NO.JIN05-16 |
虹色人生サプリ <自分を変える> --- 2022/12 |
◆「足るを知る者は富む」(老子) あなたの幸福度は高いですか?
「知足」とは、自らの分?(ぶん)?をわきまえて、それ以上のものを求めないこと。分相応のところで満足すること。私たちが
「知足」できない原因の一つが「比較」です。私たちはつい、自分と自分以外の誰かとを比べて自分にはないものを探し出し
ます。ブータンの国民の「幸福度」が高いことはよく知られていますね。さほど豊かとは思えない暮らしでも、国民の多くが
「満足している」と感じるのは、彼らには比較する対象がないからでしょう。ブータンにおいて、ごく少数の「満足できない」
という人たちは、たいてい海外への留学経験者だそうです。留学できるくらいですから、他の人たちよりも金銭的にも恵まれ
ているでしょう。だから留学するまでは「充分満足」だったと思うのです。それが、自分たちが持っていないものがあると気
付いた時から不満足となるわけです。他と比較するまでは満足していて幸せだと感じていたのに、比較したとたんに不満足で
幸せではないと感じるようになった。しかし、実際には本人は何も変わっていないのです。何も変わっていないのだから、相
変わらず満足していて幸せなはずが、外部条件がそれをさせなくなったのです。
これこそ、まさに「不幸な話」です。比較癖のある人のどこが不幸かと言ったら、終わりがないことです。世の中にはすごい
お金持ち、すごいハンサムや美人、すごい天才というのがいます。でも、小さな比較をしているうちはその存在に気づきませ
ん。「あの人のラインに到達したら最高」と思っていても、実際にそのラインに到達すると、さらに高い山がそびえているこ
とに気づかされます。いつまでたっても「知足」できない人生を送ることからは、そろそろ卒業しませんか?
◆人生を楽しみ切るコツ
それに、「今、我慢すれば → いい未来が来る」というのは、一見将来を見据えた前向きな姿勢のようでいて、実は危険な
考え方なのです。なぜなら、「いい未来を期待する」ということは、今が「ダメ」という判断をしているからです。今を生き
ていること自体が本当はとても幸せなことなのに、その本質について深く考えもせずに「ダメ」「ダメ」と言いながら上を目
指している。すると、いったいどういう結果になるのでしょうか? 60歳になっても70歳になっても「ダメ」「ダメ」。
部長になっても常務になっても「ダメ」「ダメ」。永遠に自分にマルをつけることなく、死ぬまでひたすら「フーフー」言い
ながら階段を上るだけの人生となります。
実は、こうした思考こそが様々な不安を呼び込む原因なのです。例えば、健康に対して不安を感じやすい人は「80歳になって
も健康でいられるように好きな酒はやめよう」などと考えます。お金に不安があれば「70歳になったら夫婦で豪華な旅行をし
よう。それまで我慢だ」などと考えます。しかし、実際にその年齢になっても自分を解放することはできません。「このまま
やっぱり90歳になるまでお酒はやめておこう」「旅行はもう少し我慢したほうがいいかも」いつまでたっても「楽しみ切れな
いまま」を集積していく結果となります。それはそのまま「楽しみ切れない人生」です。そして、「人生とはこのように楽し
くないものなのだから、もっと何か大変なことが起こるだろう」と不安を膨らませてしまうのです。
◆「あなたは今幸せですか?」と聞いたアンケートの結果
1.「幸せ」と答えた人の共通点
・人を幸せにした人
・人を喜ばせている人
・人を褒めている人
2.「幸せでない」と答えた人の共通点
・自分の幸せだけを考えている人
お金があるとか、地位があるとか、そういう事は、「幸せ」とはあまり関係がないんです。それよりも、人に喜んでもらい、
人に幸せを与えている人は、人生が充実している。逆に、地位やお金があっても、人に喜んでもらったり、人に必要とされな
いと、人間の心は満たされないんですね。
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