NO.JIN03-01 |
虹色人生サプリ <失敗とは?> --- 2022/08 |
「失敗すれば、またやり直せばいい」この言葉をあなたはどう感じますか?
「いや〜、もちろんやり直せばいいだけなんだけど、それでもその一歩が踏み出せません。」と思う人がいるかもしれ
ませんね。確かに言うのは簡単だし、頭ではわかってはいても、いざ行動に移してみようと思ったらなかなか前に足が
出ない、重い腰が上がらないものです。それはなぜでしょうか?
その話をする前に、まず知っておいてほしいことがあります。それは、人間は失敗をする生き物だということです。
そして、そこから立ち上がってまた挑戦していく、そして成長していく生き物です。赤ちゃんが何度も転んではまた立
ち上がり、歩こうとする姿を見ればそれがよくわかりますね。何度失敗してもチャレンジを続けますよね。なぜ、赤ち
ゃんは失敗を繰り返しても、やめることをしないのでしょうか?それは「よりよくなりたい」と願っているからでしょ
う。赤ちゃんは一人では生きていくことができず、食事も排泄もすべて誰かの手を借りなければなりません。それは、
つまり、「不自由」ということですね。何でも周りに助けてもらえるということは、反面、自由ではないということで
す。言葉を話せたとしても、自分の思いを一言一句、正確に相手に伝えるのは至難の業です。というのは、「より良く
なりたい」とは言い換えれば「自由になりたい」という思いでもあります。
ところが、言葉を覚え、歩き始め、道具を器用に使えるようになり、自分の意思もようやく表現できるかなと思ったそ
の矢先に、親や周囲の人から「走ってはダメ」、「静かにしなさい」、「パパ(ママ)に怒られるよ」、「言うことを
聞きなさい」…というような命令や禁止といった言葉(思い)を何度も何度も、植え付けられます。繰り返されるうち
に、「失敗してはいけない(怒られるから)」とか「自分にできることは限られている(ママにそう言われたから)」
といったような思いが染みついていきます。すると、何かにチャレンジすることさえ怖くなったり、「失敗したらどう
しよう?」と、何か始める前から不安に襲われます。いや、自分で“不安”や“恐れ”といった感情を引き出してしま
っているのです。となれば、今からそれを書き換えるしかないのです。
その方法は、解釈を変えるか、思いのもとになっている言葉を変えるしかありません。例えば、誰かに「ウソの笑顔で
もいいから口角を上げてみると良いよ。そうすれば脳はそれが本当かウソの笑顔かの区別がつかないから、本当に笑っ
ているのと同じ効果が現れて、リラックスもできるし、ナチュラルキラー細胞(がん細胞を攻撃するリンパ球)も増え
るし、幸福ホルモンだって出るんだよ」と言われたとします。難しいことは知らなくても、“笑う門には福来たる”と
いうぐらいだから笑った方がいいと頭ではわかっていますよね。
でも、本当に苦しい時や悩みの真っ只なかにいる時は頭でわかっていても笑えないものです。それで笑えたら、簡単な
んですが…。その代わり、こう思ってみるのはどうでしょう?「ああ、良い経験しているなあ」笑えるときはもちろん
笑って、「ガハハ」と笑って。笑えない時は笑わなくていいから、「ああ、良い経験しているなあ」って思ってみるの
はどうですか?
私たちが怖くなったり、不安になったりするのは、「成功したい!」「失敗したらどうしよう…」と思っているからで
すが、そんなことを思おうが思うまいが、「失敗は当たり前にするもの」と発想を転換したら、挑戦することに価値があ
るように思えてきます。サーフィンをしている人たちは、失敗もあるけど、同時に波に乗れた最高にうれしい自分の姿
も意識しているからチャレンジできるのです。「またやり直せばいいだけ」そう思えないのは、これで終わりだと思っ
てしまうから。失敗をしたら元に戻らない、戻せない、後がないと、その瞬間だけの判断をしてしまうからにすぎません。
どんな人も苦しい経験をしながら、今、今日という日を生きています。ここまで何とか生きてこられたあなたなのに、
どうして「もうダメだ…」と判断できるのでしょう? これからビッグウェーブ(すごいチャンスや可能性)が来るか
もしれないのに。失敗してはいけないとか、失敗してしまった自分はみじめだとか、結局、自分の思考を苦しめている
のは失敗した自分を許せないからです。誰にも強要や強制もされていないし、頼まれてもいないのに、許せない自分が
いるから苦しいのです。「失敗するのは当たり前。失敗なくして成功なし」と失敗=悪ではないという考えに変えられ
た時、初めてあなたは失敗した自分も知らない間に許せているはずです。
許すということは、あなたの中の「不自由さ」を一つ解放したということ。同時に「自由」も手に入れましたね!
「自由」になりたいと願った赤ちゃんの頃に戻れたということです。
こうして、あなたの中にあるたくさんの「不自由さ」をこれから開放していきましょう!
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