわざ人に嫌われることをする必要もないけれど、周囲からの評価は称賛半分、悪口  半分くらいがちょうどいいのです。  インターネットの情報なんかを見ると、まあ、読むに耐えられない、本人が目にしたら卒倒してしまいそうな罵詈雑言がずら  りと書かれていることが多いのです。私もかつて、自分に関する書き込みを読んでひどく落ち込んだ経験があります。しかし、  今では、気にしてもしようがないと思うようになりました。匿名性の安全圏にいて、他人をこき下ろしている人間というのは  実際に会ってみると、気の小さい“善人”であることが多いのです。彼らから「悪」の凄みを感じることはまずありません。  つまらない嫉妬や不満のうっぷん晴らしを他人への攻撃で代償しているケースが多いのです。そういう雑言をいちいちまじめ  に受け取っていてもキリがないし、いい評価と悪い評価はコインの裏表ようなもので、誰かから褒められるような人は必ず、  別の誰かからけなされてもいるものです。  つまり、これが世間の常なのだから、悪口も評価のうちと思っておけばいいのです。  人から悪しざまに言われても、自分が大切に思う思想や行動を貫ける覚悟や胆力。それは私らにとって、人に好かれようとす  る「善人志向」よりよほど重要なものであると言えます。外側からの評価ばかり気になる人は、実は、この覚悟に欠けている  のではないでしょうか。人物評価が「あの人はやさしくいい人だ」くらいしかない人は、言葉は悪いが、「沈香(じんこう)  も焚かず、屁もひらず」で、毒にも薬にもならない人畜無害の人間であることが多い。また、八方美人で誰にもいい顔をする  のは、しばしば無力や無能の証でもあって、かえって信頼を失い、人間評価を下げることにもなるでしょう。  私は人とは楽しくつきあいたい方だが、人から仲良くしてもらわなくてもいっこうにかまわない。嫌われたら仕方がないし、  逆に、好かれたからと言って、それ以上のものでもないと思っています。「和して同ぜず」それが人との付き合いにおける私  の基本ルールであり、また、人間関係における最善のありようなのです。  「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き残れるものでもない。唯一生き残れるのは、変化できるものだ」                                          ----- ダーウィンの進化論
 

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