NO.JIN07-03 |
虹色人生サプリ <子育て> --- 2022/12 |
◆子供には、注意して接しよう
子供や孫と一緒にTVを見ている時も、ただ笑ったり、「そうだよな」と頷いたりするのではなく、いちいち文句をつけた
ほうが良いでしょう。「こんなことを言っているけれど、本当かな?」とか、「そんなの当たり前じゃないか」とか、つま
りTVのコメンテータが決して言わないことをつぶやくのです。それを聞いている小さい子は、ああ、そういう見方もある
のか、見たものをそのまま受け取ってばかりではいけないのだなとその時々で心に留めます。これは良い訓練になると思い
ます。「文句」という言葉は悪いので、「鋭い指摘」と言い換えても良いでしょう。
もう一つ、子供が突飛なことを言ったら、それを評価してやることが大事だと思います。「バカなことを言っているんじゃ
ない」などと無下に否定してはいけません。いつだったか、(確か新聞の投稿で)子供が満天の星空を見て「蕁麻疹見たい」
といったことに対して、「近頃の子供は夢がない」と嘆く論調のものがあったが、とんでもない話だと思います。その子供
の発想は素晴らしいと褒めなければいけないのです。星空は綺麗なものという固定概念にとらわれている方が、明らかに
「不自由」な頭の持ち主でしょう。抽象的な思考力というのは、日頃から常に、既成概念に囚われないことを心がけて、少
しずつ自分の中で育てるしかない。短期的にこれを習得することはできない。つまり、抽象的にものを見る経験の蓄積でし
か得られない能力なのです。抽象的な見方を縦軸にして、横軸に時間を取ったグラフの場合、抽象的思考力は、その積分に
比例して育つと言えばご理解いただけるでしょうか。
2年前に孫のために自宅の和室をDIYで孫専用のチャイルドルームにリフォームしました。そこには、さまざまな、おも
ちゃ、室内用のすべり台、ブランコもあります。ただ、市販のおもちゃだけでなく、手作りの輪投げや洗濯ばさみ、電卓、
さまざまな鍵、目覚まし時計などなど…。その部屋に置いてあるものはすべておもちゃとして自由に遊んでいいよと言って
あります。
孫たちは、そこにあるいろんなものを選んで、いつも楽しそうに遊びます。時間のある限り、私も一緒に遊びます。その時
に心がけていることは、遊び方を強制しないことです。一般的な遊び方は最初に教えますが、そこから先は、子どもたちが
自分で考えて遊ぶようにしています。このおもちゃは、こうやって遊ぶんだぞ!とは言いません。基本的には、自分で遊び
方を考えて遊ぶようにしています。ただ、けがをするような危険なことはしないように極力一緒に遊ぶ、または少し離れて
見守っているようにしています。
そして、遊び終わって孫たちが帰る時には、必ず自分たちで片づけることにしています。この片付けも、ある意味ひとつの
遊び感覚でやっています。必ず、元々あった状態にするということをルールにしています。おかげで、孫が帰った後は、き
れいに整理整頓されています。
ちなみに、孫たちの遊び方を一部を紹介するとこんな感じです。
・滑り台の上から輪投げの輪を転がして、その先に置いてあるおもちゃに当てる…
・いろいろな形や大きさの洗濯ばさみを繋げていろんな形やものを組み立てる…
・この部屋に置いてある新聞広告は、好きなだけ破ったり、丸めたり、花吹雪みたいに撒き散らしたり…
おかげで、孫たちの遊びは少しずつ進化しています。
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