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自分に合う「ベストの睡眠時間」は?
NO.JIN08-07
虹色人生サプリ <覚悟の決め方> ---- 2022/12

 ◆自分に合う「ベストの睡眠時間」は?

 自分に必要な睡眠時間を判定するチェックポイントは、たった1つ。「起床から4時間後に、あくびやだるい、ボーっとするな  どの、眠気に関する兆候がなければ足りている」これだけです。まずは、他人の睡眠と比べないようにしましょう。睡眠のタ  イプは、半分は遺伝子で決まると考えられています。睡眠時間が短めの人や長めの人がいますが、遺伝子の違う人同士で睡眠  時間を比べることは、あまり意味がありません。「短い睡眠で足りる人は優秀」などの伝説(?)が根強くありますが、そも  そも遺伝子の違う人との睡眠を比べることが無意味だということを知っておきましょう。半分は遺伝子で決まるとして、では、  残りの半分は何でしょうか?それは、職歴や生活習慣で決まります。例えば、長年、短時間睡眠を求められる職業に就いてき  た方は、退職後も長い時間眠れなくなることがあります。すべてが遺伝子で決まるのではなく、その人のライフスタイルに順  応するのです。このことは、例えば、自分が寝つきの悪いタイプだとしても、それを生活習慣で変えることができるとも考え  られます。大事なことは、他人と比べることなく、自分らしい睡眠スタイルを作ればいいのだということ。このことをしっか  り押さえておきましょう。

 ◆10代の睡眠時間、50代からの睡眠時間

 また、同じ人でも、睡眠時間は年齢によって変化します。10代の頃はいくら眠っても眠いというほど長く眠れますが、50  代も後半になると、それほど長く眠らなくなります。年齢を重ねるほど、必要な睡眠時間は短くなるのです。これには2つの  理由があります。1つ目は、「基礎代謝」が減るからです。深い睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、昼間に摂取した  食べ物の糖分や脂肪分を代謝して、適正体重に戻す役割があります。眠るにも体力がいるのです。ですから、年齢を重ねて基  礎代謝が下がってくると、それだけ深い睡眠を維持することができなくなり、自然に睡眠時間が短くなります。もう1つは、  「記憶」に関することです。睡眠中の脳は、休んでいても何もしていないように感じられるかもしれませんが、実は、かなり  忙しく働いています。その働きは、昼間の出来事の記憶の中で、不要な情報を消去して、必要な情報を残す、また、役に立つ  情報同士を結び合わせて頭の中を整理することです。10代の頃のように、未熟で経験が少ない年代では、初めて経験すること  がたくさんあります。頭の中には、たくさんの情報が入りますので、それだけ情報処理に時間がかかり、その結果、睡眠時間  は長くなります。しかし、30代、40代と社会で様々な経験を積んでいくと、過去の経験を活かして大抵のことはクリアできる  ようになっていきます。すると、脳内の新しい情報は少なくなり、情報処理に時間がかからなくなるので、睡眠時間が短くな  るのです。このように、年齢に合った睡眠が自然に作られていきますので、若い頃の睡眠を求めすぎず、イメの年齢にふさわ  しい睡眠を作っていけばいいのです。
 

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