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自分の不安と戦うこと
NO.JIN01-08
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> --- 2022/11

 ◆自分の不安と戦うこと

 世の中で一番しんどくて重要な戦いは、「自分の不安」との戦いじゃないかと思っています。今まで、計画に失敗したり、  ここ一番に負けたり、大切なことがうまくいかなかったりした人を見てきました。その人達は、ライバルに負けたり、才能  がなかったり、実力不足が原因ではなく、「自分の不安に押しつぶされた」というケースが多かったのです。こういう負け  方・失敗の仕方は、TVドラマや映画にはなかなかなりません。だって、「大切な試合で負けたのは、ライバルが強かった  から」というのは、ドラマになりますが、「大切な試合に負けたのは、前日、不安で不安でしょうがなくて、よく眠られな  かったから」というのは、生々しくて、ヒーローやヒロインに相応しいドラマになりません。  「大切な試合に負けたのは、不安で寝られなくて一晩中起きて練習していたから、本番では疲れ切ってしまった」も、情け  なくてドラマになりません。でも、現実は、こういうドラマにならないことの方が多いのです。  「大切なプレゼンで企画が通らなかったのは、派閥争いの結果」は、骨太のドラマが生まれるでしょう。でも、「大切なプ  レゼンで企画が通らなかったのは、うまくいくか不安で不安で上がりきっていて、言葉に何の説得力もなかったから」では、  ドラマにするのは難しいのです。もちろん、現実には、こっちの方がはるかに多いのです。  「恋愛が終わったのは、相手に新しい恋人ができたから」---これはドラマの定番です。「恋愛が終わったのは、相手に誰か  好きな人ができたんじゃないかと不安で不安で、いつも居場所をチェックして、ずっと束縛した結果、相手に嫌われた」---  これはリアルですが、ドラマとしてみたい人はそんなにいないでしょう。  どうしてテレビや映画のドラマに、なかなかならないのでしょう?それは、「自分の不安に負ける」ということが当たり前  すぎるからです。ちゃんとした理由で、事業や試合や人間関係が失敗するのではなく、ただただ、「不安」に負けて失敗す  るのは、よくある日常の風景なのです。当たり前すぎることは面白くないのです。  自分の不安と戦うことは、とてもしんどいことです。そういう時は、「負けてたまるか」とまず腹を括ります。「苦しんで  当たり前だ。私は、今、自分の不安と戦うという世界で一番困難な戦いを始めたんだ」と思うのです。そして「不安」にフ  ォーカスを当てず、ポジティブを見つめるのです。自分が成長できない時、成長できない自分を問題にするのではなく、成  長して上に登っている人間を責めて、引きずり下ろそうとしがちです。自分が上に上がれないから、上の人間を下げようと  してしまうのです。そうやって、不安を解消し、束の間の安心を手に入れようとします。その気持ちはよく分かりますが、  それは一時的な解消であって、本当の不安の解消にはなりません。  本当に不安と向き合うためには、成長しない自分を見つめるしかないのです。それが、不安と戦い、不安をやわらげる唯一  の道なのです。と、口で言うのは簡単ですが、実際に、不安と戦うことは本当にしんどいのです。でも、何度も戦えば、  勝率も上がってきます。何度もバッターボックスに立てば、いろいろと知恵もついて、度胸もついて、選択肢も磨かれて、  不安とちゃんと戦えるようになるのです。
 

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