<手術後3週目〜4週目>
5月22日 午前中は清拭・洗髪でさっぱり。洗濯もすぐ済ませてしまう。
消毒も、特に特筆することもなく、ピン周りは相変わらず。傷のほうは、広がらない
ように貼ってあるテープがいろんな所でピラピラし始めて、順番にかさぶたと一緒に
はがれていってる。はがれた後は固い一本の筋で、きれいにくっついているけれど
触ると感覚が気持ち悪い。しばらくは仕方ないね。
リハビリは通常通り。でも日に日に動かすのが楽になってくるからとっても楽しみ。
動かす力も大分強くなったみたいで嬉しい。
その後CPM。痛くはないんだけど微妙な感じ。膝が相変わらずぎしぎし言う・・・。
そればかりか腰っていうかお尻のほうの骨までぎしぎし?ちょっといやだなぁ。
夕方お散歩して、メールをチェックしたら、仕事上でトラブルが発生してることが!
事態を収拾するのに、あちこちへ連絡をとりながら夕食を食べて、最終的に何とか
落ち着いたのは消灯後、1階玄関のくら〜い公衆電話でだった。でも、自宅へ
電話するって言うお隣さんに付き合ってもらっていたので心強かった。
1人で夜の病院は・・・・、論外だなぁ。
5月21日 昨日とは一転してせわしない一日。
朝一番で採血、朝食後レントゲンへ。
その後教授回診。またいつも通り簡単に終わる(^^;;)。ピンの周りも特に問題なく
この分だと切込みを入れる必要はなさそう。よかった〜。
で今日はひとつ勝負に出てみた(笑)。「夜のフットポンプをはずさせて下さい」と
お願いしてみたの。夜は弾性ストッキングの上にさらに定期的に土踏まずを
押してくれるフットポンプを装着。実は昨晩、右足の甲がストッキングでとうとう
かぶれてしまって、痒くて眠れなかった〜。かこうにも、敵はフットポンプのカバーの
中で、1回はずしてしまったら、まだ自分でつけられない・・・・。
で、我慢できなくなった私。あんなの我慢するくらいなら、夜何回も起きて足の運動
したほうがまし〜。で、足首、腿、膝の裏、足の甲とぐるっと出来たかさぶたを見せて
泣いてみた(笑)。で、で、で、開放されることが決定〜!!もちろん私の血栓症対策
の検査の結果が悪くなかったこともあるし、4週たってるし、行動的(笑)だってことも
関係したみたいだけど。おまけにポンプだけじゃなく、”にっくきストッキング”からも
夢の開放!!主治医がにっこりと笑った顔が、冗談じゃなく天使に見えて、車椅子に
乗ってなかったら、だれかれかまわず抱きついてしまったかも(大げさ)。
ルンルン気分(古い?)で午後一番で学生さんとリハビリへ。何と車椅子を初めて
押してもらって行った。楽チンなのにびっくり。でも慣れないので怖かった。
先日やっと開くようになった右足だけど、まだ顔まで力を入れないと(笑)開かない。
少しずつ楽にはなっているんだけど。でも、2日ぶりのリハビリは気持ちよかった。
で、帰ったら今度は口腔外科からお呼び。歯根の治療は必要ないみたい〜。
心からほっとする。でも、型を取るのに削られた(涙)。麻酔よりよっぽど怖い・・・・。
やっと病室に帰ったら、CPM。この間に読書。
本当、今日は忙しかった〜。でもご機嫌で、良く眠れそう。
・読書:「今夜もベルが鳴る」/乃南アサ
・読書「天使の耳」/東野圭吾
5月20日 今日は休日のため、予定がほとんどない。
朝のお掃除が済んでから、すぐ機械をつけて貰って午前中が過ぎたら午後は
何にも予定がなくて暇だった。
なので午後は、売店をのぞいたり、屋上で友達に電話したり。ダンナ様が昨日
借りてきてくれたDVD「コンタクト」も観賞。ジョディ・フォスターはやっぱり存在感が
あって、SFということで心配していた結末も、すごく納得間のある出来で、全体的に
結構面白かった。さて、これから何本観られるかな?
ヒトカゲの編みぐるみ、パーツは全部完成。病室のおば様方に、「あれ!また何か
やってるよ!」としょっちゅう言われてしまう(笑)。
だって・・・、”何もしない”って出来ない性分なんだよね〜。
5月19日 昨日からベッドの両隣が外泊のため、とっても静か。
午前中は清拭。足は毎回バケツでばしゃばしゃと洗ってもらうのだけれど、やっと
皮がむけなくなってきた。これで寝たきりだった2週間分の皮も、全部さっぱり。
このごろ慣れてきて、ベッドの上でほとんど全身を石鹸で洗えるようになった。
ガーゼに石鹸をつけて、体をこすって、たらいのお湯で絞ったタオルで何回も
拭きとる。この方法を試してみてから、お風呂に入ったようにさっぱりできるように
なった。時間はかかるけど、変なことでイライラせず快適に過ごすのも入院生活
には大切なことだと思う。
その後は消毒。傷のほうは、テープと一緒にかさぶたがはがれつつある。
ガーゼが取れたので、自分でも観察できるようになった。やっぱり見るとすごい
傷。でも位置的にお尻というか腰に近いので、よっぽどのショートパンツでも
はかない限りは見えない位置にある。私の場合短いのは別の理由で(笑)
はけないので、影響ないかな。それになんか、愛しい気さえする。
リハビリは今日はお休み。でも、まじめに自主トレする。
・読書:「紫蘭の花嫁」/乃南アサ
5月18日 昨夜、借りたDVDを見てしまって遅くまで起きていたらさすがに6時の起床には
起きられず、はっと気がついたら、もう朝食が来てた(^^;;)。ぐうたらだ〜。
見たのは映画「シュリ」。久しぶりに、心にぐっと来る映画を見た感じがする。
もう、ラストに近くなってきたら胸が痛くて、見ていられないくらいだった。
いろいろと政治的なことまで考えさせられてしまって、昼間もう1回見ちゃった。
ここでネタばれはしませんが、まだの方、オススメです。
そんな訳で、ちょっとぼーーっとしていたら、学生さんが「髪を洗いましょう」と
張り切っている(笑)。前回を挽回するべく、張り切って用意してくれていたけど
看護婦さんのアドバイスで、車椅子のまま自分で洗って見ることになった。
洗髪車の流しをできるだけ胸のところまで持ってきてもらって、頭を突っ込んで
洗ってみる。やっぱり自分だね〜〜。自分で洗うのが一番気持ちよく洗える。
ちょっと首と手が疲れるけれど、今度からあの方法で洗わせてもらおうっと。
学生さん、張り切ってたのにごめんね。
午後のリハビリはまた進歩があった!!仰向けに寝て、術足を横に開くことが
出来た!!ほんの何センチかなんだけど、すごい嬉しかった。両足のひざの所
をゴムで縛って片づつ開く筋トレが出来るようになった。ホンと嬉しい!
座った状態で、膝を伸ばすように足を持ち上げる筋トレも大分上がるようになって
きて、両足とも重りが1sに。リハビリは確実に効果が見えるから楽しい!
今日のお隣さんは、右足が義足のおじちゃん(親しみをこめて)だった。すごく
明るくていろいろお話した。リハ室にはいろんな人がいる。みんな頑張ってる。
夕方から、仲良しのお隣さんが外泊に出かけて暇だったので、今度は「ヒトカゲ」
の編みぐるみを作り始めた。口がキュート。
5月17日 今日はシーツ替え、清拭と続いてまたさっぱり。消毒もあった。今日で傷の上の
ガーゼ&テープはやっと終了。傷の周りにはぐるっとテープかぶれのかさぶたが。
ガーゼがピンの上だけになって、すっきりした。あまり見える位置ではないけれど
傷は足の脇、腿の中途くらいから弓形に腰まで25cmはある。でもキレイについて
いるらしい。傷自体は、まだむず痒い。
午後は洗濯、CPM、リハビリと忙しく過ぎてしまった。リハビリが終わって病室に
戻ったら、主人の両親がお見舞いに来てくれた。ひとしきりお話し。
最近鬱陶しくてたまらないものが一つある。「弾性ストッキング」むちゃくちゃ厚手で
きつい、白いストッキングで、足首から上にいくにつれて、だんだん圧は弱くなって
いる。長さは腿の途中くらいまで。これを手術からずーーっと24時間履いている。
血栓症の予防のためで血の循環をよくする効果があるらしい。医学的な効果は
十分分かる。でも、化学繊維に弱い私にはちょっと苦しい・・・・・。動けない足の
方は、足首がぐるっとストッキングかぶれでかさぶたが出来ちゃって、両足とも
腿の中途にもかさぶた。こんな弊害も乗り越えなくちゃいけないんだろうか?
他に方法はないのかしら?これを脱げる日がきたら、また天にも上る気持ちに
なれそうな気がする。まだ我慢だわね〜。
5月16日 朝食が終わると、朝一番で学生さんが来た。私だけ特別に一日何回も
検温・脈とり・血圧測定がある。学生さんつきのいい所は、忙しそうな看護婦さん
には中々聞けないことが気軽に聞けて、それをきちんと調べてくれるところ。
常々気になっていた、病院食(常食)を全部平らげて、今の私の運動量でも
太らないのかどうなのかを聞いてみた。答えが楽しみ。だって、どう考えても
2000calくらいありそうなんだもの。これ以上太りたくない〜。
後は午前中、洗髪してもらった。そこまで行き着くのに、私も覚えてる限りの事を
教えて、何だか共同作業でやっとできた。うんと上手な看護婦さんが100点と
すると、30点かなぁ。でも2週間で頑張って練習してほしい。
午後一でリハビリ。1時間頑張った。その後CPM2時間。あっという間に夕方。
主治医が来て、レントゲンの結果を教えてくれる。股関節の方は順調。
ひざの方は、レントゲン所見では何ともないんだけれど、どうやら靭帯が炎症を
起こしているらしい。シップを貼って様子を見ることにする。
夕食が終わったら、久しぶりに主人が真ん中のと、下のを連れてきた。娘は
座っている私を見て、やっと”普通のママだ”と思ったらしく(笑)、くっついてきた。
私が作ったピカチュウの編みぐるみを抱っこし、いろいろわからない言葉を話し
アンパンマン(と本人は思っている)を書いて一緒に遊んだ。
帰りに初めて病室から送りに出た私を見て、娘は一緒に帰ってくれると思った
らしい。玄関のところで大泣きされてしまった(;;)。私も泣きたかった、ごめんね。
5月15日 今日は朝から、あたふたと過ぎてしまった。午前中に清拭。看護学生さんに
足をばしゃばしゃ洗ってもらう。久しぶりでとっても気持ちがいい。
その後すぐに消毒。抜糸した傷口も、ほとんど染み出しもなくなったようで
傷口に直角でテープをずらーーっと貼ってもらう。ピンの周りは相変わらず。
生々している〜。あれじゃ抜いてからも、結構時間がかかりそうね。
その後、大急ぎでリハビリへ。病室へ帰ったら、もう昼食が始まっていた。
午後は例の機械をつける。これが2時間かかるので、飽きちゃう。
明日からはDVDでも見ながら乗り切ろう。
看護学生さんにも、私の病気について知ってる限りのことをお話してあげようと
いろいろお話する。学生さん、感心しながらメモをちゃんととってる。
覚えることがたくさんありすぎて本当に大変だよね。
そんなこんなであっという間に一日が過ぎてしまった。
入院生活も結構忙しい?!
5月14日 月曜日。恒例大名行列の日。いつも大体11時半過ぎなのに、今日は10時
くらいから看護婦さんが走り回ってる。なんだか教授の都合で1時間早くなった
らしい。私も急いで横向きの消毒スタイルにさせられる。
病棟主治医が私の横に立ち、毎週同じく「キアリと外反骨きりですっ」と言うと
「あぁ、長期戦ですね」と答える。これが毎回同じセリフなのだ〜(笑)。
来週はこっちから「長期戦なんです〜」って言ったろうかと思う。
教授が行き過ぎてから消毒が始まる。首を後ろに回してピンを眺めると、う〜ん
生々しい。ピンの周りは完全に穴!!それも”生”って感じなの。
消毒されるとちょっと痛い。すごいもんだと毎回感心する。
ひざの軋みは、ひどいので訴えたら、レントゲンを撮ってみることになった。
今回の収穫は、自己ローリング(自分で枕を足の間に挟んで寝返りする)の
OKが出たこと!!これで夜もまたぐっと楽になる。
リハビリも変わらず好調。レントゲン撮影もあったので、また1日が忙しく過ぎて
しまった。レントゲン室は違う棟の地下2階で、迷路のようにエレベーターを
乗り継いでいかなくてはいけない。毎日のリハビリも相当、遠いんだけれど
言いたいことがある。”病院の癖して、なんで車椅子でエレベーターに乗るのが
こんなに大変なんだぁーー?”車椅子とストレッチャーが乗れる大きさの機に
普通の格好の人がぞろぞろ乗っている。納得いかない。ちょっと頭に来る。
そういえば、今日から看護実習生が病棟に5人来た。とっても初々しい感じ。
そうしたら一人が私のベッドに教官と一緒にきて「担当になります」と挨拶。
なぜか選ばれてしまって、2週間私だけの担当なんだそうだ!すごい。
ちょこまか動く以外は、私のベッドサイドにいる。おとなしそうな子で、黙って
いるのもなんなので、足の話をずっと話して聞かせる。検温も血圧測定も
私だけは彼女で、結構時間がかかる。でも忙しそうな看護婦さんに、頼むのは
申し訳ないようなこともマメにやってくれるのは、不自由な身としては嬉しい。
いろんなことお話して、未来の病院に、ちょっとは役立つかしら?
5月13日 何と今日は、朝の8時半から午後5時まで病院内が定期点検のため停電。
一部医療器具や車椅子用トイレの自動ドア等1部以外は電気が切れて、
廊下から何から真っ暗。私は昼間、テレビを見ないので困ることはなかった
けれど、退屈で騒いでる方々も大分いる。
1台だけ動いてるエレベーターで、うろうろ、自然の光が入る場所をさがして
本を読んだり、探検したりしていた。クロスワードもすごく進んだ。
休日のせいもあって、何の予定もなく、周りものんびりしていた1日だった。
・読書:「クリニック」下巻/ジョナサン・ケラーマン
5月12日 先週の話になるけれど、ご飯中に”がりっ”と何かを噛んじゃったと思ったら
自分の歯にかぶせてあったクラウンが取れてしまっていた〜。看護婦さんに
話したら、入院が長いと言うことで、口腔外科に予約を取ってくれた。
それが、行こうと思ったら、ティッシュに包んでおいたクラウンがない!!
どうやらご飯のゴミと一緒に捨ててしまったらしい〜。私ってバカ(;;)。
大学病院の口腔外科は、なんか普通の虫歯を治してもらうのは申し訳ない
ような感じ。一応レントゲンを撮って、何ともなければクラウンだけ作って
かぶせてくれる事になった。
午後はリハビリ。筋肉痛の場所はいい感じのよう。昨日と同じメニューをこなす。
リハビリが終わって帰ってくると、主治医が待っていた。今日からCPMと呼ばれ
てる機械をつける治療をすると言う。腿から足先までを機械に乗せて、自動的に
足をゆっくり曲げ伸ばしさせる。角度はとりあえず90°。MAXでひざと股関節が
それぞれ90°曲がり、またゆっくりまっすぐに伸ばす。1往復で、1分くらいかな?
これを寝ながら2時間繰り返す。寝てればいいし、自分の力では、曲げ伸ばし
できないので、とても気持ちがいい。痛んだ患部を再生させる助けになるらしい。
ただ、ひざがまるで油切れのようにぎぎぎぎぎーと軋む。使っていないせいで、
しばらくは仕方がないらしい。気持ちが悪い・・・・。治るんだろうか??
5月11日 相変わらず調子は良好。寝ていても足を大分動かせるようになったので、夜も
大体眠れる。本当にこんなに違うものなのね。
ただリハビリと車椅子で、あちこちが筋肉痛。でも右足の筋肉痛は、なんだか
筋肉が目覚め始めた証拠のような気がして、嬉しい(笑)。
今日リハビリで、仰向けに寝て足を開くのにチャレンジしてみた。全くピクリとも
しない〜。ただどこの筋肉に力を入れるのか、どういう風に動かすのか、思い
描いて、力を入れるのが筋トレになるんだそうだ。座った状態で足を上に蹴る
トレーニングも500gの重りがついた。進歩があると、リハビリも楽しい〜。
それにもう一つ、とってもいいことが!!監視無しでの乗り移りのOKが。
これで、トイレも一人で行けるし、ベッドにも一人で移れる。嬉しい!!
色々と楽しくなってくると一日は早く過ぎる。結構予定もいろいろあって、
忙しいくらい。このペースで、次のステップまで突き進みたいな。
夕方母が来た。車椅子の上の私を見てすごく心配する。色々説明しようかと
思ったんだけど、母にしてみるとあまり聞きたくないらしい。「自分がなった方が
楽ですよ」と同室の方に話しているのを聞いて、ちょっと申し訳なく思う。
早くちゃんと歩けるようになって、安心させてあげなくちゃね。
・読書:「クリニック」上巻/ジョナサン・ケラーマン
5月10日 朝起きたらすぐ車椅子でトイレに行ける!!嬉しい!!
起きて生活できるってことがこんなに嬉しいなんて。
自分で電話もかけに行ける。洗濯も出来る。起き上がって体もごしごし拭ける。
2週間の寝たきり生活の中で、すごく感じられたのは、”出来る喜び”。
”洗髪できる””トイレに行ける””起き上がれる”そんな簡単な、いつもだったら
何でもないことの喜び。自由に動けるってことは、なんてありがたいんだろう。
それは私にとっては一つの大きな収穫だった。
回診の時に、「痛みはどうですか?」と毎回聞かれる。もちろん、大きく切った
傷も痛いし、中の骨だって動けば痛い。出てるピンもつれたら痛い。でも、術前が
歩くのに苦労し、眠れないほど痛かったので、それに比べたら楽ちん。
左足一本で楽に立てるのも、その生活の賜物。
ちなみに、先日残っていた半分を今日抜糸。
なんだけど・・・・・、リハビリ。逆に、もう3年くらい痛い足のほうは動かして
なかったので、筋肉が動かし方をさっぱり忘れてしまってるらしい。痛みは術前
よりも良くなったのに、動かない!これからは、筋力をアップしつつ動かし方を
筋肉に”思い出してもらう”訓練になる。少しずつ頑張ろう。
5月9日 いよいよ寝たきり生活脱出!!今日から車椅子に乗れる。長かった〜。
回診の時間が待ち遠しい。朝食ー朝のお掃除、といつも通り進むのが、すごく
遅く感じる。あんなに待ち遠しかったのも久しぶりだった。
で、とうとうその瞬間が。絶対に術足に少しでも体重をかけてはいけない。
左足で片足立ちして車椅子の手すりにつかまりながら体を回転させて座る。
皆が見守る中、あっさりと片足で立てた私はすんなりと座れてしまった。
周りが”おぉ〜”と歓声を上げるくらい上手だったらしい。
そうだ!バカにしちゃいけない。私は2年以上も左足を頼りに生活してたんだ。
右足をかばいにかばってきた足だから、やり方を知っていたみたい。急に骨折
しちゃったような人よりは大分有利だったらしい。
1番に行きたかったところ、トイレへ行く。トイレのそばに車椅子をつけて、看護婦
さんの監視下のもと、座り移る。で、一人になって喜びをかみしめた(笑)。
終わったら、また看護婦さんを呼ぶ。一人での乗り移りは許可制だから、まだ
しばらくは、監視つき。でもそんなことなんでもない!
嬉しくて嬉しくて、病棟内を用もないのにうろうろ〜。看護婦さんに「上手ねぇ」
なんて言われると余計嬉しい。もう舞い上がってる(笑)。
リハビリ室にも行ける!リハビリの担当医は、手術してから毎日ベッドまで来て
くれた優しそうな先生。実際お世話になってみても優しかった。今日は足首から
先を動かしたりゆっくりひざを曲げたりする程度だったけれど、本当にこれからは
リハビリの勝負になる。長いこと一番お世話になる。よろしくお願いします。