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科学的に性格・気質を変えるには
NO.JIN05-05
虹色人生サプリ<自分を変える> --- 2022/08
 「ネガティブな自分を変えたい」という人は、どうしたらいいのでしょうか?短期的な解決策としては、睡眠の見直しがあげ  られます。睡眠が記憶に与える影響を調査しているある研究では、「記憶は、睡眠で定着する」としています。ネガティブな  気持ちのまま寝てしまうと、嫌なことを忘れるどころか、むしろ記憶として強く定着してしまうのです。たとえば、職場で上  司に嫌味を言われたり、恋人や家族とケンカしたりしたら、イヤな気持ちのまま眠りにつかないようにすることです。代わり  に楽しいこと・嬉しい気持ちになることに触れてから眠ることを習慣にしましょう。ふて寝はもちろん、ヤケ酒にもイヤな記  憶を強化する働きがあるので、おすすめできません。とにかく、気分を切り替えて、好きなお笑いのDVDや動画でも見て、  楽しい気持ちになってから眠るのも一つの選択肢だと思います。  長期的な解決策もあります。物事を悪く考えてしまう、悲観的で心配症、マイナス思考な性格を変える方法はとてもシンプル  です。意外に思われるかもしれませんが、「書くこと」なのです。アメリカのある実験では「1日15分、ネガティブな感情に  ついて筆記すること」を4日間続けると、長期的にはポジティブになることが示されています。4ヶ月の実験で「自分の感情  について書いた人」と「部屋の様子など表面的事柄だけを書いた人」とを比べると、前者は気分・感情が改善し、体調不良の  日数や健康センターへの訪問回数も減りました。また、筆記の際「洞察語」つまり「思う・感じる・わかる」などの思考や理  解に関する語を多く用いるほど、ネガティブ感情が軽減されることもわかっています。自分の考えや感情をより深く掘り下げ  て書くことが重要なのです。ただし、寝る前に行うのは要注意です。気分転換をして、楽しい気持ちになってから眠ることを  忘れないようにしてください。  優柔不断な人は「自分の決断に自信がない人」です。今の世の中、情報も、選択肢も多過ぎるため、決断力が鈍るのは仕方な  いのですが、自信がなければ、自信がある人のマネをしてみることです。南デンマーク大学の研究では「好みの似た人が選択  するものを真似る場合」と「多くの人が選択するものを真似る場合」では、前者のほうがパフォーマンスがよいことが明らか  になったと報告しています。有名なミュージシャンも、音楽を始めたばかりの頃は「神」とあがめるミュージシャンの完コピ  から入ったという話をよく聞きます。できる人を真似ることは、決して手抜きではありません。真似から入り、才能を開花さ  せたアーティストのように、真似ることを通して決断までのプロセスを身に着けること。そして、いつか自分で何でも決断で  きるようにすればいいのです。  ビジネスの世界の成功の法則に「TTP」というものがあります。

 T・・・(徹底) T・・・(的に) P・・・(パクる)  「徹底的にパクれ」の略。

 「模倣は創造の母」と言われます。何かを模倣して、そこから発展させたことで成功したビジネスはたくさんあります。産業  も芸術も模倣によって発展してきたのです。同様に、優柔不断な人は、好みが似ている人の選択の真似していけば、大きな失  敗はないでしょう。たとえば、食べログで自分と好みが似ているお気に入りのレビュアーを見つけ、その人のレビューを見て  自分の選択の判断をする。そうすることで間違いは少なくなるはずです。同様に、様々な選択において、似た趣味の人たちを  探し、その人の選択を参考にするようにするのです。まずはそうして「とりあえずの決断力の遅さ」を解消する。これを繰り  返すうちに、自分が「なんとなくいいな」と思っていたものと、似た趣味の人の選択が同じであることが多いことが、身に染  みてわかるようになります。あとは自らの心の声を信じて動くだけです。  これは自分の弱点や欠点などを変えるひとつの方法です。性格ごとに自分で変える方法が異なります。集中力がない、怠け癖  がある、整理整頓が苦手、アガやすい、空気が読めないなど弱点や欠点を自分で変える具体的な方法はそれぞれ違います。  今回紹介した二点は、すぐに実践でき、効果抜群な方法です。どんなに完璧に見える人であっても、自分の中に「変えたい」  と思う欠点や弱点が1つや2つはあるものです。怒りっぽい、優柔不断、せっかち、忘れっぽい、集中力がないなど、人によ  り色々あります。この手の性質は、自分で意識していても、なかなか変えられません。ここぞという時に顔を出しては、失敗  を引き起こします。そのたびに、後悔するものです。変えられないのは、自分の意志や根性に頼っているからかもしれません。  「沈黙は金、雄弁は銀」「言多きは品少なし」「一度語る前に二度聞け」など、しゃべることよりも、聞くことの大切さが世  間一般では強調されています。仏像を見ると、耳が大きく口の小さい像が、圧倒的に多いのがわかります。  つまり、神仏は我々の願いを聞いてくれる存在なのです。同じように多弁な聖者はあまりいません。聖者は、己を人にわ  からせる必要がないからです。
 

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