珠玉の懐創価学会機関紙聖教新聞よりの抜粋です


 1.人権と民主主義と平和は一体です。 教育・文化・政治・経済・科学・等々、ありとあらゆる社会の現象は、人権という思想を確立しなければ、必ず行き詰まる。 21世紀はどうしても「人権の世紀」にしなくてはならない。 文化とは「人間性の開花」です。だから国境を超え、時代を超え、一切の差別を超える。そして、正しい仏法の実践は、自分を耕し、最高の「文化的人生」を生きるための触発となるのです。 文化には、そういう深い意味があるのですね。文化を「付け足し」のように考える社会は、人間らしい社会とは言えないですね。
 1.波浪は障害にあうごとに、その頑固の度を増す
 1.古今(ここん)の偉人の箴言(しんげん)を贈らせていただきます。まず、発明王エジソンの言葉です。「成功しない人がいたとしたら、それは考えることと、努力すること、この二つをやらないからではないだろうか」至言(しげん)です。
 1.次にドイツの哲学者・ショーペンハウエル。「傷害と闘(たたか)って勝つことが人間を幸福にするのだ」
 1.文豪・ゲーテは述べています。「とどまることができず、突き進むことが君の人物をつくるのだ」
 1.更に、古代ローマの詩人・ウェルギリウス。「不屈の努力は一切に打ち勝つ」どうか、一切に打ち勝ってください!
 1.古代ギリシャには、こういう言葉があります。「正しいものはたとえ一人でも、大勢の不正な者よりも強い」また、こうあります。「真っ直(すぐ)ぐなこと、正しいことが害されるならば、私はそれを決して黙ったまま放置しはしない」これが学会魂です。
 1.結びに、青年部の皆さんに箴言(しんげん)を贈りたい。 まず、イギリスの詩人バイロン。 「逆境とは真実にいたる第一の径(みち)なのである」 キュ−バの英雄ホセ・マルテイ。 「最良の人間を信頼せよ!そして最悪の者に打ち勝て!」 またガンジ−いわく。 「世界で最も偉大な人は常に一人立つ」 諸君、これでいきましょう!(大拍手) 「喜びとは、苦悩の大木に実る果実である」。これはヴィクトル・ユゴ−である。 そしてキュ−バのホセ・マルテイの言葉、「皆とともに!そして、皆のために!」と申し上げ、スピ−チを終わりたい。
 1.「生きるということは、困難な、あらゆる種類の環境と戦い、かつ、それに負けないことを意味する」これはヘンダ−ソン博士に師匠であり、「仏教経済学」を提唱した世界的に著名なシュ−マッハ−博士の箴言であります。
 1.アイトマ−トフ先生が、私との対談の中で断言しておられた言葉が忘れられない。 「未来は悪との戦いです。このことを、一日たりとも忘れてはなりません。 青年を育てるということは、青年を悪との戦いに備(そな)えさせるということです」と。 今皆さんが、正義のため、民衆のために、一人で何役も引き受けて、人の何倍も苦労し、訓練を受けていくことが、二十一世紀を勝ち抜いていく原動力となっていくことを忘れないでいただきたい。すべて自分自身のためであります。
 1. キルギスの文化の巨人、アブドモムノフ先生は言われました。 「自分の死後、何を残すか。木を残すのも、よいだろう。道を残すのも、よいだろう。しかしよき後継者を残すことほど、よいことはない」 私には、世界中に、かくも多くの立派な後継者が、澎湃(ほうはい)と続いております。私は誇らかに世の指導者に紹介したい。
 1. わが創価学会が創立されたのは、1930年の11月。あの世界大恐慌(きょうこう)のさなかであります。 生活の困難、思想の混乱、世相の険悪化−−現在と同じような様相が、眼前に展開しておりました。 しかし当時の日本の多くの為政者も、学者も、宗教家も、皆、混沌(こんとん)の渦中(かちゅう)に巻き込まれ、ただ、茫然自失(ぼうぜんじしつ)−−うろたえ、自信を失い、あるいは騒いでいるだけであった。 『創価教育学体系』の中で、牧口先生(初代会長)は、痛烈に叱咤(しった)されました。 すなわち、責任ある指導階層が、これほど指導力を失ってしっまた時代はない。 なかんずく、正しい思想哲学を指導する教育が麻痺(まひ)し、枯渇(こかつ)してしまった。何の力もない。 ここにこそ、社会の根本の病因がありと喝破(かっぱ)されたのであります。 要するに、行き詰まっているのは「政治」ではない。「経済」でもない。「人間」が行き詰まっているのだ−−と。牧口先生は本当に鋭い。
 1. ゲ−テは言った。「今の時代には、だれも沈黙したり譲歩(じょうほ)したりしてはならない」(同)前へ!前へ!−勇猛精進(ゆうみゅうしょうじん)である。「発言し、活動しなければならない。多数派に属(ぞく)するかまったくどうでもいいことだ」「批判に対しては、身を守ることも抵抗することもできない。それをものともせずに行動しなければならない。そうすれば批判もやむなくだんだんにそれを認めるようになる」(同)だれもが発言し、だれもが活動する−民主主義である。最高幹部も,一会員も、全部、同じである。 自分が多数派だとか、少数派だとか、こう言えば批判されるとか、何だとか、そんなことを「ぐずぐず言わずに、大胆(だいたん)に発言せよ! 行動せよ!」と。 そうすれば、敵だって、こちらを認めるようになる。 やろうじゃないか!戦おうじゃないか!そういう心であろう。
1. ゲ−テいわく。「忘恩は(ぼうおん)はつねに一種の弱さである。わたしは有能な人たちが恩知らずであった例を知らない」(「箴言と省察」岩崎英二郎・関楠生訳から) つまり、立派な人間に、恩知らずはいない。ひとかどのことをやる人間ならば、受けた恩義は絶対に忘れないと、ゲ−テはいうのである。
1. アメリカのケネデイ−大統領が一番、大事にした「人間の資質(ししつ)」とは何であったか。それは「勇気」であった。… ケネデイ大統領は言う。「われわれは真に勇気ある人間であったか?すなわち『敵に対抗する』勇気のほかに、必要な場合には『自己の仲間に対しても抵抗(ていこう)する』だけの勇気を持っているか。『私利私欲(しりしよく)に対抗する』勇気だけでなく、『多数の圧迫に対抗する』勇気を持っていたか!」大統領は”外部の悪とはもちろん、内部の悪とも戦え”といったのである。
1. 荻生徂徠(おぎゅうそらい)の言に「人を用(もち)うるの道は、その長所をとりて短所はかまわぬことなり。<中略>短所は知るにおよばず、ただよく長所を用うれば、天下に棄物(きぶつ)なし」。長所をもって人を評価せよ、と教える また、シュバイツア-博士の箴言(しんげん)に「本当に幸福になれる者は、人に奉仕する道を捜し求め、ついにそれを見出した者である」と。一人の人の長所を最大限にたたえ、そして「一人の人」に奉仕する−ここに学会の心がある

  1. 福沢諭吉は、日本人の国民性について「こちらが下手(したで)に出ると,なめってかかって威張(いば)り、こちらが強く出ると、とたんい丁寧(ていね)になる」という不誠実を指摘(してき)している。 <諭吉が道行く人に、武士のように横柄(おうへい)に道を尋(たず)ねると丁寧に教えてくれ、町人の言葉でへりくだって尋ねると相手は、いばってあいさつもしない実例を通して、「先方(せんぽう)の人を見て自分の身を伸び縮(ちぢ)みするようなことではしょうがない」(『福翁自伝』潮文庫)と嘆いた>

  1. アメリカの「建国の父」の一人、ジェファ−ソン大統領は、自分が招待した会食では、席次(せきじ)を廃止した。 「上座(かみざ)」とか「下座(しもざ)」とかをやめさせて、順不同に座った。 「人間というものは完全に平等であり、田舎者(いなかもの)であろうと外国人であろうと、大貴族であろうと、普通の人間であろうと平等なのだ。だから、これでいいのだ」と。<アンドレ・モロワ著『アメリカ史』から>

1、 シェ−クスピアいわく。「貧しくとも心満ちたりたものは富んでいます、充分に。かぎりない富をもつものもいつ貧しくなるかとつねに怖れをいだけば、冬枯れのように貧しいと言えます。あらゆる人々の魂がどうか嫉妬にだけは毒されませんように」(「オセロ−」から。小田島雄志訳)











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文底秘沈