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「普通」に生きる?
NO.JIN06-03
虹色人生サプリ <世の中の常識を疑え> --- 2022/08
 本来「普通」のものなど何もないわけです。「普通」という言葉は、平凡でお皆と同じが良い事なんだとか、「普通」に生き  ることが幸せに違いないという偏った価値観がベッタリとくっついています。つまり、「普通」になれば「普通」に幸せにな  れると思い込んでいるわけです。  しかし、幸せというものには、「普通」はない。なぜなら、「普通」ではないのが、幸せの本質だからです。ある親御さんが、  「私は、息子に普通の子になって欲しかった。ある時、息子は「普通って何!」と言った。私は、何でもいいから普通にみん  なと足並みを揃えて欲しいって思って育ててきた。普通じゃないと他人に説明できないから、ただわかりやすい人になって欲  しいという気持ちだった」と、話されたことがありましたが、きっと親御さん自身にも「私は普通になれなかったために、色  々とうまくいかなかったのだ」という後悔があって、「子供にだけはそんな思いをさせたくない」となったのでしょう。しか  し、どんな人も、決して最初から「普通」を求めていたはずはありません。この親御さんの場合は、ご自身が幼いころから周  囲の視線や言葉によって傷ついてきた歴史があって、「普通」ではないことはこんなにもまずい事なのかと考えるようになっ  た。それで、どこか窮屈さを感じながらも「普通」におびえ、「普通」に憧れ、「普通」を演じるようになった。そして、我  が子もそうやって生きるべきだと考えるようになったのです。  こうやって人は、「普通」を信奉する価値観を、代々継承していこうとします。その価値観を押し付けられた子供は、自然な  力を強く持っていればいるほど、違和感を覚えたり、反発したり、心身に変調をきたしたりすることになる。しかし、それは  決して異常なことなのではなく、不自然な価値観への、当然の拒否反応なのです。  私は、自信を持って言えます。「普通の人間」でもなく、「普通の人生を歩んでいるオヤジでもありません」だって、この世  の中に普通というものが明確に説明いできる実体がないのですから。Aさんにとっては「普通のもの」がありますが、それが  Bさんにとって「普通のもの」かどうかは、本人にしかわかりません。だから、「普通って結局何?」ということです。
 

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