<手術前1週間>
4月24日 今日は朝5時の採血から始まった。動く前の血が必要なんだって。それが
朝のせいか取れない。10cc取るのに2箇所からやっとやっとだった。
朝は血の巡りが悪いのか?
その後は血中の酸素を調べるのに、足の付け根の動脈から採血!
痛かったぁ〜。それも医学実習生3人つき。次の腕の採血は実習生で、
お姉さんたら手が震えてる〜。思わず「頑張って」と声をかけてしまった(笑)。
その後は、手術のスケジュールの説明、物の確認。
手術室担当の看護婦の挨拶。麻酔医の説明。まぁ、忙しいのなんのって。
お風呂にも入らなくちゃいけないし、洗濯もしなくちゃ。
その間に2時間横向き訓練。足の間にクッションを挟み横向きで寝たまま
2時間じっとしてる。読書で乗り切ろうと思ったけれどお尻の脇が痛くて
残り30分は苦しかった〜。
そういえば、今日またダンナ様が来ました。実は昨日執刀医が私の術足
にサインしてるんだけど、ウチのダンナ様ったら「人の足と間違えないように
じゃないよね。足取るわけじゃないもんね。」だって!!足取る訳ないでしょ。
左右を間違えないようにだよぉ〜。すごい天然ぶり。
そんな一日も、もう終わり。明日は5時おきだ〜。病室が平均年齢は高い
けど、みんな元気で明るい人ばかりで、エールを送られました。
もちろんここをご覧の皆様からもたくさん元気いただきました。
これから、足の裏にマジックで大きく名前を書いて(取り違えを防ぐため)
なるべく早く寝なくては。
それでは、頑張ってきます!!動けるようになったらまたご報告しますね。
・読書:「トラウマ」下巻/ジョナサン・ケラーマン
4月23日 今日は朝一番で検査。肺の血管の流れを見る?のかな。なんと微量の
放射性物質を腕から血管に注射して、肺まで流れ着いたところを撮影する。
ほ、放射性物質?と思ったけど、すぐ対外に排出される程度のもので心配は
ないらしいけれど。それにしても自分の体のしくみと、医学の技術には本当に
びっくりしてしまう。すごいね。
後は必死で仕事の後始末(苦笑)。なんとか安心して手術できるような状態に
なって心底ほっとした。ハプニングが起こらないことを祈るのみ。
夕方主人が来て、執刀医から術前説明を受ける。大体聞いている内容だけど
骨の設計図(笑)は初めて見せてもらった。骨盤と大腿骨、両方を切って形に
するって言うことはホンと大変なことなのね〜。ここまでいくと術後もどのくらい
もつかはまだ症例がないらしいし・・・・。でも承諾書にサインしてなんだか
”よっしゃ〜”という気持ちになった。
・検査:肺血流シンチグラフィー
・読書:「トラウマ」上巻/ジョナサン・ケラーマン
4月22日 今日は日曜日で、皆検査等がないせいか病棟内はどことなくのんびりしてる。
自分も何事もなくって暇。”暇だ〜”って思うのっていったいどのくらいぶり?
食中毒で1週間入院した時以来かな?読書の時間が全然とれず、でも本は
欲しくて、未読で積み上げていた本がどんどん読めるのは○だけど。
読書以外には、暇を見越して持ち込んだものの中からフェルトのマスコットを
2つちくちくと完成させた。知ってる人は知ってる「おじゃる丸」と「でんぼ」。
ウチの子供たちは大好きなのでお土産にしようっと。
そういえば、私ずいぶん若く見られてるらしい(笑)。「まだ、娘かと思った」
とか言われてすごくびっくりされてしまう。同室のおば様方は、ウチの上の
息子を見て驚愕してた(笑)。髪型がストレートのショートのせいかしらん?
Tシャツにジャージ姿だからか?それとも周りと比較するから?
なにしろ、女性で65才以下の人はあんまり見かけないものね。ここ来て
から世間話も妙に新鮮(笑)。
・読書:「葛橋」/坂東眞砂子
4月21日 今日は表は寒いみたいですね〜。でも、病院はあまり感じません。
とりたてて予定もなく、恐ろしく暇な1日になるかと覚悟していたら、看護婦さん
が1枚の紙を持ってきた。内容は「OPE前訓練内容」。股関節を動かさずに
体をひねらずに横になる練習とか、寝ながら食事をとる練習、ベッド上での
排泄の練習、歯磨きの練習。
とりあえず簡単な食事の練習からやってみた。それがね、うまいの〜私(笑)。
昼・夜寝て食べてみたけれど、昼はカレーだったので問題なし。夜は酢の物も
みそ汁も大丈夫でしたよ。ま、こんなこと上手でも普通は役に立たないけど。
夕方になって子供たちがお見舞いにきた!1歳半の娘は、周りをきょろきょろ
見回して、私に抱かれると恥ずかしそうにしてる・・・・。ちょっと忘れられた?
でもそのうちベッドの上が非常に気に入ったらしく、一緒に遊んでくれた(笑)。
真ん中のは、学校の話をしたかと思ったら「ママ、まだ足切ってないの?」
「いつ切るの?」「あの人は切ったの?」と興味津々だった。上のは、テレビを
見てた。手術の後の私を見たら、みんな引くだろうな・・・・。
帰るとき主人に抱かれた娘にバイバイしたら、ちょっと変な顔でしてくれた。
・読書:「乙武レポート」/乙武洋匡
・読書:「弟切草」/長坂秀佳
4月20日 今日は朝一番に検査予定で朝食は抜き。パン食好きだから食べたかった(笑)。
どうして動いてないのにお腹はすくんだろう。困った。
検査は足の静脈の流れを見る検査。術後の血栓症対策。検査着に着替えて
待ってると点滴を2本ぶら下げて先生登場。両足の甲に点滴するんだけど
「これが痛いんだよね。ちょっと我慢してね。」ここの病院のドクターは全員
「痛いよ」「痛いよ」って言うのね(笑)。右足はちょっと痛かったものの1発OK。
問題は左足だった〜。「ごめんね。」と言いながら針が3本、4本と無駄に・・・。
当然足の甲の刺し傷も増える。若いドクターは「ノイローゼになりそうだ!!」と
言いながら6本で断念。検査も9時予定が間に合わず後回しに。謝り続けて
落ち込むドクターを見て同情〜。でもほんとに同情されるべきなのは私よ〜。
刺して血管を捜すのが痛いのよ。結局片足に点滴されたまま30分後に
別の先生が7本目で成功!!
ストレッチャーに長いこと乗るのは初体験。あれって、結構スピード感がある。
結構面白かった。周りは重病人だと思ってるんだろうな。
検査自体は周りの物々しさに比べて超簡単で、点滴針から造影剤を入れて
それを映す。骨に沿った血管をすーっと造影剤が通ってく。すごいすごい〜。
血ってああやって流れてくのね。自分のなのが不思議。
しかしやたらきょろきょろあたりを見回すわ、モニターをじっと見てるわ、変な
患者だと思われたかしら?
・検査:下肢静脈流造影検査
・読書:「機械じかけの猫」下巻/トリイ・ヘイデン
4月19日 朝起きたら体が痛かった。ベッドが固いんだもの〜。でもこれが健康的な固さ
なのだろうか?でも睡眠時間はすごいぞ。普段の生活とは全く違う健康的な
時間割り。6時にちゃんと目覚ましなしで目がさめるもんね。すごい。
基本的に今日は何もない日だと思っていたら、注射器を4本携えた先生が
やってきて「抗生剤が合うかどうか検査するからね。ちょっと痛いけど。」
と4本(ほんの少しづつだけど)注射。結果はOKで合わない抗生剤は無し。
その後シャワーを使える。火・木・土・日は女性の入浴日。補助不要の人は
勝手に順番を取って入れる。1日おきに入れるのは嬉しい、よかった。
後は、終日読書と仕事とパソコン。1日が長いわ〜。
・検査:抗生剤のテスト(4種)
・読書:「機械じかけの猫」上巻/トリイ・ヘイデン
4月18日 直前までばたばたしまくって”もうこんなんじゃ入院なんてできないっ”なんて
ちょっとキレそうになりながらもなんとか入院。結局仕事を持ち込む羽目に・・・。
なんとか手術までには終わりにしなくちゃぁぁ〜。がんばろ。
病室は8人部屋で、病院自体は古くて汚い(ごめんなさい)んだけど、8つ
ベッドが並んでてもそんなに狭くない。こういうところは、快適に過ごすには
工夫次第。頑張って居心地のいいようにいろいろ置いてみる。
貯血以外は何もすることのいまま、前日の超睡眠不足がたたってうとうと。
食事も”おいしい”という感じではないものの、病院はこんなもんでしょう。
なによりも自分で作らなくていい!片付けもしなくていい!それがいいものね。
消灯はなんと9時だった!うちの子だってまだ寝てない(^^;;)。あぁ〜、
と思っていたら、みんな11時ごろまでカーテンの中でテレビを見てる。
やった、やった〜(笑)。もちろん10時からドラマ見て寝ました。
・最後の貯血 400cc