◆◆ 虹色人生サプリ ◆◆
 
思い込みから少し自由になる
NO.JIN05-20
虹色人生サプリ <自分を変える> --- 2022/12

 ◆思い込みから少し自由になる

 人間が人間を縛る最も強いものは、「外部の命令」ではなく「自分自身の内なる思い込み」です。よく「あたし、そういうの  生理的にできない人なんだよね」とか「僕はそういうのダメな人間です」と言う人がいますが、生理的にダメにしたのは、他  人ではなく、自分なのです。自分で自分はそれがダメと決めたのです。だから、自分で決めたことなのだから、自分で変えら  れるのです。他人が決めたことなら、自分がどんなに頑張っても無理です。でも、自分が決めたことなのだから、変えようと  思ったら、一晩で変われるのです。  このカラクリがわかれば、自分の思い込みから少しは自由になれると思います。「身長が低い男はダメだ」と決めたのは、実  は自分です。「イケメン以外、恋はできないんだ」「かわいくなければ振り向いてくれないんだ」と決めたのは、全部、自分  なのです。そんなことない、そういう目にあってきたんだという人もいるでしょう。面と向かって「チビは嫌いなの」「ブス  は黙れ」と言われたことがあるかもしれません。でも、それは後ろにいる監督官から「君、今カンニングしているね」と一回、  言われたことと同じです。いつもいつも、見られていると決めつけることとは違います。毎回、必ずカンニングは見つかるん  だと決めつけることと、「チビはダメなんだ」「私はブスだから恋はできない」とずっと思いこむことは同じです。でも、  一回起こったことが、永遠に起こるとは限らないのです。でも。一回起こったことが、永遠に起こるとは限らないのです。だ  って、一度、交通事故にあったりヤクザに絡まれたからと言って、残りの人生、毎週、交通事故にあったりヤクザに絡まれる  と決めつけるのは変でしょう。  「思い込みから少しは自由になる」と、少しと書いたのは、いきなり、自由になるのは難しいだろうと思っているからです。  あなたの思い込みは、あなたが作りました。もちろん、そう思い込んでしまう出来事が何回かあったのかもしれません。でも、  それは、毎週ではないし、毎日起こったわけではないでしょう。もし毎日起こったとしても、それが残りの人生でも、間違い  なく毎日起こるなんて言う「絶対」はないのです。だから、少しずつ、その思い込みを変えていけばいいのです。  私の知り合いに、「どうせ私はダメだから」という言葉が口ぐせの女性がいます。家庭環境を聞けば、幼いころから不孝で、  両親は離婚し、経済的にも苦しく、父親母親、それぞれに問題があり、彼女に依存して彼女を苦しめていました。でも、厳  しいことを言うようですが、その事実と、「どうせ私はダメだから」という言葉が口ぐせになり、人生を悲観し、自己嫌悪  にに浸ることは、イコールではありません。そういう事実があっても、それに打ち勝とうとする人もいます。不幸な家庭環  境で育ったということは、「どうにもならないこと」です。それを嘆いてもしょうがありません。でも、だから自分に自信  がなく、自分を愛することができず、自分を否定してしまうことは、「どうにもならないこと」ではありません。それは  「どうにかなること」です。それは「どうにもならないこと」だと決めつけている思い込みは、自分で作りました。でも、  どんな思い込みも、完全に信じるまでに強く思い込むようになったのは、外部の原因ではなく、自分なんだというカラクリ  がわかれば、少しはその思い込みから自由のなるのです。自分はどうしてそう思い込んでいるんだろうと、自分の思い込み  を見つめてめていくことは、自分の思い込みから少しづつ、自由になっていくことなのです。不幸だからしょうがないんだ  と、自分の思い込みを絶対のものだとするのなら、ヘレン・ケラーの言葉を書いておきましょうか。知っていますね。三重  苦のヘレン・ケラー。二歳の時に高熱にかかり、一命は取りとめたものの、聴力、視力を失い、言葉もしゃべれなくなった  女性です。映画や演劇的には「奇跡の人」ですね。「世の中はつらいことで一杯ですが、それに打ち勝つことも満ち溢れて  います」という言葉や「自分でこんな人間と思ってしまえば、それだけの人間にしかなれないのです」「人生はどちらかで  す。勇気をもって挑むか、棒に振るか」「人の苦しみをやわらげてあげられる限り、生きている意味はある」「奇跡の人」  を知っていると、音のない暗闇の世界から這い出した人がこういう言葉を語ることのすごさを、よりリアルに感じます。  ただし、西洋の人たちは、一神教という強い神に支えられているということも知っておいた方がいいでしょう。宗教はそう  いう役割があります。最後の最後、本当に絶望している人、本当に苦しんでいる人、本当に悲惨な人を救済する役割です。  ヘレン・ケラーはこう言っています。「私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして  神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです」一神教の神と無縁に生きる人たちは、「どうにもなら  ない」という思い込みを捨てることが大切なのです。  「どうにもならないこと」は何だろうか? それを決めたのは誰だろうか? 考えてみてください。 
 

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