2006.9.12SP ――――――――――――――――――――――――――――――――――  第63回 本部幹部会 第4回北海道栄光総会での名誉会長のスピーチ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆◆◆ 全員が「勝利者」「幸福者」に! 常勝の波に乗るのは今! ◆◆◆ 《座談会》こそ広布の推進力      ── リーダーは「話し上手」「聞き上手」になれ      ── 「まじめで楽しい語らいが力を2倍に」 ....〔エマソン〕  一、「白ゆり合唱団」の皆さん、文化の薫り高き、素晴らしい歌声、本当にありがと う!(大拍手)  〈池田名誉会長のスピーチに先立ち、白ゆり合唱団が「母」の合唱を披露。創価グロ リア吹奏楽団が「厚田村」を演奏した〉  皆さんの歌声は、私たち同志の心を深く深く打つ。それは、すべて“広宣流布に戦 う”との魂から出た歌声であるからだ(大拍手)。  合唱団の皆さんは、地区婦人部長、支部婦人部長などの立場で、広布の最前線を 元気いつばいに走っておられる。戦っておられる。  さらに団員の3分の2の方が、聖教新聞の配達をしてくださっているとうかがった。  素晴らしいことである(大拍手)。 ◆音楽隊・鼓笛隊が世界で乱舞!  一、きょう9月7日はブラジルの「独立記念日」である。1822年に独立し、今年で18 4周年となる。  ブラジルでは、各地で盛大に記念パレードが行われている。  そのパレードには、わが創価の音楽隊、鼓笛隊も要請を受けて、約20都市で数千 人の若き友が晴れ晴れと大行進をする。皆、燃え上がっている。  ブラジルの皆さん、おめでとう! (大拍手)  ルラ大統領をはじめ、ブラジルでは国家をあげてSGI(創価学会インタナショナル)を 信頼してくださっている。  大統領の就任式にも、私の代理として、ブラジルSGIのタグチ理事長が出席をした。  ビバ・ビバ・ブラジル! ビバ・ビバ・ブラジル! (大拍手)  一、すべての同志の皆さまを代表して、私が世界五大陸から受けてきた名誉学術 称号は、まもなく「200」となる(大拍手)。  これは「世界第一」の栄誉になる。  世界の学識者、そして日本の指導者層から、「人類を結ぶ栄誉」「永遠の金字塔」 「日本の誇り」など祝福のメッセージも頂戴している。  これは「戸田大学」の教育の結実であり、偉大な戸田先生、牧口先生の勝利の証明 であると確信する(大拍手)。  仏法は観念論ではない。全部、証拠が出る。必ず勝利の結果を残していける。  ともあれ、これらの栄誉は、苦楽をともにする同志の皆さま方が、生々世々、最高の 知性と栄光に包まれゆく象徴である。  私は、そうなるよう真剣に祈っている。また、絶対にそうなっていくのが妙法なのであ る(大拍手)。 ◆仏を敬うが如く  一、海外の同志の皆さま方、本当にようこそ!   アメリカの皆さま!  ブラジルの皆さま!  フランスの皆さま!  香港・マカオの文化本部の皆さま!  そして、インドネシアの皆さま!  偉大な信心の歴史をつくる研修会、大変にご苦労さま!  ようこそ、ようこそ! (大拍手)  海外から来られた方を、日本の我々は最大に敬意を表して迎えたい。  「当(まさ)に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし」法華経には、こう説 かれている。  日本の中で「遠い、遠い」といっても、小さな国である。SGIの友は、アメリカやヨーロ ッパ、ブラジルなどから、はるばる来日してくださった。  また、大変な環境のなかで、広宣流布の推進をしてくださっている。本当に尊いこと である。  仏法を求め、行動する ── 皆さまの功徳は計り知れない。これが仏法の方程式 である。  私の体験に照らしても、絶対に間違いない。 ◆◆ 信心は不滅の大哲学     ── 今、世界中で教学研鑽の大きな渦が!     ── 2級試験の全受験者に応援を ◆新しき離陸を!  一、今、世界190力国・地域の同志が、皆、生き生きと新しい広宣流布の上昇を開 始している。  新しい、偉大な離陸の時である。私は、そのように舵を取っている。  ブラジルでは、この9月3日、全国の302会場で教学の任用試験と初級試験が行わ れ、1万4000人を超えるメンバーが挑戦した。  欧州でも、青年部が“10万人の対話運動”の大きな波を起こし、進んでいる。  世界中で、「行学の二道」の新しい渦が大きく広がっていることを、私は皆さんにご 報告したい。  日本でも、この10月1日、青年部の教学試験2級が行われる。受験者の皆さんの 健闘を祈りたい。  このなかで、挑戦をする人はいますか?〈会場に参加していた受験予定者が立ち上 がった〉  教学の研鑽は、すべて自分のためである。  仏法の修行には、永遠の功徳がある。勝利の因を積んでいける。  そして、一家、一族に大いなる福運を積んでいくことができるのである。  頑張ってください!  〈受験予定者から「ハイ!」という元気な返事 が〉 ◆◆ 私は北海道を愛する     ── 私の一生は、先生の遺言を叫び、戦い、達成することだ                                〔「若き日の日記」から〕 ◆北海道は日本列島の“王冠”  一、心から愛する北海道の栄光総会、おめでとう!(大拍手)  遠いところ、まことにまことに、ご苦労さまです。  同志のいるところへ!  広布の息吹あふれるところへ! ── 距離や苦労をものともせず、求道心.を燃や し、勇んで駆けつけることが、どれほど尊いことか。  広布を目指す同志が集うところ、そこが“霊鷲山(りょうじゅせん)”なのである。〈霊 鷲山は釈尊が法華経を説いたとされるところ。仏国土を意味する〉  日本列島の王冠のごとく輝く広大な大地を舞台に、北海道の同志は、折伏も、聖教 新聞の拡大も、素晴らしい上げ潮の勢いで進んでいる。  全国の先頭に立つ北海道青年部の大前進も、ご苦労さま! (大拍手)  戸田先生は、私にこう言われた。  「北海道は、未来の新天地だ。大作、広布のために、多くの多くの友をつくってくれ よ」  「おれの故郷である北海道を大切にしてくれ。発展させていってくれ」  現在の大発展を、北海道に縁(えにし)の深い牧口先生、戸田先生が、どれほど喜 んでおられることだろうか。  また、今回の本部幹部会から、北海道をはじめ全国68の個人会場でも、インターネ ットの放映が開始される。おめでとうございます。会場のご家庭の皆さまには、大変に お世話になります(大拍手)。  一、戸田先生が逝去された年である昭和33年の7月6日、私は北海道で、「日記」 にこう記した。  「私の一生は、戸田先生の遺言ともいうべき構想を、叫び、戦い、達成することだ。こ れだけが、私のこの世の使命だ。笑う者は笑え。怒る者は怒れ」  「その使命に生き抜くことが、絶対、間違いなき信心だ。三世十方の仏、菩薩の照覧 (しょうらん)もあれ」  「北海道の風、月、緑を、私は愛する」  私は、愛する北海道の大地に、真実の弟子の叫びを刻みつけた。  〈この日、名誉会長(当時、総務)は、札幌で行われた第2回北海道総会に出席。 「広布実現を目指して」と題して講演した〉 ◆功労の同志を永遠に忘れない  一、私の妻は、聖教新聞の配達員の方々のご苦労をしのびつつ、小説『新・人間革 命』のラジオ朗読を愛聴している。  〈文化放送をキー局に、月曜日から金曜日まで午前5時台を中心に全国で放送(10 分間)〉  先日は、第8巻の「激流」の章が朗読されていた。  それは、かつて韓国に吹き荒れた弾圧の嵐の中、若き広布のリーダーが、逮捕と投 獄にも屈せず、勇敢に信心を貫き、戦い抜いた場面であった。  小説のモデルとなった人物の名は、崔圭垣(チェギュウォン)さん。崔(チェ)さんは、 “私は祖国の繁栄を願い、正しい仏法を実践しているのだ。私は正義のために戦 う! ”と誓い、嵐を堂々と勝ち越えた。  私も妻も、一つ一つ報告を受けながら、祈り、見守ってきた。  崔(チェ)さんは現在、78歳。悠然たる大指導者の姿で、今も韓国SGIの参議会副 議長として、方面指導長であるご夫人とともに、厳然と活躍されている。  3人の後継の息子さんたちも、皆、広布の第一線で立派に戦っておられる。  崔(チェ)さんの大功労を、皆で讃えたい。苦労して戦った同志を、永遠に忘れては ならない(大拍手)。 ◆◆ 「創価の道」は平和の大道    ── トインビー博士と21世紀を展望 ── 人類を「一つの家族」に ◆対話で道を開く  一、偉大な歴史学者のトインビー博士と対話したとき、私は40代だった。  1973年5月、トインビー博士との2年越しの対談を終えるに当たり、私は博士に聞 いた。  「今、博士が最もなさりたいことは何でしょうか」  博士は力強く答えた。  「私とあなたが、今、この部屋でしていることを続けることです。  私たちの対話が意味するものは、人類全体を一つの家族として結束させる尊い努 力です」と。  トインビー博士から託された「人間を結ぶ対話の道」を、私は今も世界に広げてい る。  偉大な友人であるトインビー博士が言われた通り、そして師匠の戸田先生が言われ た通り、「対話」につぐ「対話」を実践している。  一、私が中国の周恩来総理と会見したのは、1974年12月5日であった。その約1 カ月後に開かれた中国の全人代(全国人民代表大会)で、周総理は“勝利の波に乗 って前進し、団結して一層大きな勝利を勝ち取ろう”と呼びかけた。  我ら創価の行進も、今まさしく「勝利の波」にある。この「波」に乗ることである。団結 して大きな勝利を勝ち取るのである。  ともに頑張ろう!  日本のため、平和のため、創価の栄光のため、そして自身の永遠の勝利のため に! (大拍手)  〈当時、周総理は「四つの現代化」に取り組んでいた。南開(なんかい)大学周恩来 研究センターの孔繁豊(こうはんぽう)所長は、名誉会長が当時緊張関係にあった中 国とソ連を相次いで訪問し、両国の橋渡しをしたことが、周総理の国際情勢の判断に 影響を与え、総理が確信をもって国家の再建計画を実行できる環境を整えたのでは ないかと述べている。総理の言葉は、森下修一編訳『周恩来選集』中国書店を参照〉  また周総理は、“大きな勝利は決して歴史上の偶然ではない。徹底的な勝利は幾千 幾万の人民の決死の支持がなければ得られない”と力説している。深く納得できる言 葉である。  広宣流布も“偶然”で、できるようなものではない。時間がたてば、いつしか自然に成 し遂げられるものでもない。  今日の学会を築いたのは、幾百万の無名の庶民による、まさしく決死の戦いであっ た。  徹して一人を大切にし、小さな集まりに最大の力を注ぎ、民衆に活力を与えてきた がゆえに、揺るぎなき日本の柱となったのである。  この歴史を断じて忘れてはならない。この民衆の城を破壊しようとする輩、民衆の信 頼を裏切る人間を、決して許してはならない。 ◆「賢者の正道(せいどう)」「無上の幸福学」  一、私は、戸田先生の事業を支えるために、進学をあきらめた。  そのかわりに先生は、「全部、私が教える」と、「戸田大学」を開いてくださった。  先生は、若き日に著した『推理式指導算術』が100万部を超える大ベストセラーに なった、数学の天才であられる。  戸田先生が“校長”。  私が“学生”。  そのなかで先生は、信心の意義についても教えてくださった。  人生の「根本」を学ばなければ、どんな知識も紙切れになってしまう。  信心について、学問的かつ普遍的、社会的に開いていく。その論調の持っていき方 は、天才的であられた。  ある時は、次のように言われた。  「信心は宇宙の究極の法則」  「信心は智慧の宝蔵」  「信心は賢者の正道」   ── 信仰は、最高の正義の人格をつくるのである。  「信心は英知の利剣」   ── 信心とは、どんな政治権力者であろうが、大学者であろうが、かなわない、最 強の利剣なのである。  「信心は不滅の大哲学」  「信心は平和の大道」  「信心は無上の幸福学」  「信心は勝利の軌道の法則」   ── 信心のなかに、人生勝利のために必要な一切が含まれている。  このような指針を語っていただいたことも懐かしい。  約10年間、毎朝のように、また休日や夜遅くには先生のお宅で講義していただいた こともあった。戸田大学の卒業生として、その功徳として、私は、世界中の最高学府 から名誉学術称号をいただいた(大拍手)。  これが本当の師弟の法則であると、私はとらえている。  師弟の正義を打ち立てる人を、私は探している。そういう人物を、つくりたい。そうい う人間がいるか、いないか。出るか、出ないか。これで将来が決まる。  青年部、頼むね! 〈会場から「ハイ!」と返事が〉  年配の幹部も、生き生きと後輩を励まし、鼓舞していつていただきたい。先輩が元気 でなければ、後輩はかわいそうである。  青年を、どんどん育て、使命の晴れ舞台に送り出していく。これこそ学会の大方針で なければならない。 ◆どんな宝石より貴重な財宝  一、南アフリカの人権の闘士、マンデラ前大統領が来日された際、私は2度会見し た。〈1990年10月と95年7月〉  最初の会見の際、聖教新聞本社の前庭で、大勢の青年たちとともに歓迎したことを、 今も鮮烈に思い出す。  マンデラ氏のほうから、会いたいと連絡をいただいた。  27年半に及ぶ獄中生活。その牢獄の中で、私のことを知り、私の文章も読まれた そうである。  マンデラ氏は語っている。  「わたしの国は、地下に眠る鉱物や宝石などの資源に恵まれているが、何より貴重 な財産は、どんな純度の高いダイヤモンドにも増して誠実で強靱(きょうじん)な民衆 なのだ」(東江一紀訳『自由への長い道』日本放送出版協会)  素晴らしい言葉である(大拍手)。  ひるがえって、創価学会の最極の宝は何か。  それは、誠実で強靱な同志、学会員の皆さまなのである(大拍手)。  この、何ものにも負けない「民衆の力」を、多くの心ある人々が研究している。  民衆がいる。哲学を持った民衆がいる ── これは、すごいことなのである。  学会員を大事にしなければならない。広布に戦う学会員を大事にしない幹部は、必 ず罰を受ける。  戸田先生は「悪事をなした者には、自らの行動の報いを受けさせよ!」と訴えられた。 この一言を、リーダーは肝に銘じるべきである。 ◆◆◆ 感激を持って仏法を語れ      ── “対話の花”を地域へ 世界へ ◆座談会は仏道修行の最前線  一、今、世界の知性が、創価の「座談会」に注目している。  座談会は「民主主義の対話のモデル」であり、「地域の活性化の原動力」であり、 「平和の文化の広場」であるからだ。  座談会に真剣に取り組む地域は、明るく生き生きと発展している。  この夏、新入会者も多数、参加して、模範の座談会を推進した県は、静岡県、愛媛 県、島根県、徳島県である。  一、戸田先生は言われた。  「学会は座談会中心主義でいく」「誰も彼も、幹部は、座談会へどんどん出ていけ」  「初代・牧口先生は、民衆の中に入り、地道に座談会を重ね、一人一人の苦悩の解 決に力を注がれた。これが、学会の誇り高き歴史である」  きょう、大座談会運動について発表があった通り、リーダーは、どんどん座談会に行 き、同志の輪の中に分け入っていただきたい。  一番大事な活動は座談会である。座談会こそ、仏道修行の最前線である。  私も若き日から、各地の座談会に足を運んだ。座談会の場で、折伏をし、同志を励 ましてきた。ある時など、あまりに人が集まりすぎて、会場の床が抜けてしまった。幸 い、けがの方はいなかったものの、会場のお宅には、ご迷惑をおかけしてしまった。 今となっては懐かしい思い出である。  戸田先生は「日蓮大聖人の仏法は、最高の民主主義である。座談会は、その究極 の縮図である」とも指導されていた。  最前線の同志、また、友人の方々に最も会える場所が、座談会である。  リーダーでありながら、何かと理由をつけて、足が遠のくようでは、真面目な同志が かわいそうだ。  絶対に、座談会をおろそかにしてはならない。  御聖訓には「信心の志ある人たちは、一カ所に集まって聞かれるがよい」(御書95 1ページ、通解)とある。  皆で集まって、学び合い、たたえ合い、励まし合う座談会こそ、御本仏の仰せにかな った広宣流布の広場なのである。 ◆一人でも二人でも真剣に語れ!  一、エマソンと言えば、戸田先生も好きで、私もよく読まされた、アメリカの思想家で ある。  偉大な人物には、仏法に深く通じる哲学がある。菩薩や諸天の働きをする人々がい る。  エマソンは言う。  「真面目で楽しい語らいが、私たちの力を2倍にすることは、まちがいない」  愉快で有意義な座談。それが広宣流布の前進の原動力である。  一方通行の壇上からの話だけで、広宣流布が進むと思ったら大間違いである。まし てや、前にも聞いたような話ばかり繰り返すようでは、しようがない。会合での話には、 新鮮味、心からすがすがしいと思える喜びがなければならない。  さらにエマソンは「一度(ひとた)び正しい仲間の内に入れば、新たな広大なる価値 が必らず顕われて来る」(戸川秋骨訳『エマアソン全集4』国民文庫刊行会、現代表記 に改めた)と言っている。  ゆえに「正しい仲間」の集う座談会に、友人とともに集って、新しい価値を広げていく ことだ。  また、「座談」というのだから、二人集まれば、立派な座談会である。  たとえ相手が一人でも、「よく来ましたね」「ゆっくりお話ししましょう」と声をかけ、じっ くりと悩みや意見を聞いていただきたい。  「学会の会合は、たとえ一人でも、二人でも、その人を大切にし、その人のために仏 法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくことだ」  そう戸田先生も言われていた。  先生は、座談会の重要性を知り抜いていたがゆえに、そのあり方について、細かく 指導された。特に、幹部が座談会に臨む姿勢を、厳しく教えられた。  私が書きとどめたご指導の中から、さらにいくつか紹介しておきたい。  「座談会で、同じ人が、同じ話を繰り返す。  これでは、惰性になり、新しい人を救うという精神を失った座談会になってしまう。  座談会に、新しい人を連れてくることを忘れてはいけない」  「座談会は、会員を集めて、偉い幹部が何かをしゃべる場ではない。  座談会は、信心のぶつかりあいをする場所だ。一対一から始まるんだ」  「座談会にせよ講義にせよ、指導者は学会精神を鼓舞しゆくことだ」  「中心者の信心が確かならば、座談会も、仏界、菩薩界を現すことができる」  「話し上手になれ! 聞き上手になれ! 話し方ひとつで、喜んでやってくれるもの だ。  叱って押しつけたり、命令なんかでは、人は動かんよ」  全部、大事なご指導である。しっかり心にとどめて、実践していただきたい。 ◆10勝目のボール  一、ここで、八木君からのボールを紹介したい。10勝目の記念に届けてくれたもの である。〈プロ野球・北海道日本ハムの八木智哉投手。創価大学から今年、プロ入り し、8月30日に10勝目〉  「頑張っています。皆に見せてあげてください」という心がこもったボールである。さら なる健闘を祈りたい。ありがとう! (大拍手) ◆◆≪戸田先生≫      権力の魔性という怪物は信心の利剣でしか打ち破れぬ ◆「崇高な学会を断じて守れ! 」  一、未来のために、さらに戸田先生のご指導をとどめておきたい。  学会の同志から支援を受け、そのおかげで議員になりながら、慢心を起こして堕落 する ── そうした人間に対し、先生は非常に厳しかった。  「不知恩の輩だ。政治よりも、学会よりも、自分のこと、個人のことを大事にする連中 だ。厳重に注意せよ!」  悪に対しては絶対に黙っていてはならない。猛然と声をあげるのだ。容赦なく責める のだ。  「不知恩の政治家どもに、崇高な学会を断じて乱されてはならない。  我らの世界]の和合僧の学会から、そうした輩を叩き出すのだ。真っ向から教訓し、 断固として増上慢を打ち破れ!」  これが戸田先生の厳たる遺言であった。  増上慢の人間が出たならば、断固、青年部が立ち上がってもらいたい。しっかり団 結して、尊き民衆の城を守り抜いていただきたいのだ。  戸田先生は、支援する候補者について、「私利私欲に目もくれない、高潔な人材が いればよいのだ」と語っておられた。  まったく、その通りである。  ある時、先生は、怒りを込めて言われた。  「国民の幸福を願っているような顔をしている政治家などのなかに、その地位を利用 して、一身の繁栄と私財の蓄積のみに汲々(きゅうきゅう)としている者のなんと多い ことか」  権力は必ず腐敗する。だからこそ、民衆が、もっと強く、もっと賢明にならねばならな い。  先生は喝破された。  「権力の魔性という怪物は、信心の利剣でしか打ち破ることができない。それは、深 く人間の生命の魔性に発しているからだ。この見えざる『魔』に勝つものは『仏』しかな い」  ここに永遠の指標がある。 ◆一人ももれなく健康で幸福に!  一、これから、学会本部をはじめ、各地の会館の整備を、一層進めていきたい(大拍 手)。  〈ここで名誉会長は、海外の同志の代表に声をかけ、激励を。ブラジルのミランダ女 子部長は「ありがとうございます。池田先生に、本当に感謝しています。先生にお応え するために、一生懸命戦っていきます」と決意を述べた。  名誉会長は「うれしいです。私も、同志の皆さん方が、一人ももれなく健康で、幸福 になるように、一生懸命、祈っていきます」と。さらに「尊いお言葉に感謝します。お帰 りになったら、皆さんによろしくお伝えください。オブリガード! (ポルトガル語で「あり がとう」)」と語った〉  最後に、皆で題目を唱えたい。  全員が「勝利者」になるために!  全員が「幸福者」になるために!  季節の変わり目であり、体調を崩すことも多い。よく睡眠をとり、しっかりと勤行・唱 題をして、健康を祈っていきたい。  海外の方々、どうか楽しく、元気でお帰りになってください。  全国の皆さん、ありがとう!(大拍手)                    (2006・9・7)