いろいろあります


  ・退院してみて・・・

    術後17週がたち、右足45s荷重、片松葉で退院しました。
    入院中は、家事も育児もしなくていいっていう夢のような生活で、家族一緒じゃないのが
    寂しい、と言うよりも”楽”の方が強かったかも(^^;;)。

    そんな夢のような生活を、4ヶ月もしてしまい帰った私は、ほとんど「浦島太郎」。
    玉手箱を空けたら、襲い掛かって来たのは山のような家事!!母も主人もちゃんと頑張って
    くれていたのに、やっぱり主婦が不在というのは大きかったみたい。”帰ってくる”のが
    分かっていたのも大きいと思うけれど・・・・。後は、いろんなものを、私が見てからじゃないと
    ”捨ててはいけない”と思ってたのでしょうね。まずは、紙袋やらダンボールやらに入っていた
    ものの整理から。3人子供がいると、プリント類だけで、恐ろしい量!!私が子供のとき、
    あんなにもらったかしら?何から何までプリント。

    あと、私が入院してから増えたものわんさか!ウチのダンナ様ったらじゃんじゃか買って
    物を増やしてるーーっ。どうりでお金がかかった訳だわ・・・・。子供の靴、衣類、カバン、
    おもちゃ等、いったいいくつあるの??大体タンスや押入れを探そうって気がないんだから
    困る。扇風機さえ、2台もあるのに新品が1台(@@)。押入れさえ空けたらわかったのに〜。
    これは意外な誤算。

    あと大変だったのは、子供の学校やら何やらの行動に慣れること。新一年生2人を抱えて
    すぐ入院したため、中学生・小学生・保育園児の生活に、すぐにはなじめず(笑)。部活や
    塾、児童クラブ、子供会などの予定と準備、連絡、お弁当や食事に振り回され。
    母にもどれるまで、結構時間がかかった感じ(^^;;)。

    そんな状態の中、日常の洗濯やら炊事やらは、待ってくれる訳もなく。
    で、片松葉で何が出来て、何が出来ないか・・・・。次回にお話したいと思います。
       

  ・子供の世話

    これ、どんどん不自由になる〜。進行性なのは私の足がじゃなくて娘の動きが
    激しくなるから。私の出来ないことのひとつに”膝で歩く”っていうのがあるの
    ですが、これが出来ないと幼児の相手は大変なの〜。後、座ったり立ったり
    も何かにつかまって”よっこいしょ”だしね。逃げる娘を追いかけられない・・・。
    最悪なのがおむつ換えと着替え。やっぱり裸が気持ちいいのか、脱いだら最後
    きゃーきゃーと逃げ回り、やっと掴まえても暴れられると、座ってるだけでキツい
    私の手には負えないの〜。毎回大騒ぎ。地面に座れないってホント不便〜〜。

    もっと走れるようになったら、走れない私はどうすれば??ひもでもつけるか?
    でもウチの場合幸いにも、お散歩や外遊びは保育園でたっぷりだから楽。
    今の私はとても公園で遊んでやるとかいうことは出来ないから。
    考えたら私のような人のために、自分が座ったり走ったり出来なくても、子供を
    安全に遊ばせられるようなサービスがあったらいいのにね。

    後は、お風呂かな〜。立てないウチは、一瞬ふたの上に寝せて、片手で押さえ
    ながら、もう片手でお風呂の縁をつかんで、なんとかまたいで出入りしてから
    娘を抱いてた。今はお風呂の中に立たせてから自分が出入りしてる。洗うのは
    高めのイスに座って、私の体をまたがせて(時々押さえつけて*笑)洗ってる。
    どこかで寝てしまったら、そこから動かさない。抱いて歩ける人が帰ってくるまで
    待つ。ぐずぐず言い始めたら、抱いて、回転イスでぐるぐる回る(いいのかしら?)
    ま、子供も順応して何とかなるもんだ。
             

  ・手術に得な性格

   *好奇心が強い
     ウチの長男は医者で泣いたことがない。予防接種では、彼は針を刺される
     恐怖や痛みより”自分の身に何をされてるのか””注射器はどうなってるのか”
     ”どんな風に刺さってるのか”興味の方が強いし、診察でお腹を押されれば
     「それでどうしてわかるの?」、医療器具を見れば「それ、どうやって使うの?」
     と質問責めにする。この性格は、要するに私にそっくりなの(笑)。
     盲腸の手術をしたときも、半身麻酔の私は、手術室を観察し、自分の血圧を
     確認し、先生と話しながら手術を受け、切った盲腸も是非にと見せてもらった。
     と、こういう性格なので、手術や検査に対する恐怖よりも、好奇心の方が強い。
     痛みは後から”やらなきゃよかった。もう絶対しない。”後悔するもの。

   *あきらめが早い
     先にむちゃくちゃ考えるけど、”よっしゃ”と線を引くと、それ以降は考えない。
     ”まな板の上の鯉”になるのってとっても上手だと思う。

   *超前向き人間
     どうせやらなくちゃいけないことなら、少しでも楽しくできた方がいい。
     ”1日に30分でもいいから自分の時間が欲しい”という夢が、4ヶ月間も、
     半分くらいは叶うはず。今のテーマは”入院中はどうやって遊ぶか”。

    と、まぁ普段は(だいぶ)損することもある性格が、こういうときは役に立つ。 
      


  ・できること、できないこと・・・・

   痛みがひどくなるにつれ、やっぱり困るのが家事。それでなくても平日、9時から
   5時半までウチをあける身で家族5人分の家事は、いっぱいいっぱいだったのに
   今は歩けば痛い、長いこと立ってられない、段差の登り降りはできない、重い物は
   持てない。あと以外に困るのが膝で歩けないこと。これだけ支障があると家事は
   恐ろしく大変になる。でもやらなきゃ生活していけないことでもある。

   まず感謝したのは”狭いキッチン”(笑)。正面シンク、右に1歩でガスレンジ、そこで
   振り向くと冷蔵庫。左に一歩で電子レンジと炊飯ジャー、振り向くと食器棚。
   と、ウチのキッチンはすばらしく機能的だって言うことがやっと分かった。これは重要。
   そこで背の高いキャスターの付いた小さいイスを買った。これもとっても便利。
   ただレンジで煮炊きするときと配膳、それに洗い物は立ってやらなくちゃだめ。
   キッチンがニースペースのある丈の低いものだったらいいだろうな、と思う。

   掃除。まず片づけは膝をついて歩けないのが災いして難しいので必要な物はなるべく
   高い場所に移動した。掃除機は、前述のイスをからから動かしながらかける。
   雑巾掛けは、クイックルワイパーが便利!先に濡れたタイプのもつけられるから。
   高いところは人手を頼む(笑)。

   洗濯。洗濯機がしてくれるけど、干すのが大変。そこで全部ハンガーとピンチで干す
   ことにした。イスに座ってハンガーに掛けてその辺につるす。後はダンナ様が外まで
   持って行って竿にかける。シーツなんかは乾燥機。取り込むのは子供に頼む。

   買い物。食材は生協オンリー。まとめ買いも、慣れるといいよ〜。個人宅配なので
   重い物も玄関まで待ってきてくれるし、環境にも健康にもいいし、一石二鳥。
   生協さんにないものは、書きとめておいて、メーカー指定でダンナ様がドラッグストア
   かスーパーへ。その日に足りない物は、息子が走る。
   ちなみに通販も多用。本も、週刊誌以外は宅配で買ってる。

   布団干し。全くできないので、布団乾燥機と除湿シートに頼ってる。

   と、まぁ今は便利だから本当に助かる。ちょっと前の主婦は大変だったろうな〜。
   でも実は、この後入院中のこととか、退院してきてもしばらく、両松葉杖の生活だって
   こととかも考えて(っていうかこの立場を利用して*笑)もっと便利にできるように、
   贅沢品の購入をもくろんでるの。
    


  ・こども心

   私の親も大変なら、子供も相当大変。
   一番上の子がいなかったら、どうなったかな?っていうくらいです。何に役に立って
   くれるかっていうと、”力仕事”。なにしろ私が重い物を持って歩けないために、
   ”大物の買い物・荷物持ち・ゴミ出し”10s以上だってへっちゃらです。
   あぁ、でっかい男の子を産んでおいてよかった、って感じ。頼りになります。
   彼も私が出来る時には、なにか頼むと「え〜〜〜、ゃっだよぉ〜〜〜」だったけど
   ”マジに”ちゃんと歩けない(笑)私を見たらあきらめたのか、この頃はお米10sから
   パン○ースのスーパージャンボパックまで(笑)抱えて走ってくれます。
   食いしん坊なので、食材が足らないときは特に積極的。ホント助かってます。

   真ん中のも、甘えん坊で、イスに座った私の膝にのったり、足の間に入るのが大好き
   だったのが、足に気を使って我慢するようになりました。けなげでちょっと泣ける〜。
   部屋の片づけも、自分でするように頑張ってます。

   そして1才は・・・・。なんと、ちゃんと”ママは立って抱っこできない”ことは分かってる。
   私が相手だと、座って抱っこで納得してくれ、寝かしつけるのも、最初から添い寝です。
   ぐずった時の強い味方は、回転イス。座って抱っこして左右に揺らすと具合がいいの。
   こっちはどうかすると目が回るけど、力を使わなくてもいいので○。

   こんな感じでウチの子供達も頑張ってま〜す。こういうことで、家族も変わるんですね。
   自然と(”仕方なく”とも言う*笑)”助け合う”とか”補い合う”ということを学べるんじゃ
   ないかと思います。なかなかないことで、苦労もしてるかもしれないけど、いい経験
   でもあるかな?とむちゃくちゃ身勝手な母は思うのでした。


  ・親心  

    この足のことがわかって、一番ショックを受けたのは、ひょっとしたら本人じゃなくて
    母かもしれません。生まれたときから先天的に骨の形が悪かったらしいので、母に
    してみると、”五体満足に産んであげられなかったのでは”という気持ちや、”ちゃんと
    赤ちゃんの時に徹底的に調べて治しておくべきだった”という気持ちがあるようです。
    でも、私の感覚だと”先天的”っていうより”交通事故にあったみたい”って方が近い。
    なので、逆に申し訳ない気持ちでいっぱい。自由に動けなくなってからと言うもの、
    母に世話になりっぱなし。出来なくなった家事だって、母が来てやってくれるのです。

    先日37才になった私。反対に親の介護をしてらっしゃる方だっているでしょうし、援助
    を受けるのが難しい方だっていますよね。私は車で1時間のところに、まだ63才の
    両親が健在。両親とも年にくらべたら、ずっと元気で、働き者(笑)。母は、趣味が登山
    と水泳っていう人で、昔から私より健脚。父もまだ孫と一緒に1日中プールで遊べる。
    本当に本当に感謝感謝で、私はとても足を向けては寝られません。反対にこんな娘で
    ご迷惑かけてスイマセンって感じです。

    もう、これからも育児で、家事でどのくらい負担をかけちゃうかわからないけれど、私が
    少しでもいい状態になるしか、安心させることは出来ないと思うので、頑張らなくちゃ。
    よくなったら必ず親孝行するから、それまでは元気でいてね!!


  ・電車?飛行機?どっち?

    新年、大阪に行く用事がありまして、交通手段を考えました。ま、新幹線か飛行機か、
    っていうことなんだけどね。
    まず”運賃”。新幹線は東京−新大阪間で往復約30000円。飛行機は得割便使用で
    往復24000円。その他目的地までの費用・車の駐車料金等を含めると大体同じくらい。
    次に”時間”ウチから目的地まで、電車−4時間ちょっと、飛行機3時間半くらい。

    後は、今一番私に大切なこと、”どちらが階段を上らずに済むか”(笑)。歩かずに済むか。
    これはもう、比べるまでもなかった〜。完全に飛行機有利でした。
    駅ってどうしてあんなに階段が多いんでしょうか。乗り換えの度に、ホームへの階段を
    登り降り。あれは本当に難行苦行なんだな〜。登りだけはエスカレーターが付いてる所
    もあるけれど、大きい駅ばかり通って行ける訳じゃないものね。
    その点空港は、ほとんどそれがない。おまけにみなさんめっちゃ親切で、私の歩いてる
    姿を見て、「お席は前方の通路側がよろしいでしょうか?」と気を使ってくれ、おまけに
    追いかけてきて「お手伝いできることがございましたら、ご遠慮なくお申し付け下さい。」
    と言ってくれる。これで運賃も頑張ってるんだから、すごいと思う。

    今ああいう風に出来上がっちゃってる駅を、どうこうするのって、すごく大変だと思うけど
    もう少しなんとかならないものかしら??そうすれば車椅子だって、ベビーカーだって
    もっと気軽に出かけられるのにね。


  ・ 左内モモの怪しいキズ

    私の左足の内股には、7〜8pくらいのキズが何本かあります。ね、怪しいでしょう(笑)。
    これがどうして出来るか説明すると私の面倒くさがりやがばれてしまうのですが・・・。

    今私は右足をうまく操ることが出来ません。まず外向きは全然だめ(あぐらは×)。
    それに行進するときのようにモモを上げることがだめ(階段×)。後は足を胸につけるような
    動作がだめ(体育座り×)。当然右足で片足立ちはだめ。
    と、いうことで、衣服関係ではパンツや靴下を履くのがとても大変。

    これがね〜、座ってゆっくり履けばいいんだけど、それをいちいち繰り返さなくちゃいけないのが
    つい面倒くさい私は、まず左足で立ってパンツに右足を入れ、その後で右足で一瞬立って(笑)
    素早く左足を入れたりするわけ。そうするとなんとパンツのジッパーで左足にひっかきキズが
    出来ちゃうことがあるの〜。けっこうあれ鋭いので、痛いんです。恐ろしいぐうたらぶり!
    でも最近は一瞬でも右では立てなくなったので、やってません。

    ちなみに靴下は、ちゃんと楽に履けるようなグッズがあるし、牛乳パック使用で手作りも
    可能だそうです。どういうのか説明は文章じゃできないけど、見たら感心しますよ〜。