正義と勝利の座談会 第2部 23 偉大な人物ほど妬まれる 04/07/06 大聖人 釈尊も事実無根のデマで迫害 牧口先生「愚人に憎まれたるは第一の光栄」 卑劣なデマで中傷された歴史上の人物 周総理 孔子 キュリー夫人 ソクラテス カント イエス 「デマ」は正義の 人を陥れる道具 後藤 この座談会では、悪辣なデマを痛快に叩き切ってきたが、先日、読者から「そ もそも『デマ』とは、どういう意味か」と質問があった。 青木 鋭い質問だね。知っているようで意外と、知らない。 原田 デマの語源は古代ギリシャ語の「デマゴーゴス」。「扇動政治家」を意味する 言葉といわれる。権力者がデマで民衆を扇動して、最後は国家を崩壊させた。そうし た暗黒の歴史から生まれた言葉のようだ。 弓谷 「スキャンダル」の語源も、ギリシャ語の「スカンダロン」(=罠、つまずき) にあるといいますね。 秋谷 その通りだ。デマも、スキャンダルも、はるか古代ギリシャの時代から、あっ た。「正義の人」を陥れるための道具に使われてきた。 青木 人類の歴史の始まりとともに「デマ」も始まったと言った学者がいたが、 本当に、その通りだ。人間社会の醜さというのは、古今東西、変わらない。 後藤 とくに「偉大な人物」ほどデマを捏造されて、謀略を仕掛けられてきた。 正木 仏法の歴史を見ても、そうじゃないか。有名な釈尊の「九横の大難」のうち、 二つは「旃遮女の謗」「孫陀利の謗」という「女性問題のデマ」だった。 青木 「旃遮女の謗」とは、バラモンの旃遮女が「釈尊の子を身ごもった」と事実無 根を言い触らした事件だ。「孫陀利の謗」とは、釈尊に近づいた孫陀利という女性が 殺され、それを釈尊の仕業であると宣伝された事件だ。 正木 当然ながら、どちらも完全な捏造、デマだった。 後藤 釈尊だけではない。「釈尊の十大弟子」の多くが美男子だったこともあり、周 囲から嫉妬され騒がれた。 秋谷 それも、結局は師の釈尊の追い落としが狙いだったといわれる。嫉妬に狂った 悪人のやり口は、昔っから決まっている。 弓谷 日蓮大聖人も「犯僧」というデマを日本中に喧伝されました。 原田 そのことを大聖人は(日蓮は)ただ法華経を弘めようとしているだけである。 それを罪過とされ、妻子を持たないのに犯僧の名が国中に満ち、ケラやアリさえも殺 さないのに、悪名が天下に、はびこっていると仰せであられる。 青木 こうしたデマを嫉妬の悪坊主や権力者たちが悪用し、大聖人を迫害した。御書 にも、迫害の原因について「讒言」「讒訴」「讒奏」等と記しておられる。「讒」と は「悪し様に中傷して人を陥れる」という意味だ。 嫉妬の讒言は 「人間社会の常」 正木 他の宗教を見ても、たとえばイエス・キリストなんかも女性との噂を流され た。 後藤 中国の孔子も、女性がらみの問題で疑われた。周恩来総理も「隠し子」がいた などと、事実無根のウソを流されている。 弓谷 何も男性ばかりじゃない。あのキュリー夫人も異性の問題のデマを流された。 ノーベル物理学賞を受賞した後、同僚の科学者とのスキャンダルを流され、騒がれ た。2度目のノーべル賞の受賞を阻もうと嫉妬の輩が捏造したと言われる。 秋谷 著名人の声望を落とすには異性問題が一番、手っとり早い。異性問題が一番、 効く。これもまた、古今東西、変わらぬ陥れの手口だ。 原田 終戦後、日本の占領政策を統括したマッカーサー元帥も「実は日系人で、日本 女性の妾腹の子」とデマを流された。 弓谷 哲学者のカントも低次元の噂をまき散らされた。 後藤 古代ギリシャの哲人ソクラテスも青年を誑かしたと讒言された。 弓谷 日本でも、たとえば平安時代の政治家・菅原道真や武将・源義経らが、嫉妬の 讒言で陥れられたのは有名だ。二人とも都を追われ、遠い地方で非業の最期を遂げ た。 秋谷 「嫉妬の讒言」は、本当に怖い。だが、それが「人間社会の常」と言わざるを えない。 デマの火元・山崎 青木 池田先生と学会も、嫉妬と邪悪に満ちた卑劣極まるデマを流された。 正木 しかも、デマの火元は、ほとんどが、あの極悪ペテン師の山崎正友だった。 弓谷 山崎は恐喝事件で逮捕されて、その逆恨みでやったんだ。 原田 みな、それが分かって、最近では「また、あのデマ男か」とあざ笑っている( 笑い)。 後藤 山崎といえば、自分が起こした恐喝事件の裁判の判決で50回以上もウソつ きと断罪された男だ。そんな男が捏造したデマだ。いかに、いかがわしいデマだっ たか。 原田 たとえば、あの「月刊ペン事件」。当時、この雑誌は、ゴロツキ雑誌で知られ ていた。それが学会を中傷する卑劣なデマ記事を掲載した。 弓谷 この事件は、記事を書いた編集長の隈部大蔵が逮捕され、25日間も勾留され た。最終的に「罰金20万円」の有罪判決が下された事件だ。 青木 しかも隈部本人が記事には思い違いがあったと名誉会長と学会に「お詫び 状」まで書いていた。 原田 その裁判の過程で山崎たちは狂ったようにデマを流したが大失敗。判決で山崎 らのデマは、事実無根と断罪された。 弓谷 その通りだ。判決文でも山崎らのウソについて信用できないと20回も糾 弾された。 正木 1回や2回じゃない。20回もだよ。本当に悪いやつだ! 山崎というのは 「頭がウソに支配された奴隷」だよ(笑い)。 後藤 この事件では山崎が「証人」と称する、あくどい檀徒を何人も法廷に連れてき た。それで大宮の家で見たとかなんとかというデタラメを法廷で言わせた。 弓谷 ところが裁判長から、なんで名誉会長だと分かったのかと聞かれたとた ん、その檀徒はシッポを出した。聖教グラフで見たから知っていたなんて言っ た。ところが当時、聖教グラフは発刊されていなかった(爆笑)。 秋谷 当然、こんなインチキ話を裁判長は認めなかった。 青木 一事が万事だ。山崎は、こういう謀略をやるんだ。 原田 デマの被害者である渡部通子氏は、今でもカンカンに怒っている。そもそ も、私は1回も取材を受けていません。それなのに勝手な作り話とウソを書かれた。 会合でお会いしたことはあっても、自分の家で名誉会長とお会いしたことなど一度も ありません。こういう作り話は「言論の犯罪」ですと憤慨している。 青木 当たり前だ! そのことは、裁判の記録にも明確に残っている。 「猶多怨嫉」こそ 仏法正統の証明 弓谷 結局、山崎らのデマは「いつ」「どこで」「誰が」を具体的に追及されると全 部が全部、インチキとバレる。だから裁判所からも一蹴されたんだ。 後藤 その後、山崎たちのデマを載せた雑誌の元編集幹部も「取材もせず(山崎の)原 稿を載せたということは、よくなかったと思います」「私個人としては、名誉会長及 び関係者の皆さまにおわびします」と明確に謝罪する事態にまでなった。 秋谷 それにしても、多くの「偉大な人物」「正義の人」が、捏造された「スキャン ダルやデマ」で陥れられてきた。これは、世界の歴史を見ても明確な事実であり、仏 法史上の方程式だ。 原田 経典に「猶多怨嫉(=釈尊滅後は、なお怨嫉が多い)」「悪口罵詈」とある通り だ。これこそ、まさしく学会が仏法の正統であり、正道である証明だ。 秋谷 牧口先生も「愚人に憎まれたるは第一の光栄なり」と明快に断言されている。 青木 日蓮大聖人も釈尊も、どんなに悪人がデマを流して倒そうとしても、倒せな かった。 秋谷 名誉会長も正義ゆえに妬まれたが、かえってその偉大さが厳然と証明された。 青木 結局、仏法の「正義の人」は倒せない。かえって「正義の人」の偉大さ、真実 が歴史に刻まれ、証明されたことになる。