症状と手術方法


 H12.11  とうとう転院。とにかく”少しでも痛みを取りたい”ことと”自骨で手術したい”という希望で
         病院を探そうと決心。幸いにも、”納得できる説明”を受けられる主治医と出会え、信頼も
         できそうだったので一安心。そして・・・・。

 診断結果 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          関節症は、もう末期。軟骨はほとんどなく、骨と骨がぶつかってる!!って、痛いはずだ。
          治療方法は2つ。

         1・とにかく頑張れるだけ頑張って、人工関節にする。
            人工は、入院期間が短く、痛みもまったくなくなる。アメリカなどでは、若年でも人工に
            してしまうらしい。ただ耐用年数が15〜20年とのことで、”できれば”60才くらいまで
            は避けたい手術。

          2・自分の骨で手術する。
            もう少し状態がよければ、ここでの手術方法の選択はいくつかあるそうです。
            が、私の状態では「とれる手術方法は1つしかありません」とのこと(はぁ〜)。
            それが後記の手術です。入院期間は約4ヶ月。その後”両松葉杖”→片松葉杖→杖
            と進んで、杖がとれるのは早くて9ヶ月後くらい。とにかく半年はなにも出来ず、その後
            半年は半人前ってこと。おまけに、痛みがすっきりするか?、その後何年もつか?は
            定かではないとのこと。

          さて、どっち??
            何回もの家族会議の末、可能性を信じて、将来のことも考えて、やっぱり自骨で手術
            にチャレンジすることに決めました。家族の生活とか、仕事とか、いろいろ考え始めると
            決められない。これまでも”やってみりゃなんとかなるだろ”でやってきたんだから・・・。

 手術方法 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          正式名称は、「キアリ骨盤骨切り術」+「(大腿骨)外反骨切り術」。
          要するに片方だけじゃ足りなくて、大腿骨側と受けるお椀の骨盤側とを両方切るわけです。

          「キアリ骨盤骨切り術」
            骨盤を(足らないお椀の所)、2ヶ所横に切って真ん中の部分を内側にずらす。
            そうすると、お椀の(屋根の)幅が広がる。横に切るだけじゃなくて、ちゃんとお椀に
            なるように立体にけずったりもするらしい。ずらした骨盤は、くっつくまで(くっつくのか!)
            針金(ピン)でとめておき、8週間後に取る。
            その先端ってね、体から出しておくんだって!!!うわ〜〜。
            体から出しておくと、抜くときに体を切る必要がないので、病室で抜けるそうです。

          「外反骨切り術」
            同時に大腿骨をくさび形に切って、頭の部分を外側にちょっと倒すと、まだ軟骨が残ってる
            今まで横側だった部分がてっぺんに来て、新しくできたお椀にはまる。ここは、スクリュ−で
            止めておいて、くさび形に切り取った骨を骨頭にワイヤーで止めておく。
            スクリューとワイヤーは、1年半後に手術で取り出すの。

          この通り、主治医は淡々と説明してくれたけど、なんなんだ〜。最初はショックだったけど、
          聞いてるウチに、おかしくなっちゃって(笑)。だって、こんなことができるなんて、人間の体
          ってすごい!まるで工作よね〜。これを4時間くらいでするそうです。

          実を言うと、まだ迷ってる部分がないとは言えません。でも、他に方法があるわけでもない。
          頑張ってリハビリして、また飛んだり走ったりできるようになりたいな。