NO.JIN07-01 |
虹色人生サプリ <子育て> --- 2022/11 |
◆子育て 子供の教育
文房具類を万引きして捕まった子供に、父親が言ったそうです。
「バカだなあ。このぐらいのものなら、いくらでもパパが会社から持って帰ってやったのに」
子供は、親や教師の言う通りにはなりませんが、親や教師のする通りになります。
ですから、子供には周囲によい手本がなければならないのです。「なって欲しい子供の姿」を親も教師も自ら示す努力を
しなければならないということでしょう。
◆「強制」のありがたさ
子育てにおいて「強制」は善か悪かと、ときどき私は人々に問いかけました。今までに聞いた相手は100人を超えて
いる。その中で、善として手を上げた人は10人に届きませんでした。念のために悪に手を上げることを求めると、ほと
んどの人がその手を上げました。善とする理由を聞いてみると、半数以上は頓珍漢、まともな答えは3人程度。
悪と答えたうちの親の立場の人たちに、意地悪にもこう問うてみた。
「あなたは、お子さんに、薬を飲ませたり、予防注射を強制したことはないか」と。
無いと答えた人はゼロでした。私は、強制はたいへんに大事なもの、有り難いものだと考えています。なぜか。
われわれ人間は、アタマでは立派なことを考え、それを口にしながらも、ついついそれとは逆の易き方へと流れていって
しまうからです。“生産的”欲求は“消費的”欲求にしてやられてしまうからです。これを助太刀してくれるものが、強
制と言う外からの力の作用だと思います。我々人間は、諸状況による強制の中で生かされ、生きているのではないか。
自然から与えられている環境も、時間も、人間によって作られた法、社会的な制度やルールも、躾も、すべては人の自由
を縛る強制力を有しています。我々は外からの力による強制だらけの中で人生を味わい、過ごしているのです。
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