NO.JIN05-11 |
虹色人生サプリ <自分を変える> --- 2022/08 |
◆生まれ持った気質は変わらない。後天的にできる性格は知恵があれば変わる
私は自分を知る前、いろんなことにできない自分を受け入れることに難しさを感じていました。学生時代も社会に出てからも、
他の人ができて自分にできないことがある度、恥や劣等感を感じ、人の目が氣になりその場にいるのが辛くなることが多々あ
りました。できない自分が嫌でその場を去ったり、変なプライドが立ち上がり強がったり、違うところでマウントを取ってし
まい素直になれない自分がいました。興味があるのにできないことがあれば、毎日練習しできることを増やしていきました。
それによってできることは増えましたが、それでもできないこと、できないタイミング、上には上がいるのがこの世界。自分
より圧倒的にできる人がいれば劣等感を抱え自信を失うか、未熟なふりをして下手に出て、対等感を失いました。人の目が気
になったり、ダメな自分を駆り立て、変わろうとしたり、不必要なプライドが立ち上がる背景には本人にも気付いていない
“恐れ”がありました。私が生きづらかった背景には、できない自分には価値がない、認められない、居場所がなくなると思
い込んでいたためでした。無自覚な恐れを受容することなく、表面的に行動や態度、性格を変えようとしても人はなかなか変
わりません。こんな性格だからと諦めても心の底では納得できていません。自分が強くなければ生きていけないと思い込んだ
ために、強い自分、できる自分になろうとしていたことに、たくさんの人からのサポートを受け、何年もかけて気付けました。
同時に、強くできる自分でいることで、人に認められ、居場所ができると思ってやった努力が、人間関係を歪ませ、一番欲し
いものを失っている原因だと知ったときはショックでした。
人生は自己責任。すべて自分が創り出していたことを受け入れたとき、本当の強さとは、人より強くあることではなく、あり
のままの自分を表現し正直に生きることだと受け取り直しました。ありのままの自分を表現するとは、怒りや我慢を暴発させ
たり、好き勝手生きることではなく、怒りの奥にある願いを人に強要せず伝えること。過去の価値観や世間の常識に縛られず
心の奥底にある自他共の幸せを願う子どものような想いから正直に生きること。他にも自分の身を守るためにいい人、誠実な
人を目指していましたが本当の誠実さとは?聖人君子のような人を目指すことではなく、自分に誠実であることだと受け取り
直しました。自分を深く知る前、僕は性格は変わらないものだと諦めていました。真実はその人が生まれ持った気質は変わり
ませんが、後天的にできる性格は知恵があれば変わる。性格が変われば気持ちが変わり、気持ちが変われば考えることが変わ
り、考えが変われば言動が変わり、言動が変われば現実が変わる。私は先人や仲間、家族に人生を救われてきました。
30代まで何をしたいかも分からず生きてきましたが、自分が人生を通して体験し確信したことを、必要とされている人に分
かち合っていく、それが天職を生きることにつながると今は思っています。
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