| 
| NO.JIN07-05 | 虹色人生サプリ <子育て>   ---  2022/12 |   ◆子供に大切なことを伝える子供は、なかなか親の言うことを聞かないことがあり、日々やきもきします。
  「使ったものは元にあった場所に戻す」
  「家に帰ってきたら手を洗う」
  「寝る前には歯を磨く」
 大人にとっては、いちいち他人に言われなくてもできることでも、子どもにとっては当たり前のことではありません。「毎
 日毎日、何度同じこと言わせたら気が済むんだ!」と、思わず怒りたくなる気持ちをグッとこらえます。同じように全国の
 お子さんをお持ちのみなさんは、こんな悩みをお持ちではないですか?
   ◎子どもが言うことを聞かない
   ◎何度も同じことを言わせる
   ◎(子どもの気持ちに寄り添いたいけど)うまい言い方がわからない
   ◎ホントは怒りたくないけど、ついつい怒ってしまう
   ◎「ダメ」と言われることを何度も繰り返す子にイライラする
   ◎子どもに「学校に行きたくない」と言われた(どうしたらいいの?)
   ◎もう「宿題やりなさい」を言いたくない!
 子どもの世界は、大人にとっては謎です。どう接すればいいのか、とまどうことも多々あります。わが子にまつわる、こう
 した悩み。じつは「親の言い方ひとつ」ですべて解決すると聞いたら、驚かれるでしょうか? たとえば…お母さんもお父
 さんも、大忙し。家の中にもやることが山のようにあります。ふっとわき目でみたら、親の大変さに気づいているのかいな
 いのか、子どもが気ままに過ごしています。そんなとき、ムカッとしてついつい言いたくなります。「遊んでるくらいなら、
 お手伝いして!」さて、こんな言い方をして、子どもは「はーい」と素直に従ってくれるでしょうか。応えは「NO」です。
 そんなとき、こんな「言い方」を試してみてください。
 「お母さん(お父さん)、洗い物してて忙しいんだー。ゴミ捨てか、テーブル拭き、どちらかしてくれたら、助かるな!」
 すると、どうでしょう。
 選択肢を与えられた子どもは、自発的に「じゃあ、ゴミ捨てする!」と手伝ってくれるはずです。ここには「自己決定感」
 という発達心理学の重要なキーワードが潜んでいます。人のやる気は「自己決定感」から生まれます。自己決定感とは「自
 分で決めたことはやる」という感情のことです。大人だって、やらされ仕事はイヤです。それは、子どもだって同じ。だっ
 たら、選ばせてあげればよいのです。
 「がんばってわが子を立派に育てていこう」と思えば思うほど、子育てとは空回りしやすいものです。子育てにがんばりす
 ぎている親がつい言ってしまう、子どもの心の発達をさまたげる言葉をどのような言葉に言い換えるとよいのか。
 ほめることも叱ることも大切ことではありますが、親が人生において子どもに伝えておきたい大切なメッセージを、わが子
 が受け止められるような伝え方をする――そのことのほうがよっぽど大事ではないでしょうか。親の本音が伝わり、子ども
 納得でき、結果的に親子のイライラが消えてなくなります!  |