NO.JIN05-15 |
虹色人生サプリ <自分を変える> --- 2022/12 |
◆あなたの強みは? 強みを磨く
「あなたの強み」は何ですか? この問いに、多くの人は答えることができません。しかし、あなたの家族や友人は、きっと
「あなたの強み」を知っていることでしょう。一方、「あなたの弱み」に関してはどうでしょう? この点では、あなたの方
が詳しく説明できるかもしれませんね。この違いは、どうして生じるのでしょうか?
自分のことを「よく知る」ためにいちばん必要なことは、「素直な関心を持つこと」です。ただ、注意しなくてはいけないの
は、その「関心の持ち方」ですね。どこにその関心を集中させるか、関心の領域が偏ってしまわないようにすることが大事
です。
人には、長所もあれば短所もあります。ものごとには、メリットもデメリットも備わっているものです。関心さえ持てば、そ
れらがすべて見えるかというと、なかなかそうはいきませんね。どうしても「危機管理能力」が自動的に働いてしまうためか、
一般的には、「良いこと」より「悪いこと」の方に敏感になってしまいます。また、「自己保身」も働いてしまうために、す
ぐに自分の身が危うくならないかと不安材料を察知したり、自分の価値が下がってしまわないかと心配の種を探したりしてし
まいますね。「自分を生かす」よりも、まずは「自分を守るための関心」の方が高くなってしまうようです。
ただ、この「関心の持ち方の偏り」には問題があります。それは、「関心の持ち方のバランス」によって、行動の仕方が変わ
ってしまうからです。ここを見直しする必要があります。「自分の弱みをいつも気にしている人」と「自分の強みで勝負した
いと思っている人」の行動の違いは想像がつくでしょう。「自分の短所が気になる人」や「何ごとも心配しがちな人」は、ど
うしてもその行動が消極的になりますね。失敗しないように、ミスをしないようにしているうちに、行動すらしなくなってし
まう人が多いのではないでしょうか。
行動には「積極的な行動」と「消極的な行動」がありますが、この二つの行動には、明らかな違いがあります。今回注目した
いのは、「大胆さ」です。積極的な要素には、「大胆さ」があります。しかし、消極的なときは「大胆さ」は姿を消してしま
います。そして、実はこの「大胆さ」が、人生のいろんな場面で必要な扉を開ける「鍵」になっているのです。
また、「大胆さ」には「ものを生かす力」が働きます。大胆に使われることで、新しい価値が発揮されることも多いですね。
たとえば、100万円を自由に使える状況にあるとき、なくなることを心配しながらチマチマ使うのと、大胆にポンと使うの
は、そのお金の価値がまったく違いますね。100万円で新しく拓ける道もあるでしょう。時間の使い方でも同じことが言え
ます。
いろんなものを「生かす」ためには、「そこそこの大胆さ」というものがどうしても必要なのです。ただ、「大胆さ」は時に
失敗も起こしますね。しかし、長い目で見ると、その失敗以上に生まれる価値は高いのです。そして、これが、「人の生かし
方」にも言えるのです。長所よりも短所が気になっていれば、人を生かすことはできないでしょう。「弱み」ばかりを気にし
ていては、決して人を大胆にはできませんね。せっかく『人生戦略書』を作成してみても、なかなか行動が変わらない方も多
いのではないでしょうか。
自分を生かすためには、もっと「自分自身を大胆に使ってみる」という発想が必要かもしれませんね。「自分を大胆に試して
みる」という行動の中に、自分も知らなかった自分を発見できるかもしれません。そして、そのためには、やはり「自分の強
み」にもっと関心を持っておく必要があります。「自分の特徴」をよーく観察し、日頃から「自分の持ち味」に興味を持って
おくことがとても大事です。それらを「自分の関心事の中心に置いておくこと」、この努力は、必ず報われるでしょう。
再度、あなた自身を見つめ直してみてください。
あなたは、自分自身のことについて何を知っていますか?あなたが自分自身について知っていることは、あなたの人生にどの
ように影響していますか?何かを知ることによって、その後の生き方が変わることがあります。『人生戦略書』を創ろうとす
ると、「自分は何者であるか?」という問いにぶつかるでしょう。もう一度、自分自身に興味を持ち直してみてください。
あなたがいちばん好きなのはどんなことですか?
あなたがずっと興味を持ち続けているものは何ですか?
あなたの夢はどこまで描かれていますか?
あなたは誰を尊敬し続けていますか?
あなたに与えられた武器は何ですか?
「自分は何者か?」さえ見えてくると、人生は動き出します。
あなたは、最近、大胆に行動したことがありますか? 「自分を大胆に試す」中に、「あなたの強み」も現れてくるでしょう。
まずは、「自分の何を知っているのか?」を問い直すことから始めてみてください。
■「強みを磨く」ためのポイント ■
□ 自分のことで最も知るべきは、「自分の強み」である。
□ 何ごとかをなし遂げるのは、「磨かれた強み」によってである。
□ 「強み」は「弱み」の反対ではない。 弱みをいくら知っていても、修正しても、成果は上がらない。
□ 均等は本当のバランスではない。平均は不自然。あなた固有のバランス、「でこぼこ」こそが魅力である。
□ 弱みをカバーすることばかりにエネルギーを使っていては、ほんとうの自己を発揮できない。
□ 「強み」は、自分の過去の実績の中から探し出せ。
□ 自分を知るためには、「自分を大胆に試してみること」も必要である。
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