◆◆ 虹色人生サプリ ◆◆

私の人生を大きく変えた出来事
 
NO.JIN05-03
虹色人生サプリ<自分を変える>--- 2022/09

 ◆ --- スピード違反で免停に… この経験が私の人生を… --- ◆

 夜中0時を過ぎた、人も車もほとんどいない田舎の片道2車線の制限速度は50Kmの道路。私はその当時、アマチュアバンド  をやっていたので、練習を終えてレンタルスタジオから自分の車で自宅へ帰る途中でした。1か月に数回は、この道を走って  いたので走り慣れていた道です。その日も、いつも通り、車の中ではキンコーン、キンコーンと鳴り続いていました。これは  今から30年以上も前の話です。その当時の車は、時速100qを超えるスピードを出すと、キンコーン、キンコーンと鳴り  続けるのです。当時にも高速道路もあったので、その時はいつもこの音が鳴りっぱなしでした。おそらく、運転に注意しなさ  いということでこれが標準的な機能だったのです。  話を戻しますが、一般道路でキンコーン、キンコーンは、その日も私にとっていつもと何ら変わらない状態の私の運転でした。  (ただ、あくまでもこれは、夜中のこの帰り道だけの話ですが…)  ところがその日、しばらく走っていると前方に時速40Km〜50Kmくらいで走っている車がありました。「こんな時間に制限  速度を守って走るなんてどんな奴だ?」私は、その車を追い越す時に軽くブレーキを踏みながら「どんな奴が運転してるか、  ちらっとその車の中を見ました。運転席と助手席に男性が2人でした。律儀な人もいるもんだと思いながら追い越したら、  なんと…その車から赤色灯(パトランプ)がニョキニョキと出てきてピーポ、ピーポ、「そこの車、止まりなさい!」となった  のです。そう、私が追い越した車はなんと県警の覆面パトカーだったのです。おそらく、追い越す時に若干スピードを落とし  たこともあって、それでも時速100Kmは越えてたと思います。  「あ〜あ、なんて運が悪いんだ!」と頭の中で呟きながら、パトカーに乗せられました。でも、おかげで覆面パトのパトラン  プを間近で見ることができて、ちょっぴり感動しましたが…。   警官:「君は今、何キロぐらいのスピードで走っていたのかな?」    私:「100Kmは越えていました・・・」   警官:「私がなぜ君を止めたか、わかりますか?」    私:「それはスピード違反だからでしょ?」   警官:「私は、点数稼ぎで違反を取り締まっているんじゃない。君の運転が危険だから、事故を起こす可能性があったから      なんだ。君には事故を起こして欲しくない、また、他の人を危険な目にあわせて欲しくないからだ。この時間帯で人      も車もほとんどいない状態だから、これくらい走っても大丈夫なんて思ったら大間違いだぞ。急に人やバイクが飛び      出してくるかもしれない。ここは、一般道だぞ。高速道路なら見通しもいいし、急な飛び出しもない、だから制限時      速じゃなく、流れに沿った安全なスピードを心がければ、快適な走行ができるんだ。」    私:「・・・はい・・・。」   警官;「それじゃあ、スピード違反切符を切るけど、何キロオーバーにしようか?自分で決めていいぞ!」    私:「え?・・・、それじゃあ(しばらく考えて)、どうせ免停になるんだから70qオーバーで…。」   警官:「はい、それでは免停でしばらくは運転できないけれど、また運転する時には安全運転に心がけてください。」      「われわれ警察の中にはルール違反を取り締まるため、点数稼ぎ、律儀なやつが多いから、そんな奴につかまったら      運が悪いと思えばいい。でも、そんな奴には捕まるなよ!」  この文面では、なかなかその時の雰囲気が伝わらないのが残念ですが、私はこの時、“この人は本気で言っている”というこ  とをものすごく強く感じました。こんなにも真剣に初対面の私に熱く語ってくれた警官に心が動きました。  それ以来、私は40年くらい経ちますが「無事故無違反」・・・ではなく、「無事故無検挙」です。  長年勤めた会社では、こんな私を優良運転者として表彰してくれました。  この経験は私の人生おいて、非常に大きなターニングポイントになりました。世間には、さまざまなルールが存在します。  それをクソまじめに守ろうとする人、ルールを守らない人をクソまじめに取り締まる人。いろんな人がいます。大事なのは  自分はそれをどう考え、どう行動するかは、自分の責任において考えて生きていけば、虹色の人生を送れると私は思います。  
 

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