手術決定〜入院


 H13.4.12  2回目の貯血 

    2回目の貯血。 スケジュールは前回と全く同じ。
    「この間は、なんともなかった?」と聞かれる。それが直後は何ともなかったのだけれど、
    後になって、異常に疲れやすいことに気がついた。家事をやってもちょっとのことで”はぁはぁ”
    体がいつものようには動かなかった。一応申告してみたけれど、逆に「いつもの動きはちょっと
    控えてもらったほうが・・・。」と言われてしまった。そりゃそうだよね、2週間のうちに1200ccも
    血を採るんだから。気をつけよう。

    前回同様血を採り始めると、先生が「やっぱり若い人は違うな〜」と言う。ここにくると「若い」
    と言われるので、思わずにやにやしたら「いくつだっけ?」と聞かれ「37才です」と答えると、
    「うん、世間的にはいろんな意見があるけど、医学的には十分若い。」と太鼓判。
    そういえば周りを見回すと・・・・、私なんか娘さんだわね(笑)。

    今回も、何事もなく終了。もちろん例の注射もされました。
    これで外来の診察は一旦おしまい・・・。6日後には入院だ〜。

 H13.4.5  1回目の貯血

    1回目の貯血。ちょっとした診察があってスケジュールを説明される。
    まず採血して検査。ここで、既に採血用の試験管何本も採血。50ccくらいありそう〜。
    そして、昼食。「お昼ご飯をしっかり食べて戻ってきてね。」といわれたので、喜んで近くの
    ファミリーレストランでデザートつきの昼食を取る。

    さていよいよ貯血。ベッドに寝かされ、血圧測定(97−48)。春はいつも低血圧だわ・・・。
    採血のときより念入りに消毒。と、先生が出してきた針を見て”ぎょっ”。ふ、太い。いつも見る
    針よりも長くて太い〜。刺されるのは特に痛い訳じゃないけれど、刺しただけで血がぴゅっと・・・。
    見る見るうちに管を通って血がバッグに貯まってく。”すご〜い”と見とれてしまう。
    「気分悪くないですか?」「大丈夫ですか」と何回も聞いてくれるんだけど、気分は全然平気。
    それよりも慢性の寝不足がたたって寝ちゃいそうになる。ところが寝ると圧が下がるため寝ちゃ
    いけないんだそうで必死になって我慢。10分ちょっとくらいで400cc貯まる。触らせてもらったら
    ほんわりと暖かかった。何回もラベルやら本人にやら確認して、厳重に保管されていく。私の血・・。

    その後はとった血の分を点滴する(もちろんこっちは血ではないけど)。黒い鉄剤入り。
    先生が私のデータを眺めて、「これじゃ足らないから注射!」と近づいてくる。「痛いんだよね〜
    この注射。」と言いながら刺してにこっと笑い「まだ痛くないでしょ、これからが痛いんだよ〜。」
    それが本当に痛い!あのオヤジったら(失礼)普通、本当に痛いのにあんなこと言うかぁ〜。

    点滴が終わったら、小さなガーゼの枕みたいなのでしっかり押さえながら針を抜く。そのまま
    ぎゅーーっとテープ止めされて「3時間は絶対取らないでね。」と言われる。
    立ち上がって歩いてもふらつくこともなく、気分も悪くない。「若いから(!)シャワーくらいは
    いいよ。」と言われる。そういえばどの人も「絶対入浴しないでね。」と言われていた。
    私って若いんだ(笑)。
   

 H13.3.6  執刀医最後の診察

    手術前、執刀医最後の診察。診察前にレントゲンを撮る。
    呼ばれて部屋に入ると、3人の医者が・・・。目の前には今日撮ったレントゲンに加えて、先日の
    CT(これが何枚もある)と私の股関節の立体画像(白黒)。あまりのリアルさに見とれてしまう〜。
    (CTってひょっとして脂肪もうつってるのかなぁ?あれがそうだったらショック(笑))

    平面のレントゲンでは分からない悪さがくっきり。まず輪切りの画像では、左右の骨の断面の
    大きさがまった〜く違う。何これ?って感じ。股関節の高さが左右で全然違うからなんだそう。
    それに、もうひとつびっくりしたのは、立体画像後ろ正面。わたしの右足の大腿骨の骨頭は、
    まったく屋根に収まって無くて球形部分がほとんど丸見えなのだ〜。正面からでは分からない
    部分が改めてむき出しになって、びっくり。これを大工仕事で治そうっていうんだから大変だわ〜。
    だって本当に、私の骨の画像に定規と分度器をあてて、3人眺めながら「何センチ?」「何度?」
    って感じなの。おかげさまで自分の骨盤の厚さが3センチだって分かった(笑)。
    大腿骨に入れるくさび形の切り込みは20°(ため息)。そんなことを淡々と話しながら、「軟骨
    相当痛んでるなぁ〜」なんてつぶやく・・・・。ま、仕方がないけどね。

    後は、私の足の可動範囲を左足と比べながら、いろいろ計るけど相変わらず全然動かない〜。
    歩くときの体の揺れも見られたけど、ちょっと揺れがひどいらしく、それが治るのは順調にいっても
    1年以上はかかる可能性があるらしい(ため息)。車椅子・両松葉・片松葉・杖・・・と、長いなぁ。
    本当に確かなことは、開けてみないと分からないらしいけど、とにかく手術したら3週間はベッド
    から降りられないってことだけは確からしい。3週間も上向きで寝てるか、よくても座ってるかって
    いったいどんな感じなのか想像もつかない〜。お尻とかかとがすりむけるって嘘じゃないんだ〜。

    まぁ、とにもかくにも”あなたに全部お任せするしかないものねぇ”(笑)と心でつぶやきながら、
    「よろしくお願いしますっ」っと体育会系風に挨拶して診察室を出たのでした。ほんとに頼むよ〜。

 H13.2.22 今後の予定
 
    今日は、まず血液検査室へ。ちっちゃい試験管4本採血、その後採尿。
    整形外科の外来へ。ところが・・・・、予約診療なのに1時間待っても呼ばれない。思わず受付に
    聞いてみたら、「あと少し」。も〜う、だからやだ。やっとの思いで呼ばれ、例の声の大きい先生と
    向き合う。「ごめん、ごめん。今日は重い患者さんが多くてね〜。」と先生。続けて私のカルテを
    開いて、「あぁ難しい人だ。」??あたし難しいかしら?なんて考えたら、それが分かったように
    「違うよっ。人物のことじゃないよ。手術、手術。」(笑)「そうなんですよねぇ〜」と私が言うと
    今度はあわてたように、「いやいや、命に関わることはないから。ほら、ただ、(骨盤と大腿骨と)
    両方切る人はなかなかいないんだよな。」この先生相変わらず勢いが良くてちょっとユーモラス。
    こっちも思わずジョークを言いたくなるタイプ。
              
    私の血液検査の結果はそこそこだったようで「増えてる増えてる。」と言われる。でも、このまま
    手術まで、鉄剤は飲み続けるらしい。そして今後の貯血予定を、小冊子に書き込んでいく。
      4月 5日 1回目の貯血 400cc  診察→ケンサ→メシ(笑)→診察→貯血
      4月12日 2回目の貯血 400cc       同      上
      4月18日 入院 3回目の貯血 400cc
      4月25日 手術

    その後血栓症の説明に。下肢を手術すると、「下肢静脈血栓症」になりやすい。
    これは、血管の中で血の固まりが出来ることだけど、股関節の手術の人で20%膝の人で50%
    くらいにおこるらしい。結構な頻度にちょっと驚いてしまう。
    で、それが肺の血管につまるのが「肺塞栓症」。話題の「エコノミークラス症候群」と同じ症状だ
    そうだ。これの予防のために、術後は”弾性ストッキング”ってのを履いたり、足のそこをポンプで
    マッサージしたりするそう。もちろん薬も使う。はぁ〜、切るほかにそんなことも大変なのね。
    それはいいけど、その予防のための検査が2種類、術前術後にある。
      「静脈造影検査」 血管に造影剤を入れて(!)撮影する。
      「肺血流シンチ」  なんと放射性同位元素を微量注射して肺を調べる。

    なんだか、どんどん説明を聞くと今まで全く未知だった世界が目の前に開けてくる。
    ”すごい話になっちゃったな〜”っていうのが実感。”大手術だ”とは思うけど、命にはかかわる
    わけじゃない。だから不思議な気分もする。内容を聞いて”ぞっとする”っていうより”へぇーー”
    とか”どうやるのー”とか、どちらかというと好奇心の方が強いかも(笑)。私ってひょっとして、
    これで、痛くないんだったら”おもしろい”と喜べるかもしれない。でも、痛くないわけないよね。

  H13.2.6  CT撮影

    しかし大学病院っていうところはなんて不便なんだろうと思う。
    何をするにも、整形外科の特別外来とは別の日の予約になる。「はい、あっちで血を採って」
    って訳にはいかない。主治医からしてパソコンの画面を眺めながら「CTはいつ空いてるかな?」
    と予約をしたのが今日なんだから。貯血はまた別になって、それぞれが半日仕事・・・・。
    さて、撮影室前。”CTときたら頭”と言う感覚があったのだけれど、やっぱり脳神経外科関係の
    方が多いみたい。ストレッチャーに乗ったままの方も多くて撮影室だけがずらっと並んだ周りの
    暗さと相まって、”病院なんだなぁ”と妙に神妙な気分。みんな大変なんだわ。

    順番が来て。白い巨大なわっかが目の前に・・・。なんとジャージが功を奏してそのままでいいと
    言われラッキー。そのわっかに私は足を向けて寝るとベッドが上がってわっかに足が入るように
    進む。テレビで見たことがある、頭を撮る人と反対向きに足を入れてるので、わっかは目の前!
    珍しくて子細に観察(笑)。あのわっかの中を何かがぐるぐる回って(笑)少しずつ動きながら、
    体を周りからぐるっと撮影するのね〜。ナルホド。なんて思ってたら、技師の方が出てきて
    「あのぉ、ポケットの中にたぶん、硬貨が入ってると思うんですけど」!!また恥かいちゃった〜。
    股関節だけだったためか、撮影自体はあっという間に終了。ともあれ、このCTを元に今度は
    パソコンが私の股関節の立体画像を作るそうだ。先生はそれを元に、”ここを何ミリけずって”とか
    ”何センチ出して”とか考えるらしいよ〜。

  H13.1.25  貯血指導
 
    貯血のための外来。手術日は整形の主治医の手術予定を見て、この輸血担当の先生が決める。
    この先生、すごい大きな声で話すので、待合室に筒抜けだ〜。私の血液検査の結果を見て
    「これじゃ寂しいなっ」と。??と思う私に「貯血するには貧血気味ってこと」。言いながら冊子を
    出してボールペンで指しながら、だーーーっとしゃべる。貯血はなんで必要か?とか血を増やす
    食べ物。貯血当日の生活の仕方。なんだか憎めない感じの人でちょっとおもしろくなってしまう。
    続けて私の既往症の確認。薬の説明等々。私の貯血は2月22日から開始。それまで28日間
    鉄剤を飲む。鉄剤は胃にきて気持ち悪くなるから好きじゃないんだけど、仕方ないものね。
    手術は「みんな痛いところ順番待ってるからねっ。4月になってからっ。」になるそうです。
    決まったら携帯がなる・・・。どきどき。
               

 H13.1.23  手術の決定

   今日は手術の意志を主治医に伝える日。主人にも説明を受けてもらうために2人で出かける。
   呼ばれて診察室に入ると、なんと6人も白衣の人が!医学部の学生の実習だったみたい。
   私の足がどのくらい動くかの角度を、計るのに先生が説明しながら足を動かすと、一斉にのぞき
   込まれてちょっと照れる。でも、そのせいで、主人も細かく丁寧な説明を聞くことが出来てよかった。
   手術は順番待ちがあって、大体4月ごろ。それまでにすることの説明を受ける。

    ○ 貯血   手術時の輸血には一番安全な自分の血を使うので、何回かに
             分けて ためる。整形外科とは違う外来に通う。
    ○ CT撮影  股関節の骨の立体的な映像を作っていろいろ考えるそうだ。

    双方とも別外来なので、予約する。場所がばらばらで道に迷いそうだわ〜。