正解や答えは一つではない　その１

NO.JIN06-01
虹色人生サプリ　＜世の中の常識を疑え＞　---  2022/08


　私はは答えや正解は１つでないことを前提にした物事の捉え方、考え方を大切にしています。

　例えば、その人にとって最適な気温であっても、他の人には暑かったり寒かったりします。同じ人であっても体調によって適
　温は変わります。人の脳は一つの正解や答えを見つけることで一時的な安心を得ようとしますが、その瞬間の最善はあったと
　しても、正解は常に変化し続けます。これが正しい、正解を作った瞬間、それは間違いが生まれます。過去の正解に固執した
　り、自分にとっては絶対に正しいと感じていても、それが相手にとって正しいとは限らないのに、人に押し付けてしまうこと
　もあります。自分にとって絶対に正しいと思うことを人に押し付けると、関係性や安心、豊かさ、幸せなど最も大切なものを
　失っていく可能性があります。

　平和と調和ですら、それを正しさから使えば、平和と調和を乱すと思う人を責め、そこに次の争いや分断が生まれます。信じ
　ることは、人にではなく、自分が平和と調和を生きることが大切です。自分が過度に正解や答えを求めるとき、分かる分から
　ない、できるできないに拘るとき、私は正解や答えが分からない、できないことを怖がっている自分がいることに気づき、そ
　の自分に寄り添うようにしています。自分に寄り添い内側に安心が生まれると、正解や答え、できるできない、分かる分から
　ないことに自然と拘らなくなり、今この瞬間を観察する余裕が生まれます。すると、この瞬間にある最善の手がみえてきます。

　植物の種には発芽から実り、次の種を残すまでに必要な情報が全て詰まっています。僕らにも豊かに生きる力が既に備わって
　います。正しさ、答え、一つの正解に捉われないことで、豊かに生きる力を発揮することができます。