NO.JIN05-40 |
虹色人生サプリ <自分を変える> --- 2022/12 |
◆手持ちのカードで勝負する
人生で、最初からスタートできる人は、ごく少数です。家族関係がよくなかったり、お金がなかったり、成績がよくなかった
りして、悩む人は多いでしょう。周りには、必ずあなたよりも、もっと家にお金があって、恵まれていて、家族も幸せな友人
がいたはずです。その子たちのことがうらやましくて、両親に対して腹立たしく感じたことも小さな頃にはあったはずです。
たぶんそういう時に、「○○ちゃんのうち、ハワイに行ったんだって!」ということをお母さんに言って、「だったら、○○
ちゃんのところの子になったらいいでしょ」とか、「お寺に連れていかれないだけ、マシでしょ」と言い返されたはずです。
その時、二度とそういうことを言うものか、と悔しさを感じたかもしれません。
私たちはそうやって、周りの友人たちと自分を比べて、イライラしたり、落ち込んだり、うらやましく思うのです。しばらく
して、習い事をする、語学額留学する、私学の高校、大学に行くなど、人生を左右するようなことも、両親の経済力で、でき
たりできなかったりします。そういう時には、両親の経済力のなさやお金を恨んだかもしれません。どこかで、周りの人と比
べるだけ自分が惨めになると思って、あまり人生に多くを求めなくなった人もいるでしょう。「人生は不平等だ。頑張っても
しょうがない」そう考えるのも、無理はありません。
冷静に考えれば、それは本当に当たっています。この世界は、不平等なのです。生まれつき、容姿や家柄、才能、健康に恵ま
れる人はいます。一方で、そのすべてが与えられていない人もいます。そういう意味では、不平等だと言えるでしょう。面白
いのは、幸せへの距離という意味では、すべての人が同距離で生まれてきます。例えば、お金持ちの子供は、安いレストラン
で外食したら、文句ばかり言うでしょう。一方で、お金のない家の子供たちは、外食できただけで大喜びです。そういう意味
では自分のもらったものをどれだけ有効利用できるかどうかだけとも言えます。
それは、例えて言えば、トランプで配られたカードが悪いから文句を言うのか、この手持ちのカードで何とかしようと思うの
かの違いともいえます。一生懸命、与えられたものを最大限に生かす人には、そのうち、いいカードが回ってきます。逆に、
最初にいいカードが配られたからと言って、最後に必ず勝てるということもないのです。
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