NO.JIN08-02 |
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> ---- 2022/12 |
◆「f分の1ゆらぎ」を取り入れた生き方
不規則な風を送る扇風機がある。そのほうが同じ強さの風を送るよりも、人間にとって心地よいのです。この不規則の心地よ
さを計測した一つの指標が「f分の1ゆらぎ」と呼ばれるものです。海辺の民宿で聴く潮騒、温泉旅館で耳にする近くの川の
せせらぎ、定評のあるクラッシックの名曲、どれも「f分の1ゆらぎ」の特性を示しています。この種のゆらぎは人の心をリ
ラックスさせる効果が高いと言われています。この特性を人生に取り入れるにはどうしたらいいか。「f分の1ゆらぎ」の特
徴は適度なバラツキである。過度にバラバラメチャメチャでは困るが、かといって規則正しすぎるのもまずい。秩序を壊さな
い程度に、いい加減なのが一番いいのです。几帳面な人やまじめ一方の人がガンにかかりやすいのは、リラックスしにくい体
質を持っているからだろう。四角四面な人より、ちょっとだらしないような人の方が、付き合っていて楽しいのもうなずけま
す。こっちも「f分の1ゆらぎ」の気分になれるのです。人間の身体には自己治癒力が備わっています。これが正常に働いて
いる限り、人間は病気にならない。何かの理由でそれが働かなくなると、病気の方へ体が傾いていく。その傾斜がひどくなっ
て自覚できた時が病気なのです。
では健康な人というのは、いつも自己治癒力が正常に働いているのかというと、必ずしもそうではありません。気がつかない
ところでそれを弱めて病気に傾斜させています。ストレスが最大の要因である。そういうとき、ホメオスタシスというバラン
スをとる能力が働いて元に戻しています。重要なのは病気に傾いた時に元の戻す能力だが、この能力が働くきっかけを与える
のが「f分の1ゆらぎ」であるらしい。つまり「f分の1ゆらぎ」の状態を味わうことは、自然治癒力を働かせる体のスイッ
チを入れることなのです。リラックスということが盛んに言われるが、これを単に体を休ませる程度にしか考えない人が多い。
だがリラックスとはそんな気休め的なものではなくて、利き目の高い薬を飲むのと同じくらいすごい力を発揮しているのです。
決まりきった生活スタイルよりも、多少の変化をつけることが望ましいのは、そうしたゆらぎが、知らずに人をリラックスさ
せるからです。
考え方も同じで、あまり生まじめ、几帳面だと体にゆらぎを与えられないのです。
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