NO.JIN08-06 |
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> ---- 2022/12 |
◆重要なのはストレス解消ではなく、解消する方法を持っていること
「スポーツでストレス解消する」「音楽を聴いて解消する」などとよく言います。スポーツや音楽が、実際にストレスを解消
させているというのもあるとは思いますが、それだけではなく、「スポーツをすることで解消できるんだ」と思い込み、一種
の精神的な逃げ道をつくることで、間接的にストレスが減るという側面も少なからずあるでしょう。なぜならば、ストレスと
いうのは基本的には慢性的なものです。ですから、スポーツを1時間やってストレスを解消したとしても、残りの23時間は
やはりストレスを感じているわけです。この意味では、ストレス解消になっているとは考えにくいわけです。つまり、重要な
ことは、ストレスを解消するかどうかではなく、解消する方法を持っていると思っているかどうかです。そして、それ以上に
重要なことは、「別にストレスを感じていてもいいんだ」と考えることだと思います。ストレスをあまり怖がり過ぎると、実
際にストレスを受けた時に、必要以上に反応してしまうはずです。それよりも、「ストレスはどうせ避けられないものであっ
て、ストレスを受けても、私はいつでも解消できるのだ」と信じていることが肝心なのです。
うつ病患者に対して、「頑張れ」という言葉は禁句だと言われています。それよりも、「今はそういう時期だからしばらく休
んでいればいいのですよ」と言ったほうが良いわけです。特に第一線で仕事をしていた人が、急に仕事を休むと、休むこと自
体が焦りや劣等感を生んで、ストレスとなります。しかし、「それでもいいや」と思えるようになると、うつ病は次第に治っ
てくることが多いようです。逃げ道を知っていること、逃げられるという自分の状況を把握することは大事です。誰にでも、
逃げ道はあります。(これを言っては身もふたもありませんが)。絶対的な逃げ道は「死ぬ」ことです。私たちはいつでも「死」
という逃げ道が残されているのだから、まだまだ頑張れるとも言えます。「死ぬ気で頑張る」とはよく使う表現です。この意
味で死は生への駆動力になっていると言えます。
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